Ib小話まとめ

ツイッターにて投稿したIb小話のまとめです。CPは色々。
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@aetyelrab

(ギャリメア)ギャリーがお気に入りだっていうカフェに二人。珈琲を飲んでる彼の向かい側でわたしはケーキを食べる。「…あら、メアリー、ついてるわ」ふいに伸びてきたギャリーの手、その指先がわたしの口の端をそっと拭った。やがて遠ざかってく指先には白いクリームの残骸。…ちょっと恥ずかしい。

2012-05-25 15:34:00
@aetyelrab

(偽ャリギャリ)偽物でしかなくたって、アタシには本物と同じ記憶が在る。だから、たった今、この場所で、過去の事を蘇らせては誰にも届かぬヒトリゴトを繰り返す"アタシ"の苦しみを理解できるわ。「…まったく、子どもじゃないんだから」愚痴りながら、アタシは、"アタシ"の両耳を塞いでやるの。

2012-05-25 11:26:43
@aetyelrab

(ギャリさん)自分が何をしていたのか上手く思い出せない。けれど、そうね、思い出せないってことは、きっとどうでも良い事なのだわ。思い出そうとするだけ無駄よ。「…あら、可愛い」開かれた扉の向こうから顔を覗かせた女の子。アタシを見て、何故だか笑う。ああ、可愛い子。壊してしまいたい。

2012-05-25 11:10:58
@aetyelrab

(メアギャリ)水を与えてあげたら、それだけで目を覚ましてくれる。わたしは退屈しないで済むけれど、彼にとっては苦しいことなのかな。「おはよう、ギャリー」手放した意識を無理やり掴まされた彼は、力のない眼でわたしを見る。その表情、とても好きよ。くす、と笑って、花びらを引きちぎる。

2012-05-25 07:28:37
@aetyelrab

(メアギャリ)今日もギャリーはわたしに両手を伸ばす。無言で、起こしてって言ってる。仕方ないから手を取って引っ張ってあげると、軽く起き上がってくる上半身。「ありがと…おはよ、メアリー」寝惚けた目でふにゃりと笑う。「…おはよ」どきりとした。…ちょっとだけ。ちょっとだけね。

2012-05-25 06:43:10
@aetyelrab

(メアギャリ)渡してくれた錠剤を飲んで寝転がってたら、少しずつ体調が良くなってきた。アタシの傍らで本を読んでいたメアリーが、ふとこちらを見る。「…そのヘタみたいなもののせいで頭痛くなるんじゃない。引っこ抜いてあげようか」小さな唇で可愛げない事を言う。「何がヘタよ。お断りするわ」

2012-05-24 21:25:50
@aetyelrab

(メアギャリ)元から目つきが悪いその人の表情が今日はとても険しい。何だか今にも泣き出しそうにも見える顔。「…ほら、コレ」わたしがコップと一緒に手渡すのは頭痛を和らげる効果を持つらしい錠剤。「ん…ありがと。悪いわね」ギャリーは辛そうだ。こっちの調子まで狂う。もう、早く良くなってよ。

2012-05-24 20:50:15
@aetyelrab

(イヴギャリ)嫌なことを思い出してしまった、なんて日、アタシはどうしてもイヴに気を遣わせてしまうわ。心配かけまいとしても、どうしても駄目。いずれ襤褸が出る。…静かで、薄暗い部屋の中。ソファの上でイヴと二人きり。彼女は何も言わない。唯々傍にいてくれる。それだけで、アタシは救われる。

2012-05-24 20:13:00
@aetyelrab

(イヴギャリ)落ち込んでいる時のその人は普段よりも口数が少ない。話しかければ笑ってくれるけれど、明らかに無理をしている。だから私は、テレビを消して、照明を抑え目にさせて、ソファに彼を引きずって、其処に座らせる。そうして二人して座り込んで、唯ぼんやりとするの。静かな中で、二人きり。

2012-05-24 20:07:45
@aetyelrab

(谷山さんガラスの巨人イメージ)両親を探し一階へと降りようとした少女がふと立ち止まる。その瞬間、額縁の中で眠る人の絵が赤い瞳に灼きついていく。何か悲しいことを忘れている気がした。確かに、さっきまでは…覚えていたはずなのに。(ああ、)目を逸らさなければ。悲しみに呑まれてしまう前に。

2012-05-24 17:43:07
@aetyelrab

(ギャリ&イヴ)今日は二人だけでお食事。注文したのを元気いっぱいに食べてるイヴの姿は微笑ましい。…と、ふと、気付いた。彼女が、ブロッコリーをよけていつまでも食べようとしないことに。「ねえイヴ、アタシそれ好きなの。ちょうだい」途端に向けられるキラキラした瞳。ああ、本当、かわいいわ。

2012-05-24 16:54:06
@aetyelrab

(イヴギャリ)目を覚ますと、部屋の中は随分明るかった。今何時だろう、ぼんやり考えながら、自分の腕の中で穏やかな寝息を立てているギャリーを見つめる。かわいい、寝顔。つられて眠くなってく。もう少しだけ、と自分に言い訳しながら、ぎゅっとギャリーを抱きしめて、しあわせな二度寝。

2012-05-24 08:42:09
@aetyelrab

(イヴギャリ)目を覚ますと、見事なまでのイヴの腕の中にいた。寝起きにぼんやりとした頭でさえ、これどうなの…と考え出す。…彼女を起こさぬように気遣いながら枕元に手を伸ばし、携帯で時刻を確認してみると、午前の四時過ぎ。早すぎる目覚めだ。「…もちょっと」イヴの腕の中で、華麗なる二度寝。

2012-05-24 06:14:49
@aetyelrab

(青人形&ギャリ)メアリーが、きょうはキスのひだって おしえてくれたけど、わたしはすきなひとに キスすることなんて、できない。「…な、なによ」こまったかおをしたギャリーは、なにかをかんがえるみたいにくびをかしげて、やがてわたしのおでこにあたたかいなにかをくれた。…きす?

2012-05-23 10:23:01
@aetyelrab

(ゲルギャリ)細長い指が頁を捲る。壁に凭れながらもピンと立った背筋。本の世界に引き込まれている、真剣で感情の無い眼差し。今此処にキャンバスが無いのが悔やまれる。「…?なに、」彼の傍に腰を下ろした私は、彼の片手を取り、人差し指の先端に唇を寄せた。可愛いギャリー、きみはとても美しい。

2012-05-23 10:14:18
@aetyelrab

(偽ャリギャリ)ロクに動けもしない癖に生きてはいる"アタシ"をアタシが組み敷く。憎らしいホンモノ。生きている、それだけでアタシをいつまでも縛り付ける。…白い喉元に喰らい付くように口付けた。このまま噛み切って息の根を止めてしまえば、晴れてアタシがホンモノかしら。

2012-05-23 10:03:59
@aetyelrab

(メアギャリ)わたしは外へはいけなかったけれど、もう寂しくは無い。だってギャリーが一緒に遊んでくれるもの。「休憩しよか?」花占いの手を止めて笑いかける。うつろな目をしたわたしの友達。大切にしなきゃ。「休んだら…何しよ?」だらんと垂れた手首を取り、キスをする。全然、遊び足りないの。

2012-05-23 09:52:26
@aetyelrab

(イヴギャリ)年齢を重ねていくほどに少しずつ理解していく。ギャリーというその人は、私の手の届かない場所にいると。重たいものを一身に負って、ただひとり、遠い所にいる。「ギャリー」私の此れは、執着心。そして愛情。眠るギャリーの無防備な首筋にキスをする。

2012-05-23 08:00:49
@aetyelrab

(メアギャリ)大人でたまに子供のギャリーは、朝、起きる時もそう。仕事の時はわたしより早く起きるけど遅番だったりお休みだったりするといつまでも起きない。「んー…めあり、おこして……」で、やっと目を覚ましたと思ったらこれ。両手をわたしに伸ばして、引き起こせって。まったく、もう!

2012-05-23 07:46:14
@aetyelrab

(メアギャリ)大人なギャリーは、子供のわたしやイヴよりも子供っぽい時がある。今だって、そう。喉が渇いて起きたら、もう遅い時間なのに、まだ寝てないみたいで。どうしたのって聞いてみたら「怖い夢みそうで寝れないの」なんて。それで、わたしの手を強く握って、ようやくうとうとしだしているの。

2012-05-22 22:37:41
@aetyelrab

(ギャリ→メア)歩いていると、ふとメアリーを見かけた。制服を身に纏っている彼女は、学校からの帰りなんだろう。どうせ帰るお家は一緒なんだしと思って、声をかけようとして、やめる。男の子が彼女に駆け寄って、二人して楽しげに話しだしたから。…先に帰りましょ。…なんでかしら、胸が痛いわ。

2012-05-22 19:25:58
@aetyelrab

(ゲル→ギャリ)現にて没した私は今、自らが創り上げた自らの世界にて、実体も持たぬ侭に生き延びている。何に縛られることもなく、唯々、気ままに物を描き、思うままに魂を宿す。(次は、そうだな…きみを描こう)『吊られた男』を見上げ続ける青年。君には、きっと蒼が似合う。―――"さあおいで"

2012-05-22 18:16:56
@aetyelrab

(イヴギャリ)むくり、と起き上がる。すぐに漂ってくるいい匂いにお腹を鳴らしながらキッチンへ。薄青色のエプロンを着たギャリーが、おはよう、って笑いかけてくれる。「おはよう」目を擦る。まだ何処かぼんやりとした、脳裏。ああ、眠い。うつらうつらしながら、ぎう、とギャリーに抱きついた。

2012-05-22 07:15:04
@aetyelrab

(ギャリ&メア)手を引かれながら、帰りの電車に乗る。座るとこなくて、二人してゆらゆら揺れて、何回も駅を越して、やっと帰ってこれた。切符を自分でいれたよ!「メアリー、楽しかったかしら?」「うん! 楽しかった! お腹すいた!」ギャリーは笑ってくれる。わたしも笑う!楽しかった!

2012-05-21 17:05:02
@aetyelrab

(ギャリ&メア)中央の線路を通ってく電車に声を上げたメアリーを横目に、思わず笑ってしまう。そうね、本物は初めてだものね。音もうるさいだろうし、そりゃあびっくりもするわ。「メアリー、迷子にならないでよ」話しかけながら、ちょっとだけ、つないだ手に力を込めた。はぐれられたら困るもの。

2012-05-21 12:50:00
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