美学校特別講座「中ザワヒデキ文献研究番外篇」第三回
- qwertyu1357
- 4321
- 0
- 1
- 1
中ザワ「僕は「髭を剃ったL.H.O.O.Q.」はとても重要な作品だと考えているのですが、webでは全然出てこないですね」 #番外
2012-07-04 19:48:41”篠原有司男の作風変遷について述べておきます。「アクション」から「イミテーション」へと進む課程は、前衛から反芸術を経てポップ・アートへと至る道程でした。白木屋百貨店でジョルジュ・マチューの公開制作に興奮しながらも、著書では「織細過ぎる彼のタブローはどうでもよい」” #番外
2012-07-04 19:49:15”「中途半端なタブロー的定着を許さなかったぼくらのアクションは、ポロックなどに見られる、いわゆるアクション・ペインティングとは無縁」と断じ、自らは「ボクシング・ペインティング」なる手法をあみ出しました。” #番外
2012-07-04 19:49:35”そして、当初から見られた芸術的(彼自身の言い方では「美学的」)であることを拒否する姿勢から、美術作品らしいものをいっさい作らない反芸術の狂躁へと進み、次に「イミテーション・アート」を標榜、ポップ・アートへと至りました。” #番外
2012-07-04 19:50:56中ザワ「図版についてですが、これは東京都現代美術館にあるものだけなのですが、篠原さんに連絡したわけですね。図版掲載の許可願いの。そしたら「こっちのほうがいい」ということでこうなったわけですね」 #番外
2012-07-04 19:52:41”3b 読売アンデパンダン展の廃止 The Discontinuation of the Yomiuri Independent Exhibition” #番外
2012-07-04 19:58:22今読んでいる文章「現代美術史日本篇」 > [3] 1960-1963 反芸術 > 3b 読売アンデパンダン展の廃止 http://t.co/6QYlj8Ig #番外 (live at http://t.co/RIdi729J)
2012-07-04 19:58:40”1961年の第13回読売アンデパンダン展では、前年の活動で弾みをつけたネオ・ダダとその周辺の作家たちが、ますます巨大なガラクタ的オブジェを出品しました。” #番外
2012-07-04 19:58:52”家具に無数のウィスキー空き瓶を貼り付けた吉村益信「殺打駄氏の応接室」や、ドラム缶を多数積み上げた田辺三太郎の「不協和音音階」等です。” #番外
2012-07-04 19:59:13”1962年の第14回展では、一室全体を初めて使った作品として、工藤哲巳の「インポ分布図とその飽和部分に於ける保護ドームの発生」が出品されました。” #番外
2012-07-04 20:00:13中ザワ「読売アンデパンダン展は初めは一点いくらとかでやっていたのですが、そのうちなにが何点だかわからなくなったようで、何メートルいくらという形で登録したわけですね。それで一室分借りると個展のように展示ができると」 #番外
2012-07-04 20:01:41”また、音あるいは音楽を初めて出品しようとしたものとして、「グループ・音楽」のメンバー*3b1、刀根康尚の「テープレコーダー」がありました。展覧会場を行為の場とみなす傾向も目立ち、小島信明は会期中ドラム缶の中に立ち続けました。” #番外
2012-07-04 20:02:58”「グループ・音楽」のメンバーは、水野修孝、小杉武久、刀根康尚、塩見允枝子ほか。結成は1960年。集団での即興音楽からインターメディア的なイヴェントへと進み、ハイレッド・センターや暗黒舞踏の公演にもしばしば参加しました。” #番外
2012-07-04 20:03:25”「グループ・音楽」の周辺の芸術家たちの活動としては、当時のアメリカ実験音楽を日本に紹介したいわゆる「ケージ=一柳ショック」や、日本に一時帰国した小野洋子の作品発表会などが挙げられます。” #番外
2012-07-04 20:04:21”これは「生きる彫刻」としてはギルバート・アンド・ジョージに先行します。観客参加型の作品も現れ、時間派のメンバー*3b2、長野祥三は、床に置かれた多数のゴムボールを観客に蹴らせました。” #番外
2012-07-04 20:05:04”同じく時間派の中沢潮は、床に敷いた大きな布の下に塗料を入れたビニル袋を多数仕掛け、観客がその上を歩くと塗料が破れ出て布が染まるようにしました。” #番外
2012-07-04 20:05:41”ところがこの作品は、対策が講じられていたにもかかわらず、床が汚れるという理由によって美術館員が作者に無断で作品を撤去するという事件へと発展しました。” #番外
2012-07-04 20:05:50”ほかに撤去事件が起きたものとしては、風呂桶に潜む強盗を模したハリボテの人形に出刃包丁を持たせた広川政文 [広川晴史] の「そろそろ出かけようか」や、吉岡康弘による女性器の超拡大写真等がありました。” #番外
2012-07-04 20:06:18