早川由紀夫教授は、1980年東大理地質久城研卒

取り沙汰されていた早川氏の出身について、伊藤剛さんと arakushiさんのやりとりをまとめました。
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arakushi @arakushi

1995年の火山学会誌である「火山」の特集「堆積物による火山噴火史研究」http://t.co/aYETHIvO は彼の長所と短所が端的に示されている。

2012-03-31 23:38:59
arakushi @arakushi

彼はhttp://t.co/QTtukP2g で(物質科学的アプローチでなく)堆積物の産状という地質学、堆積学ベースの観察とレビューで、いわゆるローム層は風成塵起源であるとした。

2012-03-31 23:45:13
arakushi @arakushi

これは明瞭な火山噴火起源のテフラの層厚が給源から離れると急激に減少するのに比べて、ローム層はほぼ一定の層厚に見えること、噴火が観測されない期間でも風成塵の堆積が認められることなど、一定の説得力を持つ。

2012-03-31 23:48:01
arakushi @arakushi

一方、小野ら(http://t.co/zqyLLpX5)、鈴木(http://t.co/xECMK7aR)は、反証となるデータや産状を示し、風成塵「だけ」ではなく、噴火起源降下火山灰の変質物もいわゆるローム層含まれるとした。

2012-03-31 23:51:48
arakushi @arakushi

ローム層が、堆積性の土壌であること、それがほぼ一定の速度で、噴火していない時期にも堆積し、大きな噴火がない休止期を示すこと、これを使えば放射性炭素年代よりも具体的な噴火の時間間隔を推定できること、などを示した点で、着眼点は鋭いと評価できる。

2012-03-31 23:59:36
arakushi @arakushi

一方、ローム層の厚さが火山近くで増えるように見えるという小野ら、鈴木のデータも無視できない。もっとも彼らは「ローム層に風成塵が含まれること」は否定しておらず、彼の言う「ローム層はすべて風成塵」に反論しただけである。

2012-04-01 00:04:46
arakushi @arakushi

ことろが小野ら論文に対する彼のコメント(http://t.co/6z5tsmxL)は、「一部を除いて(中略)具体的な反証あるいは意見を示さないまま」(小野らのコメント、http://t.co/4Eblo2v2)彼の「哲学」を語っただけになっている。

2012-04-01 00:08:04
arakushi @arakushi

他の人々は、支持の度合いにかかわらず「より精密化、高度化」「我々の認識度の不足と克服」を指摘しているのに、彼は「(ローム層風塵説)一元論の立場に立つ」と立場を語る。「こう見るべき」が先に立ち、反証データを見ない。

2012-04-01 00:19:32
arakushi @arakushi

ある後輩から聞いた話。巡検で「中村一明は露頭を向いて説明するけど、彼は露頭に背を向けて説明する」

2012-04-01 00:28:29
arakushi @arakushi

中村一明氏は層序学、堆積学から火山地質学、テクトニクスに大きな貢献をし、多くの研究者に影響を与えた人。

2012-04-01 00:29:47
arakushi @arakushi

中村氏は何十回と見た露頭でも参加者の前でもう一度露頭観察をして、自分の考えに至った跡をトレースしてくれる。だから説得力もあるし、こちらも理解しようとできるし、反論も考えられる。

2012-04-01 00:31:43
arakushi @arakushi

一方、彼は彼の結論を聞かされることで終る。「面白いことを言うんだけど、そこからなかなか発展できないんだよな」とある地物屋さんが言っていたそうな。

2012-04-01 00:37:03
arakushi @arakushi

私の彼の評価は火山地質研究者としては、非凡なところがあって嫌いじゃない。少なくとも私よりずっと優秀。ただこうあるべきとする自説にこだわり過ぎ、反論する他人の意見を聞こうとしない、妙に攻撃的になり不必要な摩擦を産み、良い評価まで自分で潰してしまうのが致命的な欠点。

2012-04-01 00:52:37
arakushi @arakushi

以上、彼をある程度知っている人間として書いてみた。今の彼はさすがに私も行き過ぎだと思っている。だが彼のひととなりを少しでも理解できるのに役立つなら幸いだ。

2012-04-01 00:56:26
伊藤 剛 @GoITO

その某教授こと早川由紀夫先生ですが、OPKのイベントに科研費からお金を支出しているという話があります。今回の「殺人予告」騒ぎに対しては何らコメントをしていないとも言われています(ぼく自身はブロックされているので未確認)。

2012-04-12 09:03:01
伊藤 剛 @GoITO

早川先生の科研費の使い方についても、果たして適正なものか? と疑いの目で見る向きもいるそうです。早川先生のことはアラクシ@arakushi 先生に訊ねると早いので、今回もそうしようと思いますが、どうなんでしょうね?

2012-04-12 09:04:25
伊藤 剛 @GoITO

アラクシ先生 @arakushi (制度的に「先生」かどうかわかりませんが、教えを乞うているので「先生」と呼ばせていただきます)は、早川由紀夫先生についてたいへん詳しく情報をお持ちで、かつおそらく早川先生のことを大切に思っておられる方です。

2012-04-12 09:06:00
伊藤 剛 @GoITO

アラクシ先生@arakushiにうかがうべきは、早川先生が火山研究から教育のほうにシフトした過程と、「インターネットを活用した情報共有による新しい地学教育」の内実についてでしょうか? 

2012-04-12 10:05:43
伊藤 剛 @GoITO

@arakushi 「着想は良いものの、頑固で自説にこだわりすぎ、必要な説明を省略する」とは、アラクシ先生による早川先生評ですが、そんな資質の方が「教育」に携わるのには、並々ならぬ苦労や軋轢があったと思います。なにかご存じでしたらご教示ください。

2012-04-12 10:42:29
arakushi @arakushi

@GoITO 先生はやめてほしい。90年代は噴出物から噴火史を調べることに熱心だった。ネットを使った火山や防災の情報共有にシフトしたのは2000年三宅島噴火からだと思う。

2012-04-12 22:56:40
arakushi @arakushi

ネットで読めるそのあたりの事情に触れてる論文は、2006年のこれ(http://t.co/yB3lcXse

2012-04-12 22:58:50
arakushi @arakushi

彼がどんなことに興味を持って活動してきたかは、産総研のGeolisなんかで調べてタイトル読むとある程度見えてくるよ。

2012-04-12 23:08:49
伊藤 剛 @GoITO

失礼いたしました。「先生」かと思ってしまったので。三宅島は 早川先生にとって転機だったんですね。RT @arakushi 先生はやめてほしい。90年代は噴出物から噴火史を調べることに熱心だった。ネットを使った火山や防災の情報共有にシフトしたのは2000年三宅島噴火からだと思う。

2012-04-12 23:47:09
arakushi @arakushi

@GoITO 最近はあまり直接の関わりはなく、ネット越しなどでヲチしている程度なので、彼の心情などはわからない所も多い。申し訳ない。個人的な経験で言えば学生相手には熱心に指導してくれるとは感じている。院に進んで相手がいっぱしの研究者になると摩擦を産むことが増えるが。

2012-04-13 00:27:43
伊藤 剛 @GoITO

@arakushi いえ。いろいろ答えていただいて恐縮です。ここしばらく、こと年度が改まってからは、早川先生も厳しいところに立たされつつあるようですね。2ちゃんねるでも随分好きなことを書かれているようですし。OPKの件など、上手く対処しないと先生にも火の粉がかかりそうで心配です。

2012-04-13 00:32:23
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