- tiamo_musha
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「ぬ」ってすごいねん
NHK短歌2023年7月号もそろそろ発売です。いいね!文語はいよいよ完了の助動詞「ぬ」。今回は菅原百合絵『たましひの薄衣』の歌を取り上げながら基本的な使い方を見ていきましょう。 pic.twitter.com/4To0r9E32i
2023-06-19 15:20:13古典文法の完了の説明に「完了を表す」しか説明がなくて困っている方、6月号を読んでみてください。 twitter.com/rokujooin/stat…
2023-06-24 17:45:01良かった。「ぬ」は御手洗さんの記事のなかで「確かに起きたことを表す表現」とある。つまり、目前のことをゼロ距離で確かめている、という感動がある。もう一つ好きな助動詞「らむ」は、遠くのことに今どうかと思いを寄せるので、実は対照的な助動詞なのだと思う。現代は通信と交通の発達によって、→ twitter.com/rokujooin/stat…
2023-06-23 23:00:56→距離の感覚に鈍くなったと思う。「ぬ」の(今!まさに!目の前で!間違いなく!起こった!そう!今!まさに!)という圧倒的な存在感が好きだ。「夏が来ぬ」やだけで、そう思った人が感じただろう光の強さや匂いを想像できる。引用の菅原さんの短歌もいい。雰囲気は静かなのに、とても存在感が強い。
2023-06-23 23:00:56源氏物語で学ぶ「ぬ」のすごさ
ちなみに「ぬ」ってすごいねんな、と最初に思ったのは源氏物語の「世になく清らなる玉の男御子さへ生まれたまひぬ」で、それまでは過去の助動詞「けり」で物語が語られていたところにいきなり「ぬ」と来る。「ぬ」は完了ではあるのだけれど「はじまり」でもあって、この「生まれたまひぬ」の「ぬ」が→
2023-06-23 23:28:10ここまで光源氏のいなかったという世界の時間と、ここからは光源氏がいるという世界の時間とを、まるっきり切り替えているようで、たった一文字で「あ!今!物語がはじまった!」が分かってめちゃくちゃ感動した。使い方によっては「ぬ」は完了じゃなくて「革命」の助動詞とさえ言い得るなと思った。
2023-06-23 23:28:10宣伝といふものをしてみむとして、するなり。 文語助動詞の奥深さに興味を持った方はNHKテキスト「NHK短歌」の御手洗靖大さんの連載「いいね!文語」が明快かつ立体的でおすすめです。私は「歌人寫眞館」という歌人紹介の連載を担当しています。この機会にぜひ短歌をどうぞ。 nhk-book.co.jp/list/textcateg…
2023-06-24 17:59:52感動する
ドラマの導入部みたいなのよね 「ぬ」の後にオープニング映像が流れる、みたいな twitter.com/ushiryu31/stat…
2023-06-24 11:05:54そうなのよね・・・源氏物語は光源氏が生まれた時から現在で語られるようになる・・・ twitter.com/ushiryu31/stat…
2023-06-24 14:16:41たしかにー。「けり」だと伝聞の雰囲気あって人から伝え聞いた昔話風だけど、「ぬ」だと他人事感がなくて身近感があるのがなんともいえない趣き。 twitter.com/ushiryu31/stat…
2023-06-24 14:39:35凄い観点ですね。 「目から鱗」です。 言語に触れて、感動した twitter.com/ushiryu31/stat…
2023-06-24 18:56:37