【哲学の小授業】脱構築ってなあに? デリダのアイデア太極拳!
- L_O_Nihilum
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そうじゃない。そんな乱暴なことを、脱構築は行わないよ。そうじゃない。デリダの考え方は、こういうものだ。そうやって建てられた建築を、「ぶっ壊す」んじゃなくって、「それを建築するのに使ったパーツのなかに、知らず知らず使いたくないパーツ」が入ってるよ、って指摘する、それだけ。
2012-06-25 20:25:43「使いたくなかったパーツ」とは?要するに、今言った「他者」のことさ。「男」建築なら、「女」のためのパーツが「他者」さ。
2012-06-25 20:26:32じゃあ「男」の建物のためのパーツには「女」のパーツが一切入ってない…のかな?さあ、脱構築を始めよう。男のなかにだって、「女」の要素が、何か混じってたり、しないかな?
2012-06-25 20:47:58男は力持ちで、外に仕事に行く…という、形而上学(?)があるとする。でも考えて見て、力持ちでマッチョって、女の人だってそうだ。赤ちゃんを抱えたりがんばるだろう。それに、「OL」って外で働くじゃないか。あれ?このパーツ、「女」のパーツかな?
2012-06-25 20:49:06「女の人はおしゃべりだ、家で家事をやる人たちだ」っていう考え方があるね。こっちもだ。おしゃべりな男もいる。ましてやレポートや論文を読むときや、大学の講義となればおしゃべりな男の先生いっぱいいるね。それに、家事は男が手伝う事もあるだろう。
2012-06-25 20:50:12はれれ~、これまた相方のパーツじゃないか~。なんてことだ。「男」の中に「女」の要素があるじゃないか。「女」のなかにも、「男」の要素があるじゃないか。それは簡単に、「決めつけられる」「思いこめる」ものかな?違うね。
2012-06-25 20:51:13こういう風に、思い込みをどんどん抜け出せるように、「その考え方が」、「考えたくない要素」を追い出して考えている、でも追い出そうとするたんびに「中に入っちゃってる」ことを教えてあげようとする、っていうのが、『脱構築』のやるお仕事だよ。
2012-06-25 20:52:31じゃあ、ここでちょっと変な感じになる。”脱構築すると他者が自己に入ってて、パーツがごっちゃになるんでしょ?結局、相反するものは同じって言いたいの?”って、問いかけたい人が出てくる。要は、なんでもありなのかよ!って。
2012-06-25 20:53:30こいつは、大違いだ。それは脱構築への、盛大な思い込みだ。それこそ、「脱構築=なんでもいい」っていう決めつけだ(!)。脱構築は、だいたいさ、「真っ二つに分かれているもの」を扱う、そういう使い方の考えだったはず。そう、「真っ二つ」が、すでに脱構築の中に入ってる。
2012-06-25 20:55:15二項対立でないもの(たとえばリンゴとバナナとか、相撲と野球とか)は脱構築の可能性がない。勿論、二項対立『させれ』ば、そこに脱構築がやってくるんだけどね。そも、なんで脱構築が必要か、って言えば、決めつけてどっちが「偉い」かということをする考えに「待った!」を掛けるためなんだよ。
2012-06-25 20:57:21逆な言い方をすれば、「脱構築」のはたらきは、たんに『二項対立を解きほぐす』だけじゃないんだ。応用的に使えば、こういう意味でもある;『じつは二項対立しているものであるはずなのに、一方に両方を丸め込んでいることを解きほぐす』…そういう事も、できるはずなんだ。
2012-06-25 20:58:28さてさっき僕が「形而上学はプロの哲学である」って言った。じゃあ、プロの哲学でなければ形而上学じゃない、って言っていいのかな?プロじゃなきゃ、脱構築は出来ないの?プロの哲学とアマの哲学、ほおら、二項対立がやってきたぞ。
2012-06-25 20:59:43アマの哲学だって、「脱構築」できる。だって、アマの哲学…ていうか、日常的ないろいろなことにも「パーツを使う考え」はあるし(男って浮気すごいよねーとか)、それに「決めつけや思い込み」もあるじゃないか!これだって脱構築が必要なんだ、っていうのは、脱構築自身が教えてくれるんだね。
2012-06-25 21:01:33だから、アマの哲学でも、脱構築が必要なところがある。そういう風に、哲学を「カタ」いものから「もっと柔らかくてオープン」なものにして、みんなで扱っていく…そういうためにも、脱構築って、必要なんだね。そう、脱構築は教えてくれるね。
2012-06-25 21:02:56ジャニオタの子にアニヲタてバレたんだけど「アニメの良さとかあまり分かんないけどウチがジャニ好きなのとあんま変わらんのやったらアニヲタもジャニオタも一緒やんねwwwジャニの話したいけんアニメの話も聞かせて!」て言われて世の中のジャニオタがこの子みたいだったら良いのにと思った
2012-06-25 20:01:57たとえば今RTした一言も脱構築だ。「ジャニオタえらい!アニオタえらくない!」ていう考え方。「偉さ」が二項対立とともにやってきた。でも、どっちも「そのことがすごく好き」っていうお互いの要素が入ってる!これも、脱構築だ。
2012-06-25 21:04:22こんなふうに、脱構築は「外側(他者)の要素が、内側に入ってて、それを外に追い出すことはできない」ていうことを、明らかにしていくんだ。難しい言い方をすれば、『内部の内部には、外部があり、その外部を、内部の外部には追い出せない』と言うことになる。
2012-06-25 21:05:32さて…僕が今なんであんな難しい言い方、プロ流の言い方をしたかわかるかい?…『内側の内側には外側があって、その外側を内側の外側には追い出せない』…どっかで、そ~んなマーク、見たことなぁい?
2012-06-25 21:06:50そう、このマークさ!中国の「太極」。白と黒、見事な二項対立。それにそれぞれの内側にはお互いの外側の色がはいってて、そのカタチはまあるいカタチの外側に追い出すことが出来ない…見事に、脱構築の発想そのものになってるんだね! http://t.co/2kRvWAFM
2012-06-25 21:08:52そう、いろいろな物事を、この太一の図にあてはめて考えて見れば、だれでもかんたんに脱構築ができる。僕の小話で、「あれ?」と思ったら、その都度この図式を想いだして、その中に自分の考えをあてはめて行こう。そして、見落としたものを探してみるんだ!
2012-06-25 21:10:11さて、プロとアマ、その脱構築が終わったところで、前回御話した、「消費」の話をしようか。なぜ、悉若無のやつが、「享受」が必要だ、と言ったのかな?
2012-06-25 21:10:48しかるに、脱構築的に考えると、実際は、「消費」と「享受」は、こうなるわけだね。 http://t.co/y1Uu9YsY
2012-06-25 21:17:02なのに、現代のたくさんの、アニメや、ゲームや、まんがの批評家さんたちは、そんな楽しむ僕らのことを、『消費者』と「決めつけ」た。つまり、こうなるわけだ…そう、両方とも、(その要素が混じってるからと言って)一緒くたにしてしまってるわけだね。 http://t.co/k5zTCdre
2012-06-25 21:19:25さあ、ではでは。ちょいと考えて見て。女の子の皆さんならなおの事実感なさってると思うよ。「享受」と「消費」が、実際は、「自己」と「他者」の『二項対立』であり、脱構築に開かれているっていう、悉若無の見つけた事実を考えてみよう。
2012-06-25 21:20:29お買いもの、って楽しいよね。お買いもの、お金を払う事が「消費」の行動であるけれども、それは凄く「楽しい」ね。楽しい、ってことは、「享受」が、入ってるね。「消費」の内部に、「享受」が見つかった。
2012-06-25 21:21:32