【普天間返還】検証:米国防省筋が伝える在沖海兵隊1000人強規模のハワイ移転に関する報道の信頼性とその意図
- tkatsumi06j
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普天間返還:興味深いのは、HSAサイトをokinawaで検索した結果のトップに表示された記事だ。去年5月時点での記事だがその表題は「在沖海兵隊は沖縄に残すべき、議員トリオ」とある。このトリオとは、ウェッブ、レビン、マケイン上院議員の3名 http://t.co/WZ2pYgws
2012-01-29 13:49:43普天間返還:HSAのこの記事には、まずウェッブ上院東アジア・太平洋小委員会委員長が沖縄の基地閉鎖に否定的であること。議員トリオが、昨年5月13日付で域内の海兵隊駐留を実現しつつ、予算を大幅に節約する提案の共同声明を発表していること。沖縄での報道でもカバーされているかもしれない。
2012-01-29 13:57:12国防側は議員トリオの共同声明の水面下で動いていた?
普天間返還:5月13日付の議員トリオによる共同声明についての国内記事、やはりあった http://t.co/Tq9CYkqe 確か海兵隊司令官はその実現性を否定した。議会と国防側のせめぎ合いがリアルで感じられる。その間、国防側はハワイに移転提案をしていたというコンテクストになる。
2012-01-29 14:02:29(参考)嘉手納統合案:レビン氏らの共同声明全文 - 沖縄タイムス(2011年5月14日)
議会による予算凍結を想定した生き残り策
普天間返還:地元ハワイですら昨年5月以降、沖縄に関することは報じられていない。その間、グアム移転予算は削減を検討され続け、遂に昨年末、議会側がその国防権限法を可決することでその権限をフルに使って国防側の息の根を止めた。国防側はこれを予測し、ハワイに移転を打診していたということだ。
2012-01-29 14:06:27ハワイ移転情報が国防側の意図的リークの可能性
普天間返還:今回のハワイ報道の特徴は、これまでのように受入側が受け入れる用意があるとアピールしたのではなく、国防側が受け入れの検討を要請していたという点にある。つまりこれまで数多く浮上した移転先候補の報道の中で最も可能性が高く、また国防側が意図的にリークした情報である可能性だ。
2012-01-29 14:10:14結論:ハワイ移転提案は現実味がある
「同紙によると、ハワイは現在の駆逐艦6隻、フリゲート艦2隻、3隻の巡洋艦に加え、消息筋は海軍の太平洋でのプレゼンス拡大のため、巡洋艦を追加配備する可能性にも言及した。」
「海兵隊は、カネオヘ航空基地などに1万1700人を配属。2012年から18年にかけて垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ24機、攻撃用ヘリAH―1コブラ15機などの配備を計画し、機能強化が図られようとしており、環境影響評価の手続きが進められている。」
(出典)在沖海兵隊1000人超 ハワイ移転案沖縄 - 沖縄タイムス(2011年1月29日)より抜粋
普天間返還:(結論)米側は日本側の進展に期待していなかった。米議会による予算封じ込めが成功する高い蓋然性に基づき、昨年から着々とグアム移転協定が「実行不能」になった場合を想定して代案を検討していたのだ。国防は常に不測事態に備え二次計画を練るもの。この可能性は驚くには当たらない。
2012-01-29 14:16:51普天間返還:以上の背景を想定して沖縄側の今回の記事を見つめ直すと、国防側が提案している在沖海兵隊1000人超のハワイ移転案がどれだけ現実味を帯びたものであるかが判る。それは提案の具体性(艦艇数等)にも現れている。無論、更なる検証が必要だ。 http://t.co/9fOYoOgR
2012-01-29 14:21:22補足:議会・国防の攻防の背景にある地元ミリコン利権
(出典)Guam projects put in doubt: Moving Marines from Okinawa to a U.S. territory has been delayed and opposed
Honolulu Star Advertiser - 2011年7月8日
普天間返還:(補足)HSAの興味深い記事を見つけた。表題は『暗礁に乗り上げるグアム建設計画』とでも訳せばいいだろうか。昨年7月8日付の記事で、上院軍事委員会が予算の凍結を決定したことのハワイの大手ミリコン軍事施設事業請負業者を嘆いている。 http://t.co/H6bbJmt6
2012-01-29 14:43:43地元ハワイのミリコンは新長官の方針を注視
普天間返還:(補足2)HSA記事によると、大手ミリコン・ワッツコンストラクターやハワイ商工会議所はグアム建設計画が破綻したグアムに利権を握る多くの在ハワイ・ミリコン(契約獲得した7社)が、新長官(当時)のパネッタ国防長官の一挙手一投足に注視している様子が伝わってくる。
2012-01-29 14:49:17日本側の利権はジョイントベンチャーという形で隠れる
普天間返還:(補足3)記事によると、ワッツコンストラクターは、日本の大林組を含む日米ジョイントベンチャーだそう。昨年9月に国防省から約2.4億ドル規模のグアム建設計画関連の契約を受注している。ハワイの多くのミリコンが計画には参入しており計画の順調な推移を国防側に働きかけている。
2012-01-29 14:58:08"Watts Constructors is part of thejoint venture Guam MACC Builders with Obayashi Corp., Healy Tibbitts Builders and Webcor Builders.
In September the Navy awarded a$158 million contract to Watts Webcor Obayashi for the construction of a new naval hospital on Guam, and an $86 millioncontract to Guam MACC Builders for wharf improvements at Apra Harbor, Naval Base Guam."
結論:ハワイ移転計画は地元ミリコンの不満緩和策
普天間返還:(補足についての結論)グアム建設計画には日米双方の利権が大きく絡み、これを順調に推移させないと国防側は大手ミリコンの支持を失うことになる。27日の報道が伝えるハワイへの移転計画は地元ハワイに建設計画を持ってゆき、ミリコンに鬱積する不満を緩和するための措置かもしれない。
2012-01-29 15:01:41以上、国防側がメディアに漏らした今回の情報、軽視はできない。