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@orpheus00 なんというか、本はそれ自体ですでに完成したメッセージなんですよ。それなのに、要らぬメタメッセージを重ねることが余計なんですよ。書店がつけてくれるポップはOKなんですが、送り手からのメッセージがぶれてしまう。自分の本でも帯が気に入ったことは少ないです。
2012-02-19 09:30:04@solar1964 自分の本については「帯を付けないで下さい」と言うことは出来ないんですか?言っても付けられてしまうんでしょうか?
2012-02-19 09:40:31@orpheus00 まず無理ですね。そもそも装丁から先は出版社が決めることで、著者に決定権はないのです。もちろん、多くの場合は一緒に考えますが、つらい作業です。装丁を見るのは楽しいですが、帯が台無しにすることが多いので。
2012-02-19 09:44:12@solar1964「朝日新聞」の記事では、デザイナーさんたちの帯に対する思いも紹介されています。戸田ツトムさんの発言は「(読者に)『自分と関係ない』と思わせてしまうリスクも含んでいる。分かりやすさは時に、無限の想像空間への入り口を遮断してしまう」とのこと。
2012-02-19 09:24:29そうか、帯きらいな人多いのか。作る側としては「アカデミー賞受賞」帯作ったことが1回だけあるのが例外で、ほぼ(あってもなくてもイイ)系の実用書班の私ですが、読む側としては間違いなく帯も本の一部として好き、なんですよね。
2012-02-19 09:25:47ちなみに現状の日本の出版流通だと書店頭における本の見場というのは「カバー+オビが巻かれた」状態がデフォルトなので、「カバーはずした表紙なんて誰も見やせんのだから良きに計らうがいいよ」みたいなことをおっしゃる編集者はままおられますね。
2012-02-19 09:26:45はじめのうちはそういうこと言われる都度「いやいや、図書館いったら剥かれちゃいますから!」と返してたんですが…最近は公共図書館でもジャケットごとラミネートパウチされちゃうらしい。……なんのことはない。表紙は見えないのだ。
2012-02-19 09:29:12だから、ぼくは(現状の出版流通にのっける本の)表紙というのは、「自分のお金が本を買って所有してくれた方」だけのお楽しみ、みたいなものと考えてます。……6割方見てくれないかもしれないけどw
2012-02-19 09:31:17@HSYuasa どうも年配の方の話を伺ってる感じだと、ジャケットのことを「表紙カバー」と呼ぶようになり、いつのまにか「カバー」になっちゃったみたいですね。
2012-02-19 09:32:16帯もまたコストに乗っかっているってのは、まったくその通りなんだよな。買ってるひとはそんなつもりないのかもしれないけれど、一冊の印刷単価には確実に反映している。帯は広告宣伝のためだからって、制作単価を広告宣伝費として別に計上している版元ってあるのだろうか。
2012-02-19 09:31:33仲俣さんも、あえて、こう書いていると思うので自分もあえて帯とカバー擁護をします(個人的にはオビ不要派)。カバーは店頭陳列→返品→改装→再出荷という流れの中での必然。オビは大量の本の中で注目を集める工夫。 RT@solar1964: 帯だけでなく、本当はカバーも不要なのだ。(後略)
2012-02-19 09:33:18買切が前提になれば必然的にカバー無しの本は増えます。また、新刊刊行点数が減り一点あたりの陳列期間・場所が充分に確保できればオビは減るはず(というかそうあって欲しい)です。
2012-02-19 09:33:29個人的にオビ不要派の理由は、まず、オビのコストもバカにならないから、もうひとつは「オビも含めてデザインだ(からオビがつかない状態での陳列はおかしい)」というデザイナーに辟易したからですね。販促の材料なので付けないこともあるし破損したら気軽に捨てることが前提のはずなのに。
2012-02-19 09:33:40過剰包装というより過剰品質が問題の根っこにあると思っている。なんというか、そこにこだわり続ける限り「読めりゃいいや」という読者とは平行線でしかない。質感がどうこうだけでなく保有にもこだわらない「読めりゃいいや」は侮れない。
2012-02-19 09:33:52「読めりゃいいや」じゃない人だけど相手にしてる、というスタンスは充分に成り立つと思うし、そういう在り方は否定しない。けど、「読めりゃいいや」になんとか食らいつきたいと思っている人もいるわけで、それも否定されるものでもない。
2012-02-19 09:34:02だいぶ前にツイートしたが、例えば太宰治の本の初版の装丁とか造本とか思い浮かぶ? オレは浮かばないですよ。本の装丁や造本にこだわる人でも読む本が全て初版とかってことはないはず。なんというか、形としての本にこだわるのはいいけど縛られることもないと思うんですが、ボクは。
2012-02-19 09:34:14本はもともと「箱入り・上製」が簡略化されて紙のカバーがつくようになった。いまのダンボール紙の貧弱な上製本+カバー+帯は、ブックデザインとしては最低だと思ってる。何かを減らすことで、本はかえって豊かになる気がする。「足りないのではなく、よけいなものが多いのだ」(早川義夫)。
2012-02-19 09:34:57