低年齢時の甲状腺被曝による生涯発癌リスクの増大について
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ICRP publ.103でのERRモデルでは、その被曝時年齢の10年増加ごとのERRの変化は、全固定がんについては-17%となっているが、甲状腺がんについては-56%となっている。
2012-05-12 04:46:31https://t.co/m6KjTaZ1 0歳時の被曝のERRと30歳時の被曝のERRを比較してみると、全固定がんについては前者は後者の約1.7倍であるが、甲状腺がんについては、前者は後者の約12倍になることを意味する。
2012-05-12 04:51:28https://t.co/Mkx8eTk5 甲状腺がんは全固定がんで考えた場合よりずっと低年齢時での被曝によるリスクの増加が激しいことがわかる。このことを無視した議論が多いことは困ったもんである。
2012-05-12 04:58:21https://t.co/CVjCF0Md 0歳時での甲状腺の被曝は1Sv当たり1万人当たり生涯で約200の甲状腺がんの発症の増加をもたらす。これは、その実効線量0.04Sv当たり1万人当たりの生涯の発がんの増加は40程度とみなされることから、前者は後者の約5倍である。
2012-05-12 05:17:16https://t.co/UzIP9fYd これは、ERRに対する被曝時年齢の影響が、甲状腺がんの場合は全固定がんについて考えたの場合よりずっと激しくなるためである。
2012-05-12 05:22:39https://t.co/wqAoYN0M 組織荷重係数は全年齢の集団で同じ値を採用しているため(甲状腺については低年齢時での被曝の影響が大きいことを少し考慮しているが)、甲状腺の低年齢時の被曝によるリスクに対してはかなり過小評価になっている。
2012-05-12 05:28:52https://t.co/yCSWDXgP したがって、甲状腺の被曝については、その等価線量(甲状腺等価線量)で、被曝時年齢による生涯発癌リスクの違いをきちんと考慮して、被曝防護やリスク評価をする必要がある。
2012-05-12 05:35:03チェルノブイリのデータによると、甲状腺の低年齢時の影響は、ICRP publ.103の名目リスクを決定する際に用いられたERRモデルより、ずっと大きくなっているようである。
2012-05-12 05:48:50