関西の電力は足りていない、これが事実です。 @masason による印象操作。 #原発 #脱原発

あまりに恣意的で酷いツイート

孫正義がツイートしてる記事は、最初の「電気が余ってる」という中日新聞のものが7/18。しかし次に重ねて書いた「火力発電8基停止」の記事は7/13のもの。さらに火力発電8基停止させたのは7/8の話です。そりゃ7/17、18みたいに酷暑でない内の話ですから、電気は余ってる状態です。止めない方がおかしいです。止めればメンテナンスも行えますしね。これで、何がどう「しかも」なのでしょうか。時間軸を並べ替えて情報操作しています。

また、原発を再稼働した事により揚水発電の供給力も増加しています。この数字が中日新聞の記事中には入っていません。さらに17日の電力使用量がグラフに記載されていないという、情報操作を疑うしかない酷い記事です。

現在はこの停止させた火力発電所は再起動しています。また、原発再稼働で多少の余裕があるので次々と点検してこの夏のピークに備える事が出来るでしょう。

本当に原発無しで足りてるのなら、なぜ長期停止中だった火力発電所を稼働させるのでしょうか？

長期停止中の火力発電所を再稼働させる計画があり、その内の1基を今夏動かしました（45万kW）。あ、もちろん臨時措置である事は理解しておかなくてはなりません。10年など長期にわたって停止していた発電所ですからね。

既に、止めていた火力発電所は再起動して電力供給に備えています。当たり前ですが

記事にもありますが、実は13日時点でも火力発電所12基中8基動いています。また「雨や曇りの日も多いため需要は2170万～2310万キロワット程度にとどまりそうで、17～20日の使用率は81～85％になる見通し」ともありますが、実際は17・18日と酷暑だったのはご存知の通り。地震が予知出来ないのと同じく、天気もそんな簡単に予知出来ません。どこかの孫正義は「天気ぐらい予測出来るだろうから、需要も予測出来る」とかアホな事をほざいてましたが。

また、現在の関西電力の停止している発電所は http://www.kepco.co.jp/setsuden/graph/stop_status_pop.html にて公開されています。20日（大阪は曇り・雨）時点では1基停止しています。

7/2に姫路の火力発電所がトラブルで1基停止しています（14日に再稼働）

これが原発再稼働無しの状態で7/17、18に起こっていたらブラックアウトの可能性大であり、それを避けるために計画停電を行なっているところでした。こういう事態に備えるため、点検するために最低でも10%は電力供給に余裕が無いと厳しい。どの発電所でもそうですが、点検せず休ませずフル稼働させるなんて運用はありえません。原発でそれやって爆発でもしたらどうするつもりですか？

クラゲによる発電量低下なんてトラブルも

まあこれは海に廃熱捨ててる事も影響してる気がするんですけどね。こんな予想外のトラブルもあるわけです。それに、地震などの自然災害により稼働停止する事もあるでしょうからね。

原発再稼働が無ければ、需要が供給を上回っていた。つまり原発が無ければ電力不足。

ryoko174氏のツイートを引用します。原発抜きの最大供給力に対して、17日の電気使用量はほぼ100％、つまり予備率ほぼゼロ。18日はオーバーしています。というのも、原発再稼働により揚水発電の供給力（貯電）も増えているという事実があります。これはモーニングバードなどでも取り上げられていたはずなので、脱原発・反原発派な皆様も良くご存じかと思うのですが。という事で、この状況では他地域から融通してもらってもかなり厳しい状態。原発再稼働が無ければ計画停電が実行されていた可能性が非常に高い。

この状態で火力発電所がトラブルで停止するような事があると、ブラックアウト、つまり大停電が起こります。だから、余裕を持たせないといけないのです。

ちなみに去年の9/15の韓国大停電では予備率0.5％という状況になり、ブラックアウトが起こりました。

ついでに他地域の話も。

四国の厳しさと、節電要請の無い関東の電力使用量について。酷暑は困りますが、台風も来てもらっては困ります・・・

孫正義がツイートした記事の話も。

太陽光発電や風力発電では足りない

2010年の最大電力使用量は約3000万kWh（=3万MWh=30GWh）ですが、17、18日のような酷暑が続くようであればこれに限りなく近い消費量となるでしょう。つまり原発抜きの供給力からするとあと500万kW、5GW足りない。

さて、「クリーンな発電」として期待される太陽光発電や風力発電ですが、例えばこれから来年に向けて1年間必死で導入したところで関西電力圏内・・・融通を考えると西日本圏内で5GWhも導入するのは不可能です。日本全体として考えても発電施設の建設期間やロケーションを考えると不可能。しかもそれだけ導入するとなると、出力の不安定さ故に火力発電による調整が必須になってきたり、送電線の増強も必須だったりするわけで・・・結局、長い目で見て徐々に増やしていくしかありません。

孫正義が執拗に関電を叩く理由はeo光？

あくまで俺の予想ですけどね。関電の完全子会社ケイ・オプティコムが光回線インターネット事業「eo光」を運営しているわけですが、ソフトバンクと非常に仲が悪かったりします。もちろん、ソフトバンク・孫正義が悪いのですが。例えばeo光と一切同意を取っていないのに孫正義が「ソフトバンクはフェムトセルの接続で全ての通信事業者と同意を取った」と嘘をついたり、ソフトバンクがNTTに「光回線を8分の1だけ貸せ」と無茶苦茶な事を言った時にブチ切れたり、あと光の道に関してもそうですね。どうも関西電力のeo光については目の敵にしてそうな感じです。auとも組んでいますし。

と、こう言える理由は他にもありまして、ソフトバンクは九州電力の光回線インターネット事業者のBBIQと組んでいるのですが、去年九州電力が玄海原発再稼働へと向かった際には見事にダンマリでした。他の原発に関しては大抵口を出しているのにね。

「電力は足りている神話」を作ってはいけない

電力は足りていません。だから原発を再稼働した。これが事実です。また、原発2基が稼働しても10%の節電要請が続く理由は、余裕を持たせていれば、四国電力など他地域の電力が足りない時に関西電力が融通出来るから、というのがあると思います。

さて、なぜあれだけ「原発の安全神話」を執拗に叩く人達が「電力は足りている」という神話を作って信じて広めようとするのでしょうか。やっている事は全く同じです。というか原発に「安全神話」なんて元々無かったはずなのですが、勝手に神話にしてしまったのはこういった思考停止している人達なのではないでしょうか。

ぶっちゃけて言うと、お前らが原発事故を起こして、その後の被害を拡大させて、今度は電力不足による停電を呼び込もうとしてるんだよボケ。結局は思考停止が無自覚の悪であるって事。それを言いたいです。

だから、今からでもいいので思考停止せず、極端な2択に縛られることなく、様々な事実を踏まえて冷静な議論を進めていきませんか。孫正義みたいな金のためにこのようなデマを撒き散らす放射性廃棄物以下のカスに釣られるのはそろそろやめていただきたいものです。おしまい。

孫正義への反論ツイート集