アイヌ差別~まともな議論編

- 差別と認識するかどうか - Affirmative action の是非 - この議論以前に展開された @neon_shuffle@moriteppei の喧嘩はこちら: http://togetter.com/li/33225
49
前へ 1 ・・ 12 13
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

ぼくと@neon_shuffle とのやり取りを「議論上は何の内容もない」と言ったけど、今回、自分にとってはすごく考えさせられたし、学ぶことも多かった。また、「内容はない」と言ったけど、togetterまとめの冒頭にある、@paggpagg さんの以下の発言がすごく重要だと思う。

2010-07-09 11:14:53
@paggpagg

先住民が悲惨な歴史と悲惨な体験を語ると、マジョリティ移民たちは「ではどうしろというのか?」と逆に不思議がる。「金が欲しいのか?」と。違う。まずは聞いて欲しいのだ。そして考えて欲しいのだ。不思議がるだけの移民たちに。

2010-07-02 01:40:19
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

アイヌに限らず、女性でも在日でもいい。誰かが声をあげると「で、どうしてほしいの?」「それで何を求めてるの?」と言う。相手の声に真摯に耳を傾けたいという意味で言うのならわかるけど、多くの場合、その意味は「答えられるの?(答えられないんじゃないの?)」。それが気になる。

2010-07-09 11:58:01
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

「差別がある、悲惨な歴史、悲惨な経験があるのはわかった。で、どうすればいいの?」。それに答えることは本当に難しい。難しいことは承知の上で「どうすればいいの?」は、回答責任はマイノリティの側のみにあり、回答できない場合には「マイノリティの異議は妥当ではない」と言ってるに等しい。

2010-07-09 13:01:07
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

だけど「で、どうすればいいの?」との「問い」に対し、マイノリティだけが考えなければならない、答えられなければならないという主張に根拠はまったくない。それどころか、差別はマイノリティとマジョリティ間の構造上の問題なんだから、マジョリティも問題の当事者であり、応答する責任がある。

2010-07-09 13:08:13
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

根拠は全くないのに、マイノリティだけが「で、どうすればいいの?」に答えなければならずマジョリティが答えなくていいのは、単にマジョリティがマジョリティであり、マイノリティがマイノリティってだけ。そこで「で、どうしてほしいの?」と言うのは「マイノリティはあなた」と言ってるに過ぎない。

2010-07-09 13:16:12
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

マジョリティは「マジョリティ/マイノリティ問題」をマイノリティに押し付けることができる。押し付けられれば、それは「マイノリティ問題」。マジョリティである自分は「マイノリティ問題」を考えなくてもいい。なんでそんなことが可能かって言えば、自分がマジョリティだから。

2010-07-09 13:29:38
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

ここで言う「マジョリティ」は、別の文脈では「マイノリティ」でもありうる。注意。

2010-07-09 13:30:08
@paggpagg

「田舎者差別」と「アイヌ民族差別」を同列にみなす人がいる。明治時代のアイヌ人たちもそう思った。だから和人になろうとした。だが、実際にはそれらは同じことではなかった。それを思い知ったアイヌ人たちの一部が「民族としての誇りを!」と言い出したのだ。

2010-07-09 14:56:26
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

(1)「○○を差別だと訴える人間がいる」→(2)「ちょっと待て。自分も○○を経験したことあるぞ」→(3)「(1)を認めたら(2)の自分の○○経験も差別ってことか?」→(4)「しかし、自分は差別などされてない、あれが差別だとは思わない」 ∴ 【結論】(1)は認められない/差別はない

2010-07-09 17:58:16
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

ぼくは(2)(4)を否定しない。単に(3)を否定するだけ。ゆえに(1)も否定しない。逆に(2)(4)を否定してしまったら、それこそ「弱者に差別を押し付けるサヨク」。「私は女性差別されていない」「民族差別なんて受けたことがない」という個人経験を否定すればそりゃ「サヨク」は嫌われる。

2010-07-09 19:24:11
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

また、(2)(4)から(1)を否定しようとする「当事者」もいる。「私は女性差別なんてされたことがないし、○○を女性差別だと思ってないのに、○○を女性差別と言うのはおかしい」「自分は民族差別なんか受けたことないのに(略)」。反サヨク的なんだけど、間違い方はサヨクとおんなじ。

2010-07-09 19:31:35
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

少なくない差別があることから、そう感じてないケースにまで差別であると押し付ける「サヨク」も、そう感じてないケースがあるからって、他も差別ではない/差別がないと結論づける「反サヨク」も、どちらも理屈が間違ってる。(3)を否定すればいいってだけ。

2010-07-09 19:35:50
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

言われてみりゃ、バカみたいに当ったり前のことだけど、「フェミ嫌いの女性」など、「当事者運動に否定的な当事者」と話をするときには、このことを意識しすぎて、しすぎることないかも。いや、その点のディスコミュニケーション、結構見るんで。

2010-07-09 20:04:16
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

ぼくは(2)(4)を否定してはならないと考えるけど、@neon_shuffle 氏とのやり取りの中では、何度か否定する発言をしていた。だから、その点で「弱者はサヨクのオモチャじゃない」という批判は当たっていたと思う。だけれど、@neon_shuffle 氏も同じような間違い。

2010-07-09 20:07:41
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

.@neon_shuffle 氏も、同様の間違いをおかしてることになる。彼も(3)を否定できれば「対話」になるけど、(2)(4)を否定されたくないからって、(1)を否定し続けているようじゃ、サヨクと同じ穴のムジナ。このまま彼がサヨクまで堕ちて話平行線か、有益対話になるかは彼次第。

2010-07-09 20:14:05
@moriteppei@mastodon.social @moriteppei

ってわけで、だいぶコストかけて(笑)、面倒な「議論」をした結果、自分の考えも整理されたし、相手の考えもよく理解できたし、「同じような人」と今後どう話せばいいかもわかったし、多くの人にいろいろ伝えることができた。メリット超大。って、ポジティブだなー、自分。でも、本心だよ。

2010-07-09 20:35:03
前へ 1 ・・ 12 13