本の帯とカバーをめぐる話

「書物の本来の姿」とは。
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サイ / 三原卓也 @rhinoeye

帯もまたコストに乗っかっているってのは、まったくその通りなんだよな。買ってるひとはそんなつもりないのかもしれないけれど、一冊の印刷単価には確実に反映している。帯は広告宣伝のためだからって、制作単価を広告宣伝費として別に計上している版元ってあるのだろうか。

2012-02-19 09:31:33
サイ / 三原卓也 @rhinoeye

ぼくの関わったところでは、本体、カバー、帯、スリップ。どれも印刷単価に乗っかってる。スリップなんて読者にはなんの関係もないのだろうけど、それが読者に届くまでの仕組みのために必要だから仕方ない。けど、本は「中身がすべて」であるならば、そのコストは、余計なものだと思うだろうな。

2012-02-19 09:34:23
ゆーいー @fatstreet

じぶんは帯を捨ててしまうひとだけど、ときどきこの帯はとっておかねばなるまいと、心意気を感じる帯もあるのよなぁ。

2012-02-19 09:35:48
かしてる? @kashiwado

本の帯が嫌い、て人も居るんだな。確かに破れたり煩わしいけど、「完成品の販促ワンチャン」としては機能してるし。つか発行減らして売り上げ下がったら出版も書店も無くなっちゃうし、電子書籍推進派って……>RT

2012-02-19 09:36:00
サイ / 三原卓也 @rhinoeye

デザインする側としては、「帯も含めてデザイン」として成立するように…というデザインを狙っているが、同時に「帯がなくても遜色ないデザイン」であることも成立するように心掛けている。というか、広告用の書影では帯なしになるから、それが当然と思ってるんだけど、一般的にはちがうのかな。

2012-02-19 09:36:25
TOSH @takashimt

追加。毎週倉庫で棚詰めしてると「紙の本ってすぐ痛むよなあ」と思うことしきり。こんな弱っちいパッケージなのに汚れや破損の無い状態での流通を前提に繊細なデザインとやらで過剰に飾る。電子化への期待は「中身だけでよい」というニーズが具現化したものなんじゃないかという気がしてなりません。

2012-02-19 09:37:46
湯浅 創(ゆあさ はじむ) @HSYsgr

表紙についてちょっとだけ。ウチのような「1年もの」についてのカバーはいらないと考えている。返品改装再出庫があるからつけているわけだが、1年延勘返品入帳フリーで、改訂版との入れ替えになるとすれば、それが少なくなるのではないか、と。

2012-02-19 09:38:35
ゆーいー @fatstreet

たとえば、宮田珠己さんの「だいたい四国八十八ヶ所」。帯の表と裏にお遍路の標高がずらーっと載ってて楽しい。なくて良いけど、あると楽しい。

2012-02-19 09:38:45
unpocketable @unpocketable

文庫派の私、帯を捨てたことなど一度もありません(キリッ ……問題は、それから幾星霜、いまだに「正しい帯のしまい方」が確立されていないことです(段ボール箱につっこんであるのね)

2012-02-19 09:38:59
サイ / 三原卓也 @rhinoeye

表紙はどうしても「二の次」になってしまう。カバーをとってもカッコいい本、というのも成立するようにはしたいと思ってるけど、だけどカバー4Cで帯にも加工を入れて…ってやってると、表紙にそれほどコストをかける余裕が残ってない。すくなくとも、表紙に4C選択したり加工したりはできない。

2012-02-19 09:39:11
湯浅 創(ゆあさ はじむ) @HSYsgr

ほんで、原価を計算してみたら、カバーは1冊あたり3円くらいとなるわけだ。

2012-02-19 09:39:57
myrmecoleon @myrmecoleon

先日マンガの装丁を多く手がけられてるデザイナーさんのトークイベントで,帯も含めて装丁全体をデザインしてるという話を聞いたとき,単に帯がデザインを殺すばかりではないなと思ったっけ。

2012-02-19 09:41:28
閏月社 @jungetsusha

本の帯について様々なお考えが面白い。ウチの直近2冊はカバーなし、但し帯が書籍の天地半分以上。バーコードをこの帯に付けて、流通でハネられないかとハラハラしながら取次さんに納めました。汚れても付け替えカバーがないので、ご近所版元さんからは、返品になったらどうするの、と言われてます。

2012-02-19 09:41:50
仲俣暁生【破船房で軽出版やってます】 @solar1964

本の帯とすごく似ていると思うものは、「白線の内側まで下がってお待ちください」という駅のアナウンス。「ページを捲る手がとまらないまま最後まで読んで感動して泣いてください」といった手合いの帯が多すぎる。

2012-02-19 09:42:07
サイ / 三原卓也 @rhinoeye

仕方ないから、表紙に関しては、特色1色程度の印刷でできることを工夫するしかない。カバーや扉との関連性で「にやり」と楽しめるデザインにして、値段はそれほどでもないけど風合いや手触りの楽しめる特殊紙を選択する。場合によっては、印刷じゃなくて空押しだけで楽しめるみたいな紙を選ぶ。

2012-02-19 09:42:10
湯浅 創(ゆあさ はじむ) @HSYsgr

しょうがないので、現在は、表紙の刷色はK一色にしている。なぜなら、印刷工程における負荷を軽減するためだ。

2012-02-19 09:42:39
TOSH @takashimt

本屋でバイトしてた時に美本マニアというのがいるのを目の当たりにして衝撃を受けたが、逆に、買ったその場で必ずカバーを取って「捨てといて」という常連のお客様にも驚かされたなあ。

2012-02-19 09:42:55
ゆーいー @fatstreet

国分拓さんの「ヤノマミ」の帯キャッチは、【ヤノマミ、それは人間という意味だ】とシンプルにあって、この帯をつけたまま棚に差すと、背に「人」の文字がきて上手いと思いました。この本も帯がなくても素敵。

2012-02-19 09:43:33
朝日新聞読書面 @asahi_book

けさの朝日読書面)実はけさの読書面、1冊だけ帯つきで書影を載せている本があります。「売れてる本」(速水健朗@gotanda6評)の「聞く 笑う、ツナグ。」は高島彩の笑顔が躍る太い帯を外すと、みすず書房か、というようなタイトルと著者名だけの真っ白な表紙。これは帯付きで撮りました。

2012-02-19 09:44:13
shun @shun0425

本の帯と電子書籍の問題は別次元かと。

2012-02-19 09:44:16
黒岩二三 @961023

表紙があってジャケットがあって帯が巻いてあるという重ね着みたいなスタイルをデザインさせてもらえる現状の装丁シーンってある意味すごく「贅沢」だと思う。そのぶんも値段にのっかってるわけですけど。個人的には、嗜好品としての本を鎧うカタチとしては、けっしてこの重ね着は嫌いじゃない。

2012-02-19 09:44:32
仲俣暁生【破船房で軽出版やってます】 @solar1964

@961023 裸にむいたときの姿形がよければ重ね着もいいですよね。でも、そこが貧弱なのが重ね着のせいだとしたら本末転倒です。なんというか、平安時代の十二単を思わせます…。

2012-02-19 09:51:05
黒岩二三 @961023

@solar1964 おっしゃるとおり、裸に剥いたときの表紙の体裁は重要だと思います。そこが編集・制作サイド(営業はいわずもがな)で等閑視されがちなのは、流通のせいとはいえ問題ですね。デザイナーとしてそこを指摘すると「お前は凝りたいだけだろう」みたいな流れになりがちですし…

2012-02-19 09:59:44
仲俣暁生【破船房で軽出版やってます】 @solar1964

@961023 これからは帯やカバーじゃなくて、剥がしたときの「表紙」がいい本の賞をつくるといいですね。そういう啓蒙活動をしないと、本は痩せ細るばかりです。下手をすると編集者でも本当の表紙の意味を知らない人いるんじゃないかと。

2012-02-19 10:03:41
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