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『史上最強の哲学入門』(飲茶)を読みつつ呟いてみた

『史上最強の哲学入門』(飲茶)を読みながら、要約や思ったことなどをつぶやいてみた。
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H.Takano @midwhite

「自分が死んでも、今ある世界は何の問題もなく存在し続ける」というのは偽である。「今ある世界」を存在「させている」のは知覚者自身であり、その知覚者にとっての「世界」は、彼の死とともに消滅する。「世界」とは知覚者固有の、唯一無二の存在であり、彼以外には彼の世界を認識できない。

2011-06-05 00:17:58
S. K @shun_lynx

@midwhite なるほど面白い。… ヒュームは神を認知者においてたけどね(・ω・)

2011-06-05 00:27:15
H.Takano @midwhite

全科学の基礎を貫く論理学において、「A=B」とは「AとBは同値である」という意味だが、もし真にAとBが同値であるなら、本質的には「A=A」であるはずである。しかし現実には「A=B」、つまり「AとBは異なるものだが、同じとみなす」という根底的な矛盾を論理学は抱えているのである。

2011-06-05 01:03:39
H.Takano @midwhite

論理の最小単位における矛盾と似た発想で、「神」とは「本来的には不可能であるが、可能とみなす仮定」の呼称ではないか。「私の世界」と同値の世界を認知する主体を「神」と仮定するならば、それは「不可能な仮定」である。 RT @shun_lynx: ヒュームは神を認知者に

2011-06-05 01:10:32
にわとり @hiyokoluv

人生は夢と同じなのかも。自分の人生が終わったあと、物質としての世界は残る、というがそれを証明することはできない。周りが死んでも自分は生きてる。だから自分が死んでも世界は残る。これは一見正しいが前者の前提において、他人の存在自体が虚構である可能性を否定できない@midwhite

2011-06-05 00:28:10
にわとり @hiyokoluv

我思うゆえに我あり。デカルトはいうけども、そもそも別に存在にこだわる必要はあるのかしら。今が誰かの夢の中だとしても別に自分が一生懸命生きようとしてるならそれは夢だろうが自分が虚構だろうがどうでもいい気がする。@midwhite

2011-06-05 00:31:38
にわとり @hiyokoluv

運命を変える。とか運命に逆らうとか、いうけども誰かの操り人形でもすくなくとも今の僕は必死に自分なりに生きようとしてるし、すくなくともその操ってる誰かさんは僕がそーおもうことは許してくれてる。それでいいんじゃないのかな?@midwhite

2011-06-05 00:34:34
H.Takano @midwhite

哲学には4つのタームが存在する。第1タームは古代哲学。古代ギリシャにおいて異民族を攻め従え、自分たちとは異なる神話の存在を知った人々の中から、「万物の根源は水である」という言葉で有名なタレスを先鋒に自然哲学が勃興。次いでソクラテス、プラトン、アリストテレスが哲学を発展させた。

2011-06-05 00:42:58
H.Takano @midwhite

哲学の第2タームは、トマス・アクィナスに始まる中世哲学である。彼は、ギリシャ語からラテン語に翻訳され流入したアリストテレスの哲学が、アウグスティヌスによって築かれた神学体系を思想的に淘汰しようとしたその時、哲学の限界を補完する新しい神学を完成させ、哲学と神学を統合した。

2011-06-05 00:43:09
H.Takano @midwhite

哲学の第3タームは、哲学者であり数学者でもあったデカルトによって始まった。彼は哲学を、数学と同じく絶対自明な公理から定理を導く学問へ体系化しようと試みた。そして徹底的な懐疑の結果、「我思う、故に我あり」の言葉に象徴されるような自己存在の確証を哲学の第一原理に据えた。

2011-06-05 00:43:15
H.Takano @midwhite

哲学の第4タームは、理性を批判してプラグマティズムを唱えたデューイや、音声中心主義を批判したデリダなどが先陣を切った。彼らは、理性によって究極の真理を目指そうとする近代哲学を否定し、理性の不確かさを基底とする現代哲学を展開した。そしてレヴィナスの他者論はその最たる理説と言える。

2011-06-05 00:43:22
H.Takano @midwhite

4タームで分ける哲学史の概略は、「神話の時代」→「理性の時代」(1)→「神学と統合された時代」(2)→「理性による真理探求の時代」(3)→「理性否定と絶対的な不確かさの時代」(4)とまとめることができる。そして一般的な庶民感覚としては、第3タームの思想が染み付いている。

2011-06-05 00:49:37