もしも甲状腺等価線量が追加されたら? MAKIRINさんとの会話

もしもラット実験が正しくて、蓄積初期にはセシウムが甲状腺に溜まりやすくなる場合の等価線量試算。 該当する論文 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20539123 その論文が書かれた一連のIRSNの低量被曝実験 http://www.irsn.fr/EN/Research/publications-documentation/Aktis/envirhom/ingestion/Pages/Cs_biocin.aspx
52
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @MAKIRIN1230 (甲状腺はコンパートメントモデルでは長期排出側になるので、摂取量ではなくて蓄積量で考えさせてください。平衡状態になったときに摂取量計算だと過剰になってしまうので。膀胱とかは全摂取量が通過しますから、摂取量計算で良いと、、、)

2011-12-16 21:42:12
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @MAKIRIN1230 この場合の等価線量係数は通常の0.000013(大人)×3 ですか?

2011-12-16 21:51:29
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

はい、成人の場合はそんな感じです。0歳児の場合は甲状腺の質量は2gぐらいなので、濃度は成人の約10倍になります。また子供は生物学的半減期が短いので1年あれば飽和すると思いますが、成人の場合は1年ではまだ飽和していないので2600Bqぐらいでしょうか。 @leaf_parsley

2011-12-16 22:03:12
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

甲状腺は小さいので、通常のCs137の甲状腺等価線量換算係数の3倍と見なして良いようです。ただし、その係数は経口摂取したBq数に対するもので、甲状腺に蓄積したBq数に対するものではないことに注意してください。@leaf_parsley

2011-12-16 22:06:46
リーフレイン @leaf_parsley

はい、蓄積量計算をしてから摂取量を割り戻しますね。@MAKIRIN1230 その係数は経口摂取したBq数に対するもので、甲状腺に蓄積したBq数に対するものではないことに注意してください。

2011-12-16 22:08:16
リーフレイン @leaf_parsley

たとえば、この大人の場合、200Bqの摂取ですから、等価線量を0.000013×3=0.000039とおいて、一年間の等価線量は200×0.000039×365=2.847mSv  @leaf_parsley @MAKIRIN1230

2011-12-16 22:10:34
リーフレイン @leaf_parsley

この部分は怖いですね。 どこかに蓄積しやすい場所があると考えると要注意な気がします。。。@MAKIRIN1230 0歳児の場合は甲状腺の質量は2gぐらいなので、濃度は成人の約10倍になります。

2011-12-16 22:16:40
リーフレイン @leaf_parsley

同意していただけてうれしいです。@MAKIRIN1230 癌以外の影響についてはこれからもっと詳しく調べていく必要があると思います。

2011-12-16 22:18:59
リーフレイン @leaf_parsley

@leaf_parsley @MAKIRIN1230 大人で200Bqというのは、実は年間1ミリシーベルトの場合のmax摂取の概算なんですが(200Bq=1mSv÷365÷0.000013mSv /Bq) 等価線量で3倍になったら摂取制限に抵触する可能性はあるんでしょうか

2011-12-16 22:31:29
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

はい、その値になりますね。内容とは関係ないんですが、面倒でも、途中の式にも単位を書いたほうが誤解がなく伝わります。たとえば、200×0.000039×365=2.847mSv→200Bq×0.000039mSv/Bq×365=2.847mSv @leaf_parsley

2011-12-16 22:22:44
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

「Csが特定の臓器に高濃度で蓄積する」という考えに対して、見解の一致はないので、これからより詳しい研究が必要なのかもしれません。@leaf_parsley

2011-12-16 22:36:08
リーフレイン @leaf_parsley

はい、IRSNの場合、実験手順に落ち度があるとはちょっと考えられない気がしますが、追試による確認が必須ですね。しばらくしたら蓄積が解消されるという観察も興味深いです。@MAKIRIN1230 見解の一致はないので、これからより詳しい研究が必要なのかもしれませ

2011-12-16 22:40:08
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

年間1mSvというのは実効線量での話なので、仮に甲状腺等価線量の値だけが3倍になっただけでは、ほとんど実効線量の値は変わりません(約1.1倍) http://t.co/VDRsNuyU @leaf_parsley

2011-12-16 22:41:05
リーフレイン @leaf_parsley

@MAKIRIN1230 ああ、やはりそうなんですね、ヨウ素の時も思ったんですが、等価線量数値を出した場合、その評価にはどういう意味づけがあるんでしょうか? つまり実効線量はさまざまな規制値と連動していますが、、

2011-12-16 22:43:32
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

実効線量は、外部被曝が主のLSS集団の疫学調査(http://t.co/JG2HF8Bz) の図3と内部被曝を比較するために導入された一つの指標で、等価線量から実効線量を求めるための組織荷重係数は以下のように決められています。 http://t.co/7dir2dQL

2011-12-16 22:55:56
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

等価線量は図5が関係しています。各臓器の発がんに対する1Gyあたりの過剰相対リスク(ERR/Gy)がある程度調べられているのですが、ヨウ素の場合は、ほぼ甲状腺に集まるので、実効線量ではなく甲状腺等価線量でそのリスクを評価するわけです。 @leaf_parsley

2011-12-16 23:04:08
リーフレイン @leaf_parsley

@MAKIRIN1230 つまり、全体的なリスク管理をするための係数で、各臓器でのダメージを見る場合は等価線量のほうが実態に近いということですね?それは各臓器へのダメージはガン死リスクに直結するとは限らないからという理由と判断していいですか?

2011-12-16 23:02:32
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

はい、そうです。特に甲状腺癌については癌死亡リスクに対して発癌リスクはずっと大きいので、実効線量でそのリスクを評価することはできません。それにもかかわらず、甲状腺等価線量ではなく実効線量を持ち出しテレビでデタラメな解説をする専門家が多かったですね。@leaf_parsley

2011-12-16 23:10:52
リーフレイン @leaf_parsley

あ、それは覚えています。とくに飯舘村方面の避難勧告を出す出さないの時に、その混乱が見られました。@MAKIRIN1230 それにもかかわらず、甲状腺等価線量ではなく実効線量を持ち出しテレビでデタラメな解説をする専門家が多かったですね。

2011-12-16 23:15:01
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

そこらへんの問題点は、自分のブログにまとめてあるので、よろしかったら参考にしてみてください。 http://t.co/2s3nTzJA http://t.co/TQkjCdoU http://t.co/asVYfQUH @leaf_parsley

2011-12-16 23:21:47
リーフレイン @leaf_parsley

@MAKIRIN1230 読ませていただきました、、、前から思ってたんですが、いっそ外部被曝と内部被曝は別々の指針で測ったほうがいいんじゃないでしょうかね? どっちもokならokという形で、、、

2011-12-16 23:33:19
MAKIRINTARO @MAKIRIN1230

各臓器の等価線量で発癌以外の影響も含めリスク評価できれば良いのでしょうが、それができるようなレベルに現在の医学が達していないというのが実情だと思います。チェルノブイリ事故によって、甲状腺については他の臓器よりも多少知見があるというぐらいだと思います。 @leaf_parsley

2011-12-16 23:44:04
リーフレイン @leaf_parsley

そのとおりですね、、、残念です@MAKIRIN1230 各臓器の等価線量で発癌以外の影響も含めリスク評価できれば良いのでしょうが、それができるようなレベルに現在の医学が達していない

2011-12-16 23:47:32
リーフレイン @leaf_parsley

@MAKIRIN1230 忘れるといけないので、まとめさせていただきました。よろしいでしょうか?

2011-12-16 23:48:04