気象庁の放射能拡散予測を巡る騒動 - SPEEDIは気象庁ではなくて、文科省の所管だ 2011/3/16-4/5
震災から5日。まだ余震が続くなかでの捜索、救援。原発も未だ安全な状態にならない。そんな中で自分ができる事をもくもくてやるしかない。まずは対策予算の確保。
2011-03-16 00:50:26そろそろ、今回の地震・震災については、デマの拡散に悪用されない範囲で、できるだけ静的な話だけをツイートするよ。そういうわけで、気象庁による放射性物質の拡散予測情報についてのツイート2件はボツ。
2011-03-16 22:44:09寝る前にポジショントーク。現時点で「気象庁は福島第一原発からの放射性物質の拡散予報をしろ」というのは、「富士山の降灰予報をやれ」というのと同じ。なお、気象庁には放射線・放射性物質ののモニタリング能力はないが、拡散予測技術はあり、北朝鮮の核実験の際にも使っている。
2011-03-17 23:58:25地震・原子力対応経費。年度末ともなると予算残が厳しい。大規模な対策事業だと予備費とか措置してくれるみたいだけど、細かな庁費や旅費は既定予算の範囲でやりくりしなくちゃならない。だからといって現場は一時の猶予はなし。執行調整に力が入る。
2011-03-18 20:05:17例のAERAの放射能拡散予想の記事だけ読んできた。ひどい取材不足。もうちょっと掘り下げれば、地震や火山の監視・予知体制が整わない経緯とか緊急地震速報の精度低下のもうひとつの(実は主な)理由とかも芋蔓式に出てくるんだが。
2011-03-20 17:46:17天文学会のメーリスから >気象研究所の環境放射能測定担当者のメールからの情報です。「いろいろと公開されている情報と抑えられている情報とがあります。パニックをおそれるあまり、移流拡散モデルの計算結果などは全く報道されていません。その顛末は発売中のアエラをご覧ください。」
2011-03-21 21:14:32拡散予測を発表している外国の気象機関を引き合いに気象庁を批判する向きがあるが、気象庁は今回の原発事故について責任を有するRSMCかつ当事国の防災気象機関なので、実は技術デモンストレーション目的で発表している機関と同列に論じるのは、情報公開の是非はさておき、問題がある。
2011-03-22 20:41:10アエラにも載った気象庁のIAEA向け放射性物質拡散予測は、本当に国民に公表されえないのか、というお話。気象庁がIAEAに予測資料を提供しているのは、世界気象機関の定める地域特別気象センター(RSMC)だからであり、RSMCによる拡散予測モデルの(続く)
2011-03-22 20:46:12成果物については、これを航空用の悪天予想図に反映させるのが、ICAO加盟国の責務である(国際民間航空条約第3附属書)。現に気象庁は、これに従って悪天予想図に福島第一原発を掲載している http://bit.ly/gK78YS が、いまのところ、航行に(続く)
2011-03-22 20:47:11悪影響が及ぶような状況に至っていないので、図上に拡散予測までは表示されていない。悪天予想図は、気象業務法第14条第1項にいう「航空機…の利用に適合する予報」であり、同条第3項に基づき、気象庁にはこれを公衆に周知する努力義務がある。実際、先週から(続く)
2011-03-22 20:48:09気象庁の東北地方太平洋沖地震ポータルに掲載されているので、災害時の臨時的な措置とはいえ、法律に従った情報発信がなされているといえる。つまり、気象庁の拡散予測に接する機会は担保されているのだが、これが、特に分解能において一般向けにふさわしいものか否かは別の話だ。(了)
2011-03-22 20:50:18.@yoshi_nakada 恐れ入ります。プロフィールを拝見し、お尋ねしたい事があります。文部科学省はなぜ、「SPEEDI」による放射性物質拡散予測の結果を公表しないんでしょうか。隠し事は不安を煽るだけだと思います。 http://ow.ly/4khz3
2011-03-23 09:29:40緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の情報を開示するように事故当初から求めるも開示なし。今朝から官邸、文部科学省、原子力安全委員会にそれぞれ開示を求めると、誰が公開する権限を持っているかすら、三者とも理解していない。政治主導で公開してくれと要請。
2011-03-23 13:27:55@k_takanon SPEEDIについて、今朝の枝野長官の会見が真相です。本来SPEEDIには詳細な放出減情報が必要ですが、福島原発の状況からその特定が困難で、かなり粗い想定値での試算をしていたと思われます。だから公表しないのではなく、できなかったのではないかと思います。
2011-03-23 18:51:52.@yoshi_nakada ご回答ありがとうございます。東電の会見で副社長が同じようなことを言ってましたね。放射性物質の放出量が判らないのでシミュレーションできない、と。今報道されている http://t.co/3LZCaj9 これは、かなり粗い試算ということですね。
2011-03-23 19:03:03@k_takanon この記事は夕方の枝野長官の会見のものですが、私はまだこのデータを見てないんです。原子力安全委員会が公表するはずなんですが。で、これは実測値から予測を割り出した、と枝野長官は発言してましたが、詳細はよくわかりません。
2011-03-23 19:37:04@k_takanon 文科省に入っていないのかどうかは確認が取れてません。私は直接の事故対応部署ではないので、直ぐに情報が回って来ないんです。時にはTwitterからの情報の方が早いことも…。
2011-03-23 20:36:34リアルで訊かれたのでこちらにも。現在、気象庁が放射線・放射性物質のリアルタイム観測を全く行っていないというのは事実。確かに、気象業務法施行規則 http://bit.ly/enrv9f には、気象庁の観測種目として「大気放射能」と「水中放射能」が(続く)
2011-03-23 21:04:35挙げられているが、これはバックグラウンド放射線(≒自然状態)の測定や海洋大循環のトレースのために行われる極微量の物質の測定であり、分析(サンプルの濃縮)に週単位の時間がかかるし、桁が小さすぎて、今回のような事態には全く対応できない。(了)
2011-03-23 21:04:52SPEEDIの作図は25km/100km四方限定なんだね。半径20km+αが無人化しつつある現在、もっと広域の拡散予測でないと国民に認めてもらえないような…と思ったら広域版もあった>【WSPEEDIとSPEEDI-MP】 http://bit.ly/g57xCH
2011-03-23 21:07:12それにしても、SPEEDIって、気象データは気象庁から直接もらえばタダなのに気象協会(ということは気象業務支援センターも)経由だとか、避難指示の空間スケールに比べて計算のメッシュが無駄に細かいとか、憶測どころ満載だにゃあ(棒)
2011-03-23 21:07:20はて、気象庁公式の予報発表文には放射能のホの字も出さずに報道には要請するとは奇妙な。> QT @agent_kai 一部情報(ソースは公共放送。一次情報なし)では各社の天気予報で「放射能の影響はない」との情報を「付与することを『気象庁から要請された』」
2011-03-23 21:07:303/23原子力安全委員会が公表したSPEEDIによる被ばく線量試算 http://twd.ac/hD5kah :ただこれは本来のSPEEDIの使い方ではない。SPEEDIは各種情報を入力し、放射能の拡散予測を試算するもの。今は緊急的に応用利用している模様
2011-03-24 09:35:07