染色体異常を生じるトリチウム=三重水素の濃度ってどれくらい?

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RING @__schwarzkatze

今、トリチウムで影響がでる可能性がある濃度(20000万Bq/L前後)に対し、排出基準濃度が6万Bq/L。つまり、1/3000。 最大限大げさに考えよう。 たとえば食塩では、半致死量(LD50)は3g/kgなので、60kgの人で180gの塩を一度に摂ると半数が死ぬ。その1/3000分は0.06g。小さじ約1/10。 まぁそんな感じ。

2018-09-01 19:25:19
RING @__schwarzkatze

なお、料理で「塩少々」というのは「親指と人差し指でつまんだくらい」なのだそうですが、これが小さじ1/8くらいだそうです。 「影響が出る」を、それよりはるかに多い「致死量」と無理やり読み替えたとしても、量のスケールとしてはこんなものになります。

2018-09-01 19:29:27
RING @__schwarzkatze

一度に摂取したら半数が死ぬという180gの食塩というのがどれくらいかというと、普通の醤油1Lくらいに相当します(160g/L) 一方、ポカリスエット1L中の食塩量は1.2gです。 つまり、20倍に薄めたポカリスエットを見て、「あれを1L飲んだら死ぬのよ!」と言ってるようなもん。 馬鹿馬鹿しいでしょ?

2018-09-01 21:05:03

まとめ公開後の追加

nao @parasite2006

twitter.com/parasite2006/s… 元北海道がんセンター西尾正道氏meti.go.jp/earthquake/nuc… が振りかざしている切り取られた朝日新聞記事(1974年10月8日付)が取り上げた学会発表が、1978年に英語査読論文として公表されています(続く)sciencedirect.com/science/articl…

2018-09-04 13:46:22
nao @parasite2006

8月31日東京「処理水の取扱いに係る説明・公聴会」で元北海道がんセンター西尾正道氏(meti.go.jp/earthquake/nuc… )が途中で切り取った朝日新聞記事写真を元に「動物実験、74年度。3万7千ベクレルで染色体異常。放医研。6万㏃を流そうとしている」と盛大に計算違い。正しくはtwitter.com/i/moments/1035…

2018-09-02 07:01:48
nao @parasite2006

(続き)まずは実験結果の一覧が表1。1974年10月8日付朝日新聞記事に対応するのは赤枠の部分。「トリチウム水の濃度が1ccあたり0.01μCi以下では染色体異常が見つかった細胞の頻度は普通(4-5%)と変わりなく、それ以上5μCiまでは染色体異常の頻度はゆるやかに上昇」(続く) pic.twitter.com/VqH5usKKVP

2018-09-04 13:56:29
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nao @parasite2006

(続き)「5μCi以上では急上昇になり10μCiでは18%、100μCiでは95%以上の細胞に染色体異常が見つかった(引用者注:数字は培養液1ccあたりのトリチウム=三重水素の量)」実際にはトリチウム水に加えて[3H]チミジン(DNAの構成部品となる有機化合物)の影響も検討(続く)pic.twitter.com/VqH5usKKVP

2018-09-05 13:26:00
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nao @parasite2006

(続き)表1の結果をグラフにまとめたものがこちらの図2(縦軸横軸とも対数目盛なので注意)。縦軸の染色体異常頻度の値はトリチウムなしの対照(コントロール)の値との差なので表1より小さくなります。トリチウム水のグラフは下の曲線。横軸のトリチウム濃度5μCi/ccは19000万Bq/Lに相当。(続く) pic.twitter.com/1qANEE5H4O

2018-09-05 13:35:31
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nao @parasite2006

(続き)そして朝日新聞記事が「(染色体異常の頻度が)普通(引用者注:トリチウムなしの場合の意味か?)と変わらない」と書いたトリチウム濃度0.01μCi/ccは0.01x10^-6x3.7x10^10 Bq/cc=3.7x10^2 Bq/cc=3.7x10^5 Bq/L=37万Bq/Lに相当。(続く)pic.twitter.com/1qANEE5H4O

2018-09-05 13:43:59
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nao @parasite2006

(続き)どうやら西尾正道氏の「3万7千ベクレルで染色体異常。」云々は朝日新聞記事が「(染色体異常の頻度が)普通(引用者注:トリチウムなしの場合の意味か?)と変わらない」と書いたトリチウム濃度0.01μCi/cc(37万Bq/Lに相当)をBq/L単位に換算する計算を間違えた模様 pic.twitter.com/1qANEE5H4O

2018-09-05 13:48:47
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nao @parasite2006

twitter.com/parasite2006/s… 西尾正道氏がトリチウム濃度0.01μCi/cc(37万Bq/Lに相当)をBq/L単位に換算する計算を(過失か故意かいずれにせよ)一桁間違えた結果、トリチウム=三重水素の排水基準濃度最大値6万Bq/Lは安全圏内から危険領域に放り出されることになったわけです。

2018-09-05 13:57:03

西尾正道氏は放射線治療の専門家でありながら、一般人向けと専門家向けでは言うことが大違い。詳しくはこのまとめの後半部分をご覧ください。

西尾正道氏の一般人向けの放射線関連講演の問題点を指摘するまとめ2件もあわせてご紹介します

まとめ 反核な人のデマ流布に「キレる」といいつつ丁寧に解説するye2cun氏  「福島のモニタリングポストは数値が40%ほど低く出るように設定されている。医療用の正確なもので測るとこんな感じ。」というデマツイートに添付されているスライドのへのye2cun氏の私見。 続編はこちら→ http://togetter.com/li/696566 14304 pv 311 22 users 32
まとめ 反核な人のデマ動画視聴後「今からまた毒を吐きます」といいつつまた丁寧に誤りを指摘し解説するye2cun氏 「反核な人のデマ流布に「キレる」といいつつ丁寧に解説するye2cun氏」http://togetter.com/li/692819 の続編。 4977 pv 46 4

付録:これは間違い探しのネタか?!西尾正道氏のいわきたらちね講演

日隈斎京@冬眠 @higuma_saikyou

阿修羅記事なのでリンクしないが2018年9月8日に行われた「いわき放射能市民測定室たらちねの主催・西尾正道氏の講演」が要約によると大層な肩書きの人にしてはトンデモ満載なので本当にこんなこと言ってるのかなと疑心暗鬼だが動画もあるが見ると脳が腐りそうなので見ないw iwj.co.jp/wj/open/archiv…

2018-09-27 06:58:06
日隈斎京@冬眠 @higuma_saikyou

要約によるとこんなことを言ってるらしい。↓ 「トリチウムは自然界に存在するから安全というのはウソ。原発から流し続けたから増えた。自然界にはほとんど存在しなかった。」 ウソというのが嘘w 宇宙線由来のトリチウムはありま〜すw pic.twitter.com/sYivS949Ae

2018-09-27 07:08:49
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日隈斎京@冬眠 @higuma_saikyou

続いて…「トリチウムの放出するベータ線のエネルギーが小さいというが、水の酸素・水素結合は5.7eV。トリチウムは平均1000倍。最大で3000倍」 何のこと言ってるんだろう? トリチウムの放射線エネルギーについてはこちらにわかりやすく書かれている。 cnic.jp/knowledge/2116

2018-09-27 07:16:13
リンク 原子力資料情報室(CNIC) トリチウム(水素-3、<sup>3</sup>H) この項の参考資料として、上澤千尋「福島第一原発のトリチウム汚染水」『科学』Vol.83, No.5(2013) pp.504-507掲載を岩波書店の許諾により公開しております。半減期 12.32年崩壊方式非常に低いエネルギーのベータ線を放出して、ヘリウム-3(3He)となる。生成と存在水素の放射性同... 7 users 142
日隈斎京@冬眠 @higuma_saikyou

続き…「汚染水を浄化した水にヨウ素129、ルテニウム106、テクネチウム99などが残留。トリチウムだけではない。」 これは既知の事実。浄化水にこれらの核種が含まれているとして海洋放流するのに問題がある量なのか、問題があるとしたら再度ALPUSで浄化すれば良いという話でしかないので騒ぐほどではw

2018-09-27 07:23:39
日隈斎京@冬眠 @higuma_saikyou

続き…「近畿大でトリチウムを取り除く装置を開発中。こういった技術を早く利用すべき」 処理能力とかコストとかどうなんでしょうか?

2018-09-27 07:26:16
日隈斎京@冬眠 @higuma_saikyou

続き…「二重らせんを結合させるのは塩基間に働く水素結合力。トリチウムが崩壊してヘリウム3になると水素結合力が失われ、染色体が破壊される」 これも量の問題。DNAの修復機能というのもあるし染色体が破壊されるのはトリチウムだけの話ではないんだけどね。 ja.m.wikipedia.org/wiki/DNA%E4%BF…

2018-09-27 07:39:30
リンク Wikipedia DNA修復 DNA修復(DNAしゅうふく、英: DNA repair)とは、生物細胞において行われている、様々な原因で発生するDNA分子の損傷を修復するプロセスのことである。DNA分子の損傷は、細胞の持つ遺伝情報の変化あるいは損失をもたらすだけでなく、その構造を劇的に変化させることでそこにコード化されている遺伝情報の読み取りに重大な影響を与えることがあり、DNA修復は細胞が生存しつづけるために必要な、重要なプロセスである。生物細胞にはDNA修復を行う機構が備わっており、これらをDNA修復機構、あるいはDNA修復系と呼 6 users 59