内部被曝のリスク評価と福島・小児甲状腺癌増加が心配無用な訳
学習院の田崎先生の方から、先日の甲状腺の等価線量についての文章を書かれたという連絡が来ました。分野的には、先日江川紹子さん @amneris84 からご下問のあった、日本での甲状腺癌リスクの評価についてです。 田崎先生•甲状腺 http://t.co/diWI5xn
2011-08-27 16:05:28その後もいくつか質問が来ていたので、本来なら私がブログにでも書くべきものだったのですが、いろいろかまけているうちに、田崎先生が書いてしまわれました。ありがとうございます。田崎先生•甲状腺 http://t.co/diWI5xn
2011-08-27 16:09:38この文章の眼目は二つ。一つ目は『「甲状腺だけに 25 mSv 被ばくする際のガンのリスク」が「全身に 1 mSv 被ばくする際のガンのリスク」と等しい だったことを思い出そう。』甲状腺の等価線量(前者)を実効線量(後者)と混同しないこと。http://t.co/diWI5xn
2011-08-27 16:13:52二つ目は『今回の事故におけるヨウ素 131 の内部被ばくで小児の甲状腺ガンが増加する心配はまったくないと結論される。』これは、私が先日ついーとで流していたものを田崎先生の方でも検算されて同じ結論になったものです。詳しくはこちら。http://t.co/diWI5xn
2011-08-27 16:15:43文章そのものに関してはこれくらいなのです。科学から離れて社会的意味を書くと、この結果は、『今回ヨウ素131で高度に汚染された地域の子供さんの保護者が、実質的に正しい行動をとったおで、今後20年にわたる甲状腺癌の危険から子供達を守りきった』ことを意味します。
2011-08-27 16:19:13ヨウ素131は半減期が8日なので、現在では崩壊してしまっています。ですから、今後の被曝はありません。『1000万が1』の甲状腺癌も見落とさないよう子供を全員検査するというのは、何重にも手をあてている、正しい方針だと思います。チェルノブイリで小児甲状腺癌は生存率99.5%です。
2011-08-27 16:26:02早川由起夫は『無学で無教養で無見識で無自覚の福島県民』と言っていますが、それは事実に反する。3月半ばからの困難な時期に、小児甲状腺癌のリスクが実質上ない程度に被曝を抑えています。良く守りました。立派です。
2011-08-27 16:38:19個別的な解説「2011年3月の小児甲状腺被ばく調査について」が追加されました(2011年11月12日)。