- Dam_midorikawa
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"タブー"の秘密を知る者よりも、"タブー"の秘密を知らない者の方が、サピエンスの群れで"生きのびる"には有利であったかもしれない────という点で、「人間の脳は真実の追求ではなく、社会ゲームをうまくやるために進化した」という進化心理学のドグマは支持されるのだ。 pic.twitter.com/8JkVUApwE4
2020-11-27 22:18:05サイエンスにおいては、もちろん、 規範(norm)と事実(fact)は区別がなされるべきだ。 当たり前だが、科学的事実はこれだ!と"正しさ"を突きつけたところで、規範の"正しさ"を否定することはできない(最近ではそれをマジでやろうとする者もいるようだが)。
2020-11-27 22:19:14その逆も同様に、規範的な正しさはこれだ!と突きつけたところで(例:人間は一夫一妻であり、浮気をしない。よって、「人間はなぜ浮気をするのか?」という研究を行っている進化心理学は誤りである!!)、事実として存在するものを見えなくしてしまえるわけではない。
2020-11-27 22:19:35────この"科学と道徳の区別"は、進化心理学(EvoPsy)の大きなテーマの一つでもある。 pic.twitter.com/99koDFncMi
2020-11-27 22:20:06科学的事実としての"正しさ"を道徳的正しさの論拠とする事を自然主義的誤謬(Naturalistic fallacy)とよび、 また、道徳的な"正しさ"で科学的事実としての正しさを否定する行為を道徳主義的誤謬(Moralistic fallacy)とよぶ。
2020-11-27 22:20:29参考:ダーウィン主義によるヒュームのアップデート Who's Afraid of the Naturalistic Fallacy?(O. Curry 2006)───"A Darwinian update of Hume "journals.sagepub.com/doi/full/10.11…
2020-11-27 22:21:43────したがって、ここでマズローの欲求五段階理論が問題視されるのは、それが堂々と科学(=サイエンス)を謳っているからだ。
2020-11-27 22:22:05もし、マズローがこれを「ただの個人哲学だ」「道徳論だ」というふうに言っていたならば、進化心理学者はその"正しさ"を否定することはない(し、できない)。
2020-11-27 22:22:25だが、マズローの謎理論はサイエンスを謳っていた────生物学者に見せれば、即座に「ありえない!」とはたき落とされるレベルの脆弱な証拠をかかげて。
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