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古文を学んでいると、「ぬ」という一文字に込められた意味が豊かすぎて感動してしまう「ドラマのオープニングみたいだ」

ぬってすげー
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近所の綺麗なお姉さん @KedamaShikibu

現在完了(=結果残存)の「ぬ」ね。 twitter.com/ushiryu31/stat…

2023-06-24 15:58:54
牛隆佑 @ushiryu31

ちなみに「ぬ」ってすごいねんな、と最初に思ったのは源氏物語の「世になく清らなる玉の男御子さへ生まれたまひぬ」で、それまでは過去の助動詞「けり」で物語が語られていたところにいきなり「ぬ」と来る。「ぬ」は完了ではあるのだけれど「はじまり」でもあって、この「生まれたまひぬ」の「ぬ」が→

2023-06-23 23:28:10
むく。 @muku_0402

@ushiryu31 革命の助動詞「ぬ」の終止形

2023-06-24 12:39:14
tracy @tracy62673629

@ushiryu31 完了の「ぬ」は、完了や変化の結果が現在にも残っているイメージでしょうか? 「生まれたまひぬ」で、産まれた光源氏が物語の主人公として生きている、さあ物語が始まりますよという合図なのでしょうか。 同時代の読者にとっては、まさに光源氏が存在しているような息遣いを感じたのかもしれません。

2023-06-25 07:36:14
牛隆佑 @ushiryu31

@tracy62673629 おっしゃるとおりだと思います。「ぬ」はその動作・の行為の【確か】な成立を表し、起動と終結を同時に含む語であると言われます。「夏来ぬ」は「夏になった」であり「夏がはじまった」であり「これからは夏」ととれます。「風立ちぬ」でも、今もまだ風が吹いているイメージがあると思います。

2023-06-25 12:51:44
牛隆佑 @ushiryu31

@tracy62673629 ちなみに物語の起点としての「ぬ」は、たとえば伊勢物語の東下りでも顕著で、「昔、男ありけり」から始まって、「けり」の叙述が続いたあとに、「八橋といふ所にいたりぬ」と来て、そこで「かきつばた」の歌を詠むことになります。

2023-06-25 12:52:21
tracy @tracy62673629

@ushiryu31 「行きけり」が続くところは、物語の背景説明で、「三河の国、八橋といふ所にいたりぬ」で「今、八つ橋に着いたところですよ。ここで物語が始まります」と場面設定を知らせるような効果が感じられますね。

2023-06-25 13:29:32
くじら @Kujira952

高校の古文の恩師が「風立ちぬ」と「風去りぬ」で教えてくださったことを思い出した。 twitter.com/ushiryu31/stat…

2023-06-24 09:46:37
ましゅまろ@牛乳たくさん飲む @p57iE7DKPnoQZc2

風立ちぬ で「ぬ」に興味もったな〜 「風が吹いた」ではぜんぜん違う。物語の立ち上がり、幕があがったワクワクや その後も綿々と続くなにかを予感させる「ぬ」……! なんで現代語に残ってないんだ(たぶん散って終わることこそ美しい概念が大きく、散り始めた事に対する恐怖が大きい近代戦争のせい) twitter.com/ushiryu31/stat…

2023-06-24 10:55:58
tomekko【豆柴沼落ち中】 @purpletomeko

わぁ…歴史と古文は好きだけど文法は大嫌い(すべてニュアンスで読んでた)だった私も、こんなふうに教えてもらえたらもっと古文を学ぶことが面白いと思えただろうな。 twitter.com/ushiryu31/stat…

2023-06-24 09:35:33
佐世保 @ishshshorix

一行目でボーボボの話かと思ったけど違った twitter.com/ushiryu31/stat…

2023-06-24 14:51:42

なぜこんな表現が消失したの?

小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

こういう話を聞くにつけ、古語には豊富にあった時制表現を表す助動詞が現代日本語で衰退して「た」一本になってしまったのはなぜだろうと思う。英語の現在完了と過去形の区別が現代日本語ではできないが、古語なら「つ」を使って完了表現もできる。 twitter.com/ushiryu31/stat…

2023-06-24 11:29:15
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

現代日本語での「た」の守備範囲、古語だと「き」「つ」「ぬ」「けり」「けむ」「たり」と多数あり。

2023-06-24 11:30:40
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

フランス語を学ぶと「半過去」とか「大過去」とかあって、英語よりも過去の時制表現が豊富だと気づかされるが、日本語の古語なら過去の助動詞と推量表現を組み合わせれば、半過去や大過去のニュアンスもおよそ表現できる。過去表現が貧弱な現代日本語ではその使い分けができない。

2023-06-24 11:55:39
小森健太朗@相撲ミステリの人 @komorikentarou

あと完了表現に使える助動詞には「り」がある。古語で「夏来れり」と「夏は来ぬ」は同じことを言っていても、明瞭に語感は違い、使い分けられるのに、現代日本語ではそれはどちらも「夏が来た」になる。

2023-06-25 07:01:18
喜多野土竜 ⋈ @mogura2001

コレは不思議。 明治以降、英語などの表現の影響を受けて、日本語の表現が変化したのに、時制に関してはむしろ退化してる不思議。 twitter.com/komorikentarou…

2023-06-24 12:31:15
風りん @r1n_Fu

漢語の影響も大きいのかな…時制ないし twitter.com/komorikentarou…

2023-06-24 11:33:42
松嶋豊弐 @MatsushimaToyo

@ushiryu31 短歌雑誌で、牛さんが古文文法について解説するコラムがあったらええなと思いぬ 🐄

2023-06-24 17:02:14
牛隆佑 @ushiryu31

@MatsushimaToyo 正直、僕は素人同然なので、今「NHK短歌」のテキストで連載してはる御手洗靖大さんの連載がおすすめです。単に「どう現代語訳するか」ではなくて、そもそも口語助動詞の「た」は何なのか、から解説してくれていたりします。

2023-06-24 18:04:27
松嶋豊弐 @MatsushimaToyo

@ushiryu31 古語どころか口語から解説があるんですね。深い……! NHK短歌チェックしてみます。ありがとうございます 😁😁

2023-06-24 18:06:20
ユニかば@3男児母 @u2caba

こういう知識に触れられるとすごく脳汁が出る。 高校時代にはもちろん知らずに勉強してたけど、こういうのを理解するための土台というか素養として古文ちゃんと勉強してて良かった〜!ってなる。 twitter.com/ushiryu31/stat…

2023-06-24 10:17:46