東日本大震災と自然史系博物館 被災自然史標本の修復技法と博物館救援体制を考える研究集会 - セッション2 #311natmus #saveMLAK
半田さん:初動をどうするか、現地の公務員は最初一ヶ月は全くレスキューに関われない。その認識が外部の人間にはない。被災した現地の人達のほうが情報から隔離されていることもある。
2012-04-30 15:22:53半田昌之さん(日本博物館協会)。現地の学芸員から聞いた話。発生後1か月は、公務員としての学芸員たちはレスキューにかかわることさえできなかった、ということ。 #311natmus
2012-04-30 15:22:54半田昌之さん(日本博物館協会)。初動のネットワーク、プラットホームとして、日本博物館協会は機能すべきと考えている。 公式に動けるような形の派遣システムは機能した。これを継続する。 #311natmus
2012-04-30 15:24:30半田「日博協のレスキューは今年度も継続する。各館に協力をお願いしたい。組織の公的な協力によって、学芸員が出動できると思う」 #311natmus
2012-04-30 15:25:20半田昌之氏(日本博物館協会) 遠野のシンポジウムより(?):被災地の公務員資格を持っている人は、まず1ヶ月は救済活動で動けなかった。→東京でこのような分野に興味を持っている人は、「レスポンスがない」ではなく、たぶん現地の状況が分かっていなかったのではないか。#311natmus
2012-04-30 15:25:32半田昌文さん(日本博物館協会)。ウェブサイトをリニューアルした。会員内部の交流ページも間もなく作る。ICOM日本委員会事務局としての機能も必要。 #311natmus
2012-04-30 15:26:12半田昌文さん(日本博物館協会)。博物館には独立行政法人、指定管理制度の導入があり、職員の派遣について誰が判断できるのか難しくなってきたと、現地の博物館長からの話から。 #311natmus
2012-04-30 15:28:29森田利仁(千葉県立中央博物館)。国でも自治体でも行政を動かすための発議はやはり専門家集団から。具体的でわかりやすいプランを出すこと、専門家集団内部で一致していないと、持続的に提案する粘り強さも大事。 #311natmus
2012-04-30 15:34:21栗原裕司さん(現京博;前文化庁)。やはり課題は行政の縦割りがモンダイ。文部科学省内に自然史の専門家が存在していないので動かなかったという面はあったと思う。外部からの声かけは一定の意味はある。 #311natmus
2012-04-30 15:37:20栗原「文化財調査官がいる分野は初動段階で意見を聞くことができたが、自然史分野では調査官がいなかった」 #311natmus
2012-04-30 15:38:06栗原「学会などから積極的にレスキューに関わりたい、という働きかけをしてもらえればありがたいし、それが理想的」 #311natmus
2012-04-30 15:38:57#311natmus (メモ忘れ)松下正和氏(近大姫路大・歴史資料ネット) :対象としているのは、未登録文化財なので、地域の人や個人所有者に、この資料がどれだけ大事かを説明するのが、大変。
2012-04-30 15:42:46富岡直人さん(岡山理科大)。動物考古学。剥製についてはできるだけやってみた。他組織にも大きな協力を受けた。 #311natmus
2012-04-30 15:43:07佐久間大輔さん。発生1か月後、レスキュー活動が始まった後、地域の中核博物館の現場の負担は余りに大きい。そこをどうカバーできるのか、システムづくりが必要。 #311natmus
2012-04-30 15:44:42いずれにせよ継続的な支援を維持していくためには、なんらかのシステム作りが必要。その意味では阪神淡路大震災の教訓を忘れなかった全国美術館会議を参考にする必要があるかも。#311natmus
2012-04-30 15:47:47石田惣さん。日博協の派遣で行った事例。学芸員はいないところ。遠洋漁業で集めた液浸標本の自然史資料。データが付いているものが多く有意義な資料。ホヤの養殖の創始(明治〜大正)の歴史資料も。 #311natmus
2012-04-30 15:50:11石田氏より。からくわ漁港の資料館の話。ホヤの養殖をはじめたのは、宮城県。ヤマブドウの蔓をつかってはじめる。養殖ボヤをはじめた時の資料が残っている。 #311natmus
2012-04-30 15:50:17石田惣さん。専門家のいない施設は日本中に他にもたくさんあるはず。そういう自然史資料を救わなくてよいのか? #311natmus
2012-04-30 15:51:21日比伸子さん(前橿原市昆虫館)。個人でできること、館でできること、ネットワークでできること。経験から、個人としての関わりも大切と意識。 #311natmus
2012-04-30 15:55:50佐久間氏:学芸員がいない施設こそ、MLA連携が必要とされてくるだろう。(自然史系の標本があって、もやもやしているところへの連携。) #311natmus
2012-04-30 15:59:21