20120307 #NHK スペシャル「3.11 あの日から1年 仮設住宅の冬 いのちと向き合う日々」
#NHK #nhkspecial 「仮設住宅の冬 いのちと向き合う日々」岩手県大槌町。かつては美しい家々が立ち並び、人々が支えあって暮らしていた「絆の町」だった。あの津波がすべてを奪った。死者・行方不明者1281人。4700人が仮設住宅暮らし。自殺、孤独死も起きている。
2012-03-07 22:02:08#NHK #nhkspecial 52歳の女性、仮設住宅に移り住んでまもなく自殺。3月11日の声「おばあちゃーん!おばあちゃーん!」津波から母親を助けようと叫んでいた。愛する人を失った悲しみ。将来に希望が見いだせない絶望。言葉を交わす人さえない、どうしようもない孤独。
2012-03-07 22:03:15#NHK #nhkspecial 大槌町の仮設住宅は48カ所。建設可能な土地が限られ、山間の農地等に分散。結果、住民の多くが昔からのつながりを断たれ、バラバラに入居。300人もの高齢者がひとりきりで過ごしている。閉じこもりがちな甲屋榮子さん83歳。自治会長さんが誘いに。
2012-03-07 22:05:10#NHK #nhkspecial 高齢者に新たなつながりをつくってもらおうと、お茶の会を開催。ボランティアの呼びかけに20人が集まった。甲谷さん、話の輪に加わろうとしない。NHKスタッフ、何度か訪ねるうちに、仮設住宅の中に入れてくれた。5畳一間。ふとんは敷きっぱなし。
2012-03-07 22:06:44#NHK #nhkspecial 甲谷さん、あえて人との関わりを避けてきた。「人の中に入るの嫌だなって。涙こぼしてもこぼれないような、嫌な感じ。もう忘れようと思っても」甲谷さん、多くの友達に囲まれ、育てた花をプレゼントするのが楽しみだった。友人の多くが津波で亡くなった。
2012-03-07 22:08:11#NHK #nhkspecial 甲谷さん「いつの間にこんな生活になったのかなって思ったりね。津波の前はお花をいじったり、近所の人が見に来る。この1本やるから大事にしてね、とか。これからどんなふうにして生きていったらいいのかな」
2012-03-07 22:09:00#NHK #nhkspecial ひとり暮らしの中嶋マサさん69歳。友人の多くを津波で亡くした。「何ヶ月か生きたからもうけたと思って」スタッフ「もっと生きてほしいよ」マサさん「役に立たねえんだもの」あの日から、大好きだった料理がうまくできなくなっていた。
2012-03-07 22:10:34#NHK #nhkspecial 「ガスさ仕入れるのもおっかねえもの。地震でガスさ火い入ったのみたから。今の言葉で言えばトラウマか?」18歳で結婚、4人の子供に恵まれた。「お父さんと二人いるときが楽しかったよ」せめて思い出の場所に戻ることは、叶わぬ夢なのか。
2012-03-07 22:12:14#NHK #nhkspecial 「このくらいのプレハブ立てていいかって聞いたら、誰も帰ってくる人いねえから、母さんそんなことするなって言われた。そりゃやりたいよ、やりたいけど、生きるのも難しいもの」
2012-03-07 22:13:40#NHK #nhkspecial 市街地から最も離れた仮設住宅に12世帯が暮らす。三枚堂幹悦さん68歳。誰とも話さない日も珍しくない。生活をなんとか支えているのは、1回100円の買い物代行社。無二の親友を津波で亡くした。「話し相手なるったって、誰も相手いねえべ」
2012-03-07 22:15:11#NHK #nhkspecial 内気な三枚堂さん、すぐには人と打ち明けられない。このひと月、ほとんど家から出ていない。酒でさびしさを紛らわすことが多くなった。「酒のんで、体ガタきたらさ、死ぬしかないんだ。自殺して死ぬかどっちかだ。あとは死ぬのを待つだけだべ」
2012-03-07 22:16:38#NHK #nhkspecial 大槌町、市街地の半分以上が津波にのまれた。仮設住宅は山間に点々と建てられ、誰がどこに入るかは抽選で決まった。地域整備課課長、土橋さん「悔しい想いはあります。早く辛い想いを解放させてあげねばと思うが、それまで我慢しきれっかって不安」
2012-03-07 22:18:04#NHK #nhkspecial 去年11月、仮設住宅である女性が、誰にも気づかれずなくなっていた。11月18日、駆けつけた親戚が冷たくなっている女性を見つけた。脳卒中。橋本淑子さん67歳。人の世話にならないよう、部屋に閉じこもっていることが多かったという。
2012-03-07 22:19:04#NHK #nhkspecial 隣人、亡くなる3日前にも変化に気づかなかった。大槌町の仮設住宅では、2人が誰にも見とられず亡くなった。更に、震災以来、60代の男性や50代の女性ら5人が自殺。津波から命がけで救った妻が自殺した男性。「助けられなかった自分、悔やんでる」
2012-03-07 22:20:53#NHK #nhkspecial 男性「震災はまだ続いていたんだね。まだまだ傷跡は残ると思います」時が過ぎてもなお苦しみ、自らを追い詰める人々。悲しみを心に抱え、閉じこもりがちになっている、川口伸子さん36歳。祖母、母、4歳の息子が津波にのまれた。息子、まだ見つからず。
2012-03-07 22:22:08#NHK #nhkspecial 「気持ちが沈んだ時に写真を見ると泣きたくなるので」大槌町の保育園で働いていた。大津波警報を聞き、息子を迎えに行きたかったが、目の前の子どもたちを守るため職場にとどまった。息子・翔也くん、代わりに迎えに行った母親と津波にのまれた。
2012-03-07 22:23:25#NHK #nhkspecial 伸子さん「翔也の所に行きたい。あの日迎えに行ってあげてればとか、一番苦しんだ時にそばにいてあげられなかったことが、ずっと後悔。あの時こうしていればっていう思いが巡ってくると、気がおかしくなりそう」
2012-03-07 22:24:28#NHK #nhkspecial 伸子さん、父親と六畳一間で暮らして4カ月。クリスマスのこの日、行方不明の子供のために、父親がプレゼントを買ってきた。離婚後、父親がわりに祖父が育ててきた。「何があっても守ってやるって言って、守れなかった。申し訳ない」
2012-03-07 22:25:50#NHK #nhkspecial いつもの年と同じように、伸子さんがクリスマスケーキを作る。「これからずっと作っていこうかなと」翔也君がいない現実を受け入れられない伸子さん。コップは母と翔也君の分も。
2012-03-07 22:26:59#NHK #nhkspecial 12月。例年にないほどの寒波。ボランティアが集まり話し合い。年末が勝負。「年を越す時に一人だと寂しい。特にこういう被災地ということで危険。孤独死も含めて」年末年始、孤独死や自殺はなんとしても防ぎたい。2000戸超を回って声かけをする。
2012-03-07 22:28:25#NHK #nhkspecial 12月31日。甲谷さん、餅となますで年越し。いつもは娘や孫と賑やかに迎えていた大晦日。今年は仮設が狭いからと、一人で過ごす。「今年は独りぼっちで。一人でいると寂しいよ。だけど自分では寂しいと思わないようにしてるの」
2012-03-07 22:30:44#NHK #nhkspecial 三枚堂さん、千葉で働く長男が休みをとって4カ月ぶりに帰ってきた。「やっぱり血のつながった息子しか頼れねえんだもん」これからどう暮らしていくか。息子「本当は向こうに連れていこうとしたけど『いやいい』って断られたから」
2012-03-07 22:32:12#NHK #nhkspecial 三枚堂さん「あんまり迷惑かけねえようにさ。自分で料理もできねえ働けねえとなったら、どうにかして死ぬかと思ってた。迷惑かけることはしたくねえ」
2012-03-07 22:33:08