橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』に対する批判5

橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)に対する批判 http://togetter.com/li/150577 橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)批判2 http://togetter.com/li/270222 橋爪大三郎×大澤真幸『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)批判3 続きを読む
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以上のように、ユダヤ教徒は可視的だった。
そのため、『ふしぎなキリスト教』p237にある記述は間違い

橋爪大三郎は東京工業大学の「宗教社会学での講義レジュメで

『心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』(ルカ10章27節)

という律法学者の言葉を、イエスの言葉と誤認していた。
聖書にも反映されているように、当時のファリサイ派律法学者
(特にヒレル派・ヒルレル派)は隣人愛を説いていた。

  • そのため、「隣人愛」がキリスト教の独創であり、ユダヤ教の律法と対立する、という橋爪大三郎の説明は間違い
  • 謝罪と訂正:イエス自身も律法を二つに要約しています。
     詳しくは後ほど

ファイリサイ派について
また、パウロの思想とユダヤ教の連続性について

ラスキンの犬 @DogRuskin

ユダヤ教も、「文献案内」旧約聖書や(読んでないと思われる史的イエス時代についての本を除けば)ユダヤ関係の本はウェーバーの『古代ユダヤ教』のみ、です。ちなみに同書には誤りが多いといわれていますね

2012-03-23 01:26:40
ラスキンの犬 @DogRuskin

@salao0831 ほとんどウェーバーしかネタがないからですよ。『古代ユダヤ教』と『プロ倫』。

2012-03-23 00:41:11
ラスキンの犬 @DogRuskin

民衆派の団体だったファリサイ派を偽善者呼ばわりし、異邦人や徴税人などにも厳しいマタイ教団の、ユダヤ教徒に対する敵対意識は述べられてもよかった、かな?いや難しいか。そんな単純じゃないし、マタイ文書も離散ユダヤ人向けだとも言うし

2012-03-23 01:02:06
secilia2010@猫のお守り @secilia2010

歴史学は進化するものだからちゃんと追っていかないと。いつまでもプロ倫や古代ユダヤ教頼みではいかん。

2012-03-22 23:14:37
ラスキンの犬 @DogRuskin

いまだにプロ倫と古代ユダヤ教だけで数千年の西洋の歴史を単純化して語り、でたらめを並べてキリスト教の2000年の歴史も20億人の信徒や教派の多様性も無視して十派一からげで適当に談じ、そして断じる。ずいぶん楽な商売だこと

2012-03-22 23:31:46
secilia2010@猫のお守り @secilia2010

ウェーバーのプロ倫は歴史的名著ではあるけど、いまの史学のレベルでは穴がありすぎ…というのがスタンダードな評価だと思っていました(^_−)−☆

2012-03-22 23:23:05
ラスキンの犬 @DogRuskin

ていうか、「文献案内」にある田川建三の『イエスという男』はかなりユダヤ教の実情を調べた上で書いている。主の祈りがユダヤ教のカディシュのパロディであったこととか、「心を尽くし~隣人を愛せ」と言った律法学者の言葉は当時のユダヤ教の常識でもあったこと、とか

2012-03-23 01:09:55
ラスキンの犬 @DogRuskin

そういや、ファリサイ派の中でもヒ(ル)レル派とシャンマイ派があって、ヒルレル派のほうはイエスの隣人愛の教えに近かったとか、そういうのも述べたほうがいいですよね。  ヒレル主義 http://t.co/WZDkZ22b

2012-03-23 03:05:25
ラスキンの犬 @DogRuskin

聖書にもパウロがガマリエルの弟子でファリサイ派だって出てくるけど、ガマリエルはヒルレル派なわけで http://t.co/oqubdPSC http://t.co/suY1RJP9

2012-03-23 03:07:46
ラスキンの犬 @DogRuskin

ファリサイ派・ヒルレル派グループのことを思えば、そしてパウロもそのグループに属していたことを思えば、そんなにおかしなことはないわけで。もっとこのへんを論じればおもしろかったのに

2012-03-23 03:09:05
ラスキンの犬 @DogRuskin

ああ、ガマリエルがヒルレルの孫、というのは史実。で、聖書にあるように、パウロが本当にガマリエルの直弟子なのか、というのが議論があるってことか。使徒言行録22:3で「ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しい教育を受け」と自称はしていますね。直弟子ではないにしても、ガマリエル派?

2012-03-23 03:19:37
ラスキンの犬 @DogRuskin

「日本ヘブライ文化協会」という、あの「キリストの幕屋」の別働隊のサイトだけど、このサイトはためになると思います。「片足で立っている間に」はヒレルとシャマイの有名なお話です http://t.co/vd6AfHHV

2012-03-23 03:30:47
ラスキンの犬 @DogRuskin

ユダヤ教ファリサイ派・ヒルレル派グループやガマリエル、そしてヒルレルと対立していたシャマイ派とかについても知られてませんよね・・・というか、私も田川の例の書物で知ったのですが 「文献案内」(笑)

2012-03-23 03:28:52

↑の流れから、

  • ヘレニズム・ローマ時代の宗教について
    一神教的要素は珍しくなかったこと
    そしてキリスト教も特異な存在ではなかったことについて
ラスキンの犬 @DogRuskin

@salao0831 そのような抵抗的な一神教ではなくても、体制順応的な一神教、あるいは一神教的なヘレニズム宗教は多かったそうですよ

2012-03-23 02:35:56
服部弘一郎(聖書&キリスト教ナビ) @bible_go

多神教と言われるギリシャ・ローマ神話の神々も、各地域でローカルな守護神として神殿に奉られていた。神殿がある都市には奇跡を期待する巡礼客が集まり、その神だけが突出して人々に崇拝される拝一神教状態を生み出す。古代社会で「一神教」はさほど珍しいものではなかった。

2012-03-12 10:22:54
服部弘一郎(聖書&キリスト教ナビ) @bible_go

キリスト教以前のローマの宗教としては、いわゆる「ギリシャ・ローマ神話」がある。しかし1世紀にはこうしたギリシャ由来の神々は時代遅れで、主流はオリエント世界から持ち込まれた異民族由来の神々だった。これはローマに受け入れられる際に、自然の成り行きとして民族の壁を超えた世界宗教になる。

2012-03-12 10:15:17
服部弘一郎(聖書&キリスト教ナビ) @bible_go

@stayfoolish_me 古代パレスチナの豊穣神としては旧約聖書に出てくるバアル信仰が有名ですが、これはローマにも流入して一定の信者を獲得していたようです。しかしユダヤ・キリスト教の神は、そのバアルを打ち負かすより強力な神です。バアル信仰からキリスト教への移行は簡単です。

2012-03-12 09:51:48
服部弘一郎(聖書&キリスト教ナビ) @bible_go

@stayfoolish_me イシス信仰は女神イシスとその子ホルスの母子関係が中心ですが、これはそのまま聖母マリアと神の子イエスの関係に置き換えられます。女神を強調するか、その子を強調するかの違いです。

2012-03-12 09:53:38
服部弘一郎(聖書&キリスト教ナビ) @bible_go

@stayfoolish_me ミトラス教は太陽神であり、1年を通して死と再生を繰り返す神です。ミトラスの誕生と再生を祝う冬至の祭りが12月25日で、これがキリスト教に取り込まれてクリスマスになりました。イエスも神を太陽にたとえていますよね。

2012-03-12 09:56:11
服部弘一郎(聖書&キリスト教ナビ) @bible_go

@stayfoolish_me クリスマスが正式に12月25日に決まったのはずっと後ですが、ミトラス教にある「神の死と再生」というモチーフは、キリスト教の中にも共通して存在しますよね。

2012-03-12 12:04:47
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