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翻訳物の苦手意識について

海外翻訳作品についての苦手意識云々をまとめたものです。
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Schün Ngash @Schunag

思うに普通に優れた作品であれば文脈で誰だか判るような気もします。「キャラ」でなくとも作中の「役割」で。RT @not2d ミステリの場合、被害者とか容疑者とかキャラ立ってないのにやたら頻出する名前が多いので混乱するってのはあります。

2010-07-19 12:07:33
琴瀬美沙 @K_misa_maguro

翻訳ミステリ、いっそ図書館にあるような子供向けにリライトされた全集を読んでみるのも有りなのでは。物足りなく思ったら同じ作品の大人向けに。児童書コーナーに抵抗なければですが。

2010-07-19 12:26:06
@hinokokoko

翻訳TL凄いなあ。ほとんど読めてないけど『ホッグ連続殺人』は面白かった。現代の文章で古典本格を読むような感覚というか。そういえば角川の悲劇の新訳はXだけなんだろうか。続きがあったら読みたい。

2010-07-19 12:51:55
青柳美帆子 @ao8l22

最近楽しい翻訳本を勧めてもらい読むようになって翻訳アレルギーはなくなった。ただよく言う「登場人物の名前が覚えられない」ってのは言い訳じゃなくて本音。ハリポタ四巻以降はそれで挫折して読んでいない。どの本も基本登場人物一覧表がないとちょっと困る。最近は慣れてきましたけど。

2010-07-19 13:11:00
青柳美帆子 @ao8l22

たぶんあのあだな文化が混乱を招いていたんだよなー。「ミシェル」と「マイケル」が同一人物とか普通思わないじゃん?「エリザベス」と「リズ」とか。途中で「えっこの人誰だよ新キャラ!?」とか思って混乱し投げていた小中時代…

2010-07-19 13:12:43
青柳美帆子 @ao8l22

あと最近の新訳の文体は下手な国内小説より読みやすいってのは心より同意

2010-07-19 13:15:25
. @taipeimonochrom

翻訳モノだと、登場人物とか地名はカタカナだし読みにくいという意見があったとしても、例えば御大の「摩天楼」や「ハリウッド」「アトポス」などはフツーに読めてしまうという不思議、というか、読みにくい原因はおそらくソコではないような気が。あくまで個人的な感覚ですが。

2010-07-19 13:35:44
芦辺 拓 @ashibetaku

翻訳物の苦手意識について論じられていたのか。確かに、どこかで断層が生じた気がします。読者全体の動向としても個人的体験からしても。翻訳文学がベストセラー入りし、ダイマル・ラケットの漫才に「君はどんな本を読むねん」「僕は翻訳ものが好きやね」というやり取りがあった時代と何が違うのか……

2010-07-19 14:00:00
芦辺 拓 @ashibetaku

まず考えられるのは悪しき完訳主義でしょう。これはいつかも書いたと思うけど、読者の意欲をそぐほどの分量とディテールを、「これが正しいんですから。まがい物を売るわけには行きませんよ」と勝手な美学で押し付けられても、困惑する読者が多いのではないか。そして、何より翻訳文の問題。

2010-07-19 14:07:32
芦辺 拓 @ashibetaku

僕が昔仰天したのは、ある座談会での小泉喜美子の発言。アイリッシュの『幻の女』の書き出し“The night was young, and so was he”に触れて「夜はまだ宵の口で……」という黒沼健訳を批判。「夜は若く、彼も若かった」と原文そのままの訳が正しい、と主張。

2010-07-19 14:11:16
@not2d

「固有名詞が云々」てのは、理解されやすい(固有名詞がカタカナなのはまあ間違いない)から言ってるだけで、翻訳ものの苦手な理由のほんの一部で、そこだけあげつらっても無意味じゃないかと。

2010-07-19 14:14:36
芦辺 拓 @ashibetaku

確かに旧訳ではyoungという言葉の二重性と文章の技巧が生かせてない。だからといって「夜は若い」という表現はどうか。小泉氏は英語が普及し、翻訳物を読むほどの人が相手なのだから、原文の英語表現が想像できるような訳文の方がいい、と主張。つまり日本語としてこなれる必要はないと断言した。

2010-07-19 14:15:56
芦辺 拓 @ashibetaku

翻訳文からもともとの英語表現を想像してニヤニヤできるような知的俗物のみを相手とするなら、一般読者から愛想をつかされるのは当然。たぶんこんな極論は小泉喜美子だけだったと思いたいが、果たしてどうでしょうか。

2010-07-19 14:18:08
@not2d

国内物とおなじように読もうとしてるからうまく乗れないのかな。翻訳ものは翻訳もので別の楽しみ方をすべきで、要は慣れていないだけなのか。

2010-07-19 14:19:17
芦辺 拓 @ashibetaku

僕が文章を書くとき苦心するのは何をどの順番で描くか。パラグラフ、センテンス、そして単語を読者にイメージしてもらいたい順に配列するわけですが、英語圏の作家だって当然そうしているはずです。だが、翻訳するとこれらは転倒してしまう。まるで返り点を打った漢文が、原文とは全く異なるように。

2010-07-19 14:25:13
藤岡真 @fujiokashin

柳瀬尚紀訳『フィネガンズ・ウェイク』。柳瀬先生は文書のやりとりでしか存じ上げませんが、大変謙虚な方です。しかし、この訳は違うのではないか。日本語としての分かりにくさが、果たして原文の難解さと同値なのかと。 RT @ashibetaku 翻訳文からもともとの英語表現を想像して

2010-07-19 14:27:41
芦辺 拓 @ashibetaku

酒井邦秀氏『快読100万語!ペーパーバックへの道』に絶妙な文例が載ってたはずなんだけど見当たらない。建物の描写とか面を漂っていた白鳥がスッと消える――みたいな場面だったと思いますが、英単語を原文順に拾っていくと、主人公の視線の移り変わりやイメージの断片が実にきれいに脳内に並ぶ。

2010-07-19 14:32:47
@hankotyann

翻訳ものと国内ものの違いってなんだろうと考えてみた。やはり訳文は日本語としてこなれてないというところだと思う。作者名を出されずにパッと見ても翻訳ものだと分かる。原文にあるニュアンスを保持したままこなれた日本語の文章にしようなんて至難の技だ。だいたい文法からして別物なんだし。

2010-07-19 14:33:59
芦辺 拓 @ashibetaku

ところが、これを律儀に、文法に正確に訳してゆくと、順番がガタガタになって何がどうなったやら、読む方にとって非常にしんどい。翻訳物は苦手、という声にはこうしたこともあるのではないかと思います。そんなのいつの話だ、お前の無知偏見だよというなら、いまのうちに謝っておきます。

2010-07-19 14:35:58
@hankotyann

意味を正確に翻訳することは可能だがその文体、文章の雰囲気を訳者という人間を介して伝えることは可能だろうか。日本語の作者さんの文章には一人一人特徴がよくみえるが訳文にはそれを見いだせない。読書不足かもしれないが。それはなんだかなーとは思う。

2010-07-19 14:40:45
@not2d

まあ文章の合う合わないもあるか。創元でサッパリわからなかったクイーンがハヤカワではめちゃくちゃ面白くて驚いたもん。

2010-07-19 14:47:33
芦辺 拓 @ashibetaku

あ、白鳥うんぬんの個所で「面」ってのは「水面」です。あと、紹介される原作そのものがオモロなくなったということは歴然とあると思います。これはいかんともしがたいですね。とりあえずは、こんなところで。

2010-07-19 14:49:21
よしぼう @bafkm

RT @YONEMARU_HD: 本当の初心者にはなにはともあれ、「クリスティを読め」でしょうね。入門編にして究極、ですもの RT @Schunag: 翻訳ミステリはここから入るといいよ!みたいなご意見も募集。 #air_mys_ken

2010-07-19 14:55:17
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

@ashibetaku 翻訳ものの話ですが、以前は書店での扱いはどうだったのでしょうか? 現在は、国内のミステリ棚が良い位置に大きく構えていて、小規模な書店だとかならずしも翻訳ものは多く置かれていないように思います。

2010-07-19 14:55:17
芦辺 拓 @ashibetaku

@shinfujioka 『フィネガンズ・ウェイク』はちらっと見ただけなので何とも申せませんが、訳せないものを訳すとああならざるを得ないのか、あるいは原文を素材として仕立て直された別ものと見るべきなのか……。ミステリなどの銷暇文学とは違うところですね。

2010-07-19 14:56:57
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