東京大学緊急討論会「震災、原発、そして倫理」 実況中継 (by 石村准教授)
中川:がんにならない12箇条。たばこ、酒、塩分、体重、等等。飲酒の結果赤くなる人はがんになりやすい。「こげを食べない」は12箇条に入っていない。
2011-07-08 14:36:44中川:自然被ばく1.5、医療被曝2.25(それぞれ平均)がベースラインで、それに加えて1mSvの人工被ばくを上限としている。ただし自然被ばくには地域差がある。しかし自然被ばくの差による発がん率に有意差は無い。
2011-07-08 14:44:58中川:日本は世界一の医療被曝大国。日本のがんの3%以上が医療被曝によって発生。昔は意味のあった、若年層の医療被曝だが今は疑問も。
2011-07-08 14:46:31中川:放射線の影響と防護の影響のバランス。放射線による被害=発がんリスクの上昇。防護に伴う被害=避難、集団転校、日常生活の問題。
2011-07-08 14:56:04中川:飯館村で相談会を実施。妊婦、子どもに対しては10mSvに抑えるべきで避難すべきと指導。高齢者は相対リスクを考えるとその限りではない。食べてはいけないものに留意。
2011-07-08 14:59:30中川:広島長崎でわかっていることは、100mSvで、がんの発生率が0.5%上昇するが、それ以下はわからない。あまりに多様な要因がからんでくる。低線量だと寧ろ危険、という意見は理解できない。
2011-07-08 15:02:46中川:年間100mSV以下のがん発症率については、しきい値が存在するという意見と、存在せず100mSV以上の延長線上に落ち着く、しきい値は存在しないが延長線上ではなく、100mSV以上の時よりも危険/安全という4つの見解がある。個人的見解としてはしきい値があると思う。
2011-07-09 02:17:28中川:低線量はわからないので直線補完。この部分は「科学」ではなく「哲学」である。科学と哲学の混同が、諸説入り乱れの原因。
2011-07-08 15:03:41中川:例えばICRPなどが採用する「しきい値は存在せず100mSV以上の延長線上」という見解は、「最悪の事態を想定し、安全側に寄せる」という「哲学」が含まれている。
2011-07-09 02:24:29