編集部イチオシ

最新研究で常識が変わった19の文明交流史

中国古代史(夏~三国) 日本古代史(弥生、ヤマト王権) ・「夏殷」と「弥生」の青銅器は、ヨーロッパ(黒海北岸)から伝播したものだった ・アレクサンドロス大王の帝国と秦帝国は、交流関係があった 続きを読む
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

本日の再up記事(第2弾) 「三国志の英雄・曹操の行軍歌「苦寒行」を愛し、私こそが日本の英雄曹操だと信じた天武天皇について―日本史の中の「曹操」― 」 三国志クラスタの私が、万葉集を研究して良かったと心から思った瞬間でした togetter.com/li/928227

2017-03-25 22:12:48
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@fushunia 万葉集の研究をしている人じゃないと絶対に読まないと思う論文にだけ、万葉集の「天武天皇自作歌」に、曹操の影響がある。これは一見和歌だが、実は曹操の行軍歌のリメイクだとの指摘がされていました。

2017-03-25 22:19:27

殷代の青銅刀が、山形県で出土!?

巫俊(ふしゅん) @fushunia

shikoku-np.co.jp/national/life_… 「青銅刀は中国産鉛製/山形で50年前に出土」 中国殷代の青銅器と同じ「鉛」を使用した青銅刀が、何と山形県遊佐町で出土していたそうです! 「縄文時代の可能性高まる」とありますが、弥生青銅剣は殷代の武器のコピー品なので、弥生では?

2017-06-02 01:34:46
巫俊(ふしゅん) @fushunia

樺太アイヌのおじいさんが先祖代々伝わる由緒正しい鎧を着ている写真が残っているのですが、「これは日本の古代の鎧の伝世品ではないか?」とアイヌ史の研究者が本に書いています。文明の周辺では、古い貴重品を所持し続ける傾向があるので、殷代の青銅刀を弥生人が持っていても、おかしくないです。

2017-06-02 01:43:48

弥生銅剣・銅矛は、ファミコンだった

巫俊(ふしゅん) @fushunia

日本の弥生銅剣・銅矛生産って、同時代の漢(中国)から見ると、千年以上前の旧世界の技術がなお現役で稼働している、信じられないような景色で、「書物でしか読めない神話世界が目の前にある!」と興奮してもおかしくないようです。そんな古い技術なのに、この出来栄えを見ると、信頼性が高いというか twitter.com/Yomiuri_Online…

2017-03-12 21:10:54
読売新聞オンライン @Yomiuri_Online

魏志倭人伝の「奴国」の青銅製武器を、当時に近い技術で再現することに成功しました。 yomiuri.co.jp/culture/201703… pic.twitter.com/ik8ZKRwfE3

2017-03-10 12:12:00

黒海北岸の大草原から、南シベリアの森林・草原地帯の文化

巫俊(ふしゅん) @fushunia

@ichijou5759 最近読んだ考古学の論文によると、弥生時代の銅剣って、その祖形は南シベリアの4000年前の銅矛にまで遡るそうです。経由地の遼東で銅矛を切断して植物性の柄をつけた作りやすさ重視の「矛由来の剣」が生まれ、だから弥生の銅剣にはポールみたいな不格好な芯があります。

2016-06-07 00:12:56

銅矛を切断して、銅剣にした(握り手は木か竹)

巫俊(ふしゅん) @fushunia

@ichijou5759 中国の草原地帯では、殷末にカラスク式短剣というRPGに出てきても違和感が無い今風のダガーみたいなのが生まれるのですが、遼寧式銅剣→朝鮮の細形銅剣→弥生銅剣の3つは、この技術がアップデートされないまま東に普及していったとのことです。カラスク式→周代長剣です

2016-06-07 00:20:51

[弥生銅剣は、新石器時代の文明水準でも作れる「枯れた技術」だった

中国の夏・殷代前半の銅矛も、ほぼ同様の技術水準

巫俊(ふしゅん) @fushunia

@fushunia まさに任天堂の「ファミコン」というか、「ゲーム&ウォッチ」というか、「枯れた技術の水平思考」(最新の技術ではない、広く普及した技術なので、大掛かりな設備がなくても良いものを作れる)の先にあるものが弥生銅剣、ということになると思います。

2017-03-12 21:16:31
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@ichijou5759 「ソケット状の銅矛が銅剣になって、弥生銅剣になった」の論文は、小林青樹氏の「ユーラシア東部における青銅器文化」です。ググると、PDFをダウンロードできます。P221に図表があります。(図の右下の「弥生銅矛へ」は誤字で銅剣が正しい)

2016-06-08 00:09:19
一条 @ichijou5759

九博では企画展のあとに常設展示の九州、アジアの歴史的な物も見たんですが、やっぱり土器とか中国が紀元前にあんなにつるつるのものを作り上げているのに日本では7世紀にもなってあの出来映えはどうだよと思いました。でもそれが日本土器の味だと帰りがけ思いました。

2016-06-06 22:54:37

滋賀県で出土したアレ

一条 @ichijou5759

@fushunia 無根拠ですが一連のお話から、ソケット状銅剣は大陸沿岸の技術が交流によって自然に定着したのに対し、高島市出土のオルドス式青銅剣はひょっとしたら積極的な「技術輸入」によるものでは?と想像してしまいました。こういうのがあるから歴史はおもしろいですね。

2016-06-07 23:14:12
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@ichijou5759 そう考えると、琵琶湖の北の高島市で近年出土した、中国周代のオルドス式青銅剣によく似た形の鋳型も意味深な感じがしますね。この鋳型で作れる青銅剣には、倭風の紋様も付けられているとのことですが、ソケット状では無い青銅剣への興味から試作された鋳型でしょうか?

2016-06-07 22:42:30
一条 @ichijou5759

@fushunia これはすごい論文ですね。時間のあるときにゆっくりよみます。

2016-06-10 00:10:57

弥生時代の鉄

巫俊(ふしゅん) @fushunia

infokkkna.com/ironroad/2016h… 「ユーラシア大陸における鉄の発展史と弥生時代の鉄」聴講メモ 2016.4.30. ググったら、こんな新しい記事が出てきました!

2016-06-07 23:29:19
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@fushunia ≪大阪弥生文化博物館 2016年春季特別展「鉄の弥生時代 - 鉄器は社会を変えたのか? -」展 第1回セミナー 愛媛大村上恭通教授講演≫ 愛媛大といえば、モンゴル高原で、これまで製鉄能力が無いとされてきた匈奴の製鉄遺跡を発掘したところじゃなかったでしたっけ?

2016-06-07 23:32:09
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@fushunia 日本史から見ると、こんな古い弥生時代に、ってなるわけですが、ユーラシア大陸の諸国家から見ると、もうそんな古い時代では無くなっているという訳です。

2017-03-12 21:20:03
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ちなみに銅鐸も、そのルーツは中国の銅鈴です。殷代や西周時代には饕餮文の銅鈴がありました。実は、だいたい同じような形をしています。何か、日本独自みたいに思われているかもしれませんが。 ただし、銅鈴は手のひらサイズくらいのもので、それを1メートル以上に巨大化させたのが弥生時代です。

2017-03-15 22:41:20