【ゴゴゴ】 電子書籍は子供自身が自分で買えるようにすべき論 【ゴゴゴ】

最近もしてた話の総括っぽいけど、大事なことなのでもう一度。 電子書籍は現状、大人が買うものになっていて、購入にクレカが必要とかDLの手順が煩雑とかいろいろ課題がある。 しかしもっとも重要なのは「子供が買えない」という点。 子供の頃からお金を出して本を買う習慣がない人間が、成人になった瞬間からお金を出して本を買うということはない。 続きを読む
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加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

実際、電子書籍はかつての「上製本に対する文庫本」のような位置づけを期待されているのは確かなんですけど、その条件が成り立つためには、電子書籍の市場がもっと成熟して、紙の本の5~7倍くらい電子書籍のほうが売れる、という状況にならないと無理です RT @creamyhot:

2012-03-29 17:47:40
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

現実には電子書籍の市場規模は紙の本より遙かに小さいですね。僕の経験だと同じ内容の文庫本より1/10~1/100くらいしか売れないです RT @creamyhot: @azukigIg それは新刊の場合でしょう。殆どは文庫本と一緒で2次書籍でしょう。外から見ると宝物をどの様に配分を

2012-03-29 17:48:34
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

そんな具合で、電子書籍市場の規模が十分に成熟しないと、電子書籍では収益が出せません。なので、めったやたらに安くはできない。 RT @creamyhot: @azukigIg それは新刊の場合でしょう。殆どは文庫本と一緒で2次書籍でしょう。外から見ると宝物をどの様に配分を受けるかと

2012-03-29 17:52:34
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

あと、誤解されがちな話なんですが、文庫本は頒布単価は安いですけど市場が上製本より大きいので、著者の取り分はそんなに安いわけでもないんです。と言ってもウハウハできるほど高いわけでもない RT @creamyhot: @azukigIg それは新刊の場合でしょう。殆どは文庫本と一緒で

2012-03-29 17:53:13
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

1500円の上製本と500円の文庫本があったとします。どちらも同じ224頁。印税は10%。上製本の部数は3000部。文庫本の部数を15000部とします。上製本の著者印税は45万円。文庫本の著者印税は75万円です。 @creamyhot

2012-03-29 17:54:53
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

内容が同じで頒布単価が上製本の1/5でも、発行数が5倍近いので、収益は1.6倍くらいになります。電子書籍の値段を文庫本より安く提供せよというのであれば、今の文庫本の市場規模の5倍くらの読者数が必要ということになります @creamyhot

2012-03-29 17:56:30
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

例えば文庫本で500円の本を電子書籍だから100円で売れ、というなら、15000部刷っていた文庫に対して5倍の75000くらいはDLされないと、収支が成り立ちません。しかしこれは難しい。繰り返しになりますが電子書籍市場は文庫本の市場ほどの成熟していません @creamyhot

2012-03-29 17:58:11
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

それとは別に「安くすれば読者が増える」という単純な話でもないのです。かつては娯楽と言えば映画だったり芝居だったり、書斎に腰を下ろしての読書だったりしたでしょうが、文庫本の登場は「細切れの小さな時間を娯楽に当てる」ということを可能にしました @creamyhot

2012-03-29 17:59:17
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

通勤中の読書が珍しくなくなったのはご存じの通りです。が、今はその細切れの小さな時間を使った娯楽には、ゲームやネット、その他のライバルがたくさんいます。そうすると、今までのように「安くすれば皆が飛びつく」というわけにもいかないわけです @creamyhot

2012-03-29 18:00:12
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

「思いきって安くすれば皆が飛びつくはずだ」という方式の商法は、もう成り立たない時代になっているわけですね。 @creamyhot

2012-03-29 18:00:47
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

電子書籍を過剰に安く出来ない理由は他にもあります。紙の本は取次に本を納入した時点で、「まだ売れていなくても売れたものとしてお金を先に貰える」という仕組みになっています。もちろん、後で返本になった分は返金しないとなりません @creamyhot

2012-03-29 18:01:46
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

そのときには次の本を刷って渡すので、差額をまた貰う、という感じで相殺します。要するに取次さんというのは一種の金融機関なわけです。だから、本を出しさえすればまだ売れてなくても現金が手に入るので、そのお金で原稿料、印税、そして制作費が賄えるわけです @creamyhot

2012-03-29 18:02:44
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

ですが、電子書籍はこの仕組みになっていません。電子書籍は純粋にDLされた分しか支払われません。最初に15000DL分を納入してその分を前払い、という仕組みにはなっていないわけです。そうすると、DLがなければ纏まったお金を前金で得られません @creamyhot

2012-03-29 18:04:03
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

著者は本が売れなければ自己責任、とも言えますけれども、デザイン、編集、校正、データ組版といった周辺業種は別に才能や芸術性を作品として売ってるわけではなくて、どちらかというと職人・技術者に近いです @creamyhot

2012-03-29 18:05:11
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

商品を納入させた業者に、その商品がまだ売れていないからお金を払わない、ということができないのはご理解いただけると思います。売れていなくても商品の納入ができていたらお金を払わなければ、それは世に言う【不渡り】と一緒。 @creamyhot

2012-03-29 18:06:06
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

電子書籍というのは、前金で支払えないが故にそのままでは不渡り産業になってしまいます。じゃあ、DLされた金額が貯まるまで待ってくれ、ということになると、業者は常に「いつ支払われるのかわからない売り掛け」を大量に抱えることになってしまいます。そこは著者も同じ。 @creamyhot

2012-03-29 18:07:26
加藤AZUKIめいた何か @azukigIg

先の問題と合わせて、電子書籍の市場規模が紙の本より多くなれば、解決できる問題です。しかし実際にはそうなっていないし、可処分時間を巡るライバル(例えばGREEやモバゲーのようなSNSゲームとか)も多い。そうすると、ますます頒布単価は下げられないわけです @creamyhot

2012-03-29 18:09:08
加藤AZUKI @azukiglg

ぶっちゃければ、電子書籍が安く出来ないのは、電子書籍の市場規模が紙の本より小さいから。上製本3000部、文庫本15000部で収益的に釣り合う(単価設定によるけど文庫本のほうが若干収益が多くなる)のは、文庫本の市場規模が上製本より大きいから。

2012-03-29 18:15:13
加藤AZUKI @azukiglg

もし、電子書籍を文庫本より安く流通させようと思ったら、文庫本よりもDLされる数(実売部数)が数倍多くないとならない。だけど、今は文庫本(コミックもそう)が占めてきた数分、十数分単位でも消化できる小さな可処分時間の娯楽は、SNSゲーなどが占めていて、文庫本の数倍の市場獲得は難しい。

2012-03-29 18:16:53
加藤AZUKI @azukiglg

市場規模が今の紙の本よりさらに多く獲得出来ないと販売単価は下げられない。もちろん、「印刷費がないんだからその分を引けば」と思われがちなんだけど、それさっ引いても大した圧縮にはなんないと思う。

2012-03-29 18:17:40
加藤AZUKI @azukiglg

自分で書いてて何かに似てるなあと思ったんだけど、「節電すれば差額は埋まるはず」みたいなw 紙束への印刷を省略する=節電すれば、よほどたくさんのフローができる、かのようなイメージがあるけど、実際には大したことないす。重要なのは、電力なら供給量の根本的な増大/維持。本なら市場キャパ。

2012-03-29 18:19:17
加藤AZUKI @azukiglg

そういうわけで……「紙束がない分安くしろ」とか「コンテンツの価値/編集・校正・デザインの価値を値引きしろ」とか「安くすればたくさん売れるはず」とか「著者は印税ウハウハ」とか、それ全部錯覚ですからー(ニコッ

2012-03-29 18:21:05
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