細谷雄一さんへの質問
- a_nightbreed
- 19147
- 5
- 7
- 2
「歴史的事実」がこのようにして、「現代」という時代が変わることで次第に再構築され、変わっていくものであり、絶対的でも固定的でもないというのが、クローチェ的な「生きた歴史」であり、カー的な「史実と歴史家との対話」であり「過去と現在との対話」となります。「歴史家」に応じて可変的。
2011-06-28 07:59:40つまりは、ランケ的な歴史観をとるか、クローチェ的な歴史観をとるかで、「客観的事実」が固定的か否か、歴史家に応じて味方が変わるか否かが違う。日本ではランケ史観的に、「客観的事実」が固定的に捉えられ、再構築され得ないものとされる。ですので、「私は正しくあなたは間違っている」となる。
2011-06-28 08:01:28言うまでもありませんが、真珠湾攻撃の日付は、日本とアメリカで時差の関係上、異なって記憶されています。フランス革命の解釈は、フランスとイギリスで異なります。「客観的事実」や歴史解釈が、国境を越えてどれだけ共有可能かという問題も、重要なテーマです。
2011-06-28 08:03:42日本人の多くの読者は、日本語の歴史を今という時代に読む。他国でどのように歴史が解釈されているか、異なる時代でどのように解釈されてきたかという視点がない場合が多い。一定の歴史家の著書を通じて「刷り込まれて」、しかも場合によっては政府が加工した解釈に基づいて「客観的事実」を語る。
2011-06-28 08:06:02明らかな誤認や誤植というものは存在します。ただし「客観的事実」がいかにして歴史と共に再構築されてきて、時代や国によって異なっており、歴史家の解釈の対立が見られるという認識は、日本のように「択一式」の受験を経て、絶対的に正しい「事実」があるという教育を受けると理解困難でしょうね。
2011-06-28 08:09:32このような理由からも、日本における不毛な歴史論争の多くの場合は、高校までの教育で歴史理論や歴史学における「客観的事実」の意味を学ばないことにあると思います。より多くの知識で優越感を競い合う風潮は、結局は受験勉強的な記憶型の歴史理解の延長線上にあるのかもしれません。
2011-06-28 08:14:11歴史を理解する上で、より多くの正確な知識を得ることはもちろん重要ですが、決して歴史を学ぶ魅力や意義は、そこに留まることではないのです。
2011-06-28 08:14:18で、歴史にはさっぱり疎い私に、誰か「絶対的でも固定的でもない」「クローチェ的な『生きた歴史』」(細谷)によれば、マグナ=カルタが名誉革命の産物たりえるのかどうか、教えてPLZ
2011-06-28 13:03:11@yuichihosoya では、ここで重要な質問を2つ3つしましょう。貴兄の学生が「清教徒革命の結果として成立したマグナカルタ」なるものを論拠に、その歴史的意味を論ずるレポートを提出した場合、それを「解釈の範疇」として認めるや否や?
2011-06-28 13:21:55@yuichihosoya さらに、そのレポートについて、マグナカルタの成立と清教徒革命の時系列等について確認することもなく、学者として、教授として手放しで「優」だの「A」だのという評価を与えることの可否は?
2011-06-28 13:24:27@yuichihosoya 学生のレポートに引用されている出典を調べたところ、引用しているとした部分が原典に存在しない、そのような部分が大量にあるレポートに高評価を与えることは、学者として教授として是か非か?即答できる極めて簡単な質問と認識しております。
2011-06-28 13:26:58なるほどなあ、マグナカルタ成立と名誉革命の時系列は、時差の範疇で説明できるのか。非常に勉強になった( ´H`)y-~~プハー RT @yuichihosoya: 言うまでもありませんが、真珠湾攻撃の日付は、日本とアメリカで時差の関係上、異なって記憶されています。
2011-06-28 13:57:52歴史を理解する上で正確な知識が重要ならば、その重要な要素が欠如する『戦略外交原論』を絶賛する意図や如何。 RT @yuichihosoya: 歴史を理解する上で、より多くの正確な知識を得ることはもちろん重要ですが、決して歴史を学ぶ魅力や意義は、そこに留まることではないのです。
2011-06-28 16:18:09細谷君曰く。「明らかな誤認」は存在するが、ただし、歴史と共に「客観的事実」に再構築されるらしいよ。「明らかな誤認」が「客観的事実」も変化し、それが「正確な知識」にすり替わるポイントがどこかにあるらしい。
2011-06-28 16:24:57細谷雄一君、学会での報告・質疑、論文発表の際に、欠かさず「マグナカルタは名誉革命の産物」と繰り返し、それが斯界で如何に評価されるか、実験してみれば良いのではないか?
2011-06-28 16:21:45それにしても、ジョンお姉さんの事実に基づかぬ立論の当否についての問い端を発する「国際政治学者」の種々のツイートが、ついには「歴史を学ぶ魅力や意義」を主張するまでにズレてしまっている(w 細谷雄一君は本当に賢いなあ(棒
2011-06-28 22:02:19昨日、原稿締め切りの督促を数名の方から頂きました。偶然三つとも1600字程度。お詫びと言い訳を考えていたら、一昨日に書いたツイッターの投稿を合わせると同じ程度の長さであったことが判明!猛省。私のツイッターをご覧頂いている可能性を考慮ししばらくは原稿に集中。申し訳ありません!
2011-06-29 10:13:03ん~、細谷雄一君は「一般的な意味」等を述べるのは「非学問的」と主張するのか。おや、「細谷雄一研究室の掲示板(http://t.co/ca9Ik3C)」で「そのような理解が一般的」とか言ってる人がいる。「非学問的」だ。センセイに怒られちゃうヨ。投稿者は、「細谷雄一」………ハァ?
2011-06-29 18:58:27@_polalis_これ?w RT @yuichihosoya: 歴史学の世界では「歴史的事実」について(中略)多様な解釈があります。いったいどのような文脈で「歴史的事実」を捉えていらっしゃいますか。もちろん「一般的な意味で」などという非学問的な返答はなさらないで下さい。
2011-06-29 19:05:43細谷雄一先生、ボキの質問に答えないまま原稿書きに行っちゃったけど、次につぶやいた時にはきっちり回答してくれるんだよね。「事実に反するものを根拠として立てた論理の信頼性はどのように担保するのか」について。
2011-06-29 20:19:27あと、細谷雄一先生に聞いてみたいのは、「マグナカルタの成立時期」と「名誉革命の時期」。正確な年でも世紀でもいいの。「時差の範囲」だというなら、地球は何世紀かの間、ものすごく自転速度が落ちていたという天文学上の大発見に繋がるから興味津々。
2011-06-29 20:22:28史料モヨマズ 史実モフマズ 典拠ニモ時系列ニモマケヌ 丈夫ナアタマヲモチ 慾ハアリ 決シテ調ベズ イツモ解釈ニスガッテヰル 一日ニツイート千余文字ト
2011-06-29 21:44:21論文ト少シノ原稿ヲカキ アラユルコトヲ ゴショクトゴニントカタヅケ ヨクミキキセズワカラズ ソシテワスレ 大学ノ松ノ林ノ陰ノ 大キナ鉄筋ノ研究室ニヰテ
2011-06-29 21:44:37東ニ兼原ノ新刊アレバ 行ッテ絶賛シテヤリ 西ニ叩カレタツイートアレバ 行ッテクローチェト叫ビ 南ニ突込ム人アレバ 行ッテコノ本ハ読ミマシタカトイヒ 北ニ検証ヤ査読ガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ
2011-06-29 21:45:01