「キョート・ヘル・オン・アース」破「ライジング・タイド」#2
素手のカラテで襲いかかる暗殺者を、アイロンや寸胴鍋で殴り殺す事は実際たいへんに難しい筈だ。見よ、ブルーオーブはすぐさま装束の止血機構を働かせ、再びディプロマットに向かって来る。彼の中に恐らくあったであろう侮りの気持ちは既に怒りが塗りつぶしてしまった。 75
2012-08-01 00:43:53「イヤーッ!」ブルーオーブが巨大なシャボン玉を形成する。カラテ・バブルだ!ジャバウォックは側転からバックフリップで一旦バンから間合いを取り、ディプロマットめがけ鉄針を連射した。「イヤーッ!」「イヤーッ!」ディプロマットは盾めいてポータルを開き、これを防ぐ! 76
2012-08-01 00:47:39BRATATAT!ミニガンがジャバウォックを襲う!「イヤーッ!」跳んで躱し、ミニガン砲身に横から蹴りを叩き込む!CRASH!さらに三角飛びめいてディプロマットへ空中踵落とし!「イヤーッ!」「イヤーッ!」ディプロマットは両腕をクロスしガード!「オーブ!バブルはクソ銃に当てろ!」77
2012-08-01 00:52:23「ガッチャ!」ジャバウォックの指示を受けたブルーオーブは側転し、生成した巨大なシャボン玉をバンのミニガンめがけ放った。SPLASH!高速飛行したシャボン玉がミニガンの銃撃を受けながら砕け、砲身を包み込むように爆発!何たる不可思議なジツか?ミニガンは完全沈黙!78
2012-08-01 00:56:53「とりあえずニンジャはお前一人ってわけだな?ディプロマット=サン?」ジャバウォックは首をゴキリゴキリと鳴らして忌々しげに言った。「おいオーブ。ふざけた外装だが、クソ車は装甲車だ。ちと骨だぜ。クソ武器を出すたび壊しゃいい。まず柔らかい肉からだ」「要するに、さっきと同じだな」 79
2012-08-01 01:04:17ディプロマットはバンを背にしてカラテを構えた。遠巻きに間合いをはかる二人の敵と対する。彼の呼吸は荒い。相当のダメージを既に受けている。だが護らねば……護る?いつまで護るのだ?殺されるまで?「ハーッ……」二人のマスターニンジャは、獲物を前に、残忍な喜色を目に湛えた! 80
2012-08-01 01:16:16(第2部「キョート殺伐都市」より:「キョート:ヘル・オン・アース」 破「ライジング・タイド」#2 終わり #3 に続く)81
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