国立大学の来年度予算案と大学改革強化推進事業(仮称)解説
25 ただこれが向こう何年間続くのかわからない、というのが今回の駆動軸。運営費交付金を1%強削って、改革推進経費に1%強つける。総額は減っていない(今回だって微増になる)ので、財務省はできる限りの努力をした、と主張することができる。
2011-12-23 12:42:2426 あとはその予算枠の中で、文科省なり国立大学なりが判断しろ、ということになる。実際には法律の改正やら設置基準の見直しやら、設置審での審査の簡略化などを図らないと、スムーズに話は進まない。
2011-12-23 12:42:3727 大学によっては授業料値上げ、寄付金を含めた外部資金を増やして運営費交付金への依存度を下げる、などの方針転換を模索するところもあるだろう。これはこれで財務省的にはOKなはず。それができる大学が限定されているけれども…
2011-12-23 12:42:4928 そもそもの問題は独法化以降、国立大学教員の研究時間が減っている点が問題なわけで、そのような状況の改善に繋がる改革案でなければ教員や教員組織のレベルからの反発は否めない。
2011-12-23 12:43:0229 あと〈大学群〉や〈一法人複数大学方式〉などがどのような物として想定されているのか判断が難しい。特に後者は法律改正が必要。でも水面下では交渉に入っているのかな?
2011-12-23 12:43:2930 旧帝大以下の大学が〈合併〉して大学間序列を壊すというシナリオが用意されていれば、社会にインパクトを与えるだろう。特に地理的に離れた所で、筑波、神戸、広島+旧六クラスが合併すると…
2011-12-23 12:43:4331 その場合に必要な経費はちょっと想定しづらいので、来年度すぐにという話はないかもしれない。近い将来にそういう話になっても驚かない。一箇所そういうところが出たら、ドミノ倒しな気はする。都市銀みたいにね。
2011-12-23 12:44:1033 文科省のタスクフォースが工程表等を作成していると思うのだけれども、4月募集、夏に採択決定、年度使い切りみたいな予算措置はできれば避けていただきたい。
2011-12-23 12:45:1234 背に腹代えられずに、藁にもすがる思いで飛びつかざるを得ない大学はたくさんあるはずで、そういうところへ梯子を外したり、冷水ひっかけたりするのは勘弁して欲しい。
2011-12-23 12:45:4435 あと飛びつくのは構わないけど、今いる学生が不利になるようなことは勘弁してほしい。だから単年度ではなく5年とか10年ぐらいのタイムスパンで緩やかに進めて欲しい。担当する教員の労働状況も相当悪化するだろうし。
2011-12-23 12:46:52