米国における、妊娠中絶抑制のためのインフォームド・コンセントの制度的誤用

@ichy_numa さん、 @han_org さんたちがインフォームドコンセントについてお話していたところに割って入ってしまいました。まとめのリクエストがあったのですが、話の全体をカバーするのは大変そうなので、自分の発言を中心にまとめてます。
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沼崎一郎 @Ichy_Numa

当然だろう。パターナリズムとエンパワーメントは紙一重なんだから、インフォームドコンセントの「教導化」は余りにも簡単。 RT @han_org: うーん、インフォームドコンセントがパターナリズムの隠れ蓑になるというのは、正直、ショックだなぁ。

2012-09-17 14:41:55
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

ぐうの音もない。 RT @ichy_numa: 当然だろう。パターナリズムとエンパワーメントは紙一重なんだから、インフォームドコンセントの「教導化」は余りにも簡単。 RT @han_org: うーん、インフォームドコンセントがパターナリズムの隠れ蓑になるというのは、正直、ショック

2012-09-17 14:45:04
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

小山さんの論点から言えば、「専門家倫理を整備するために専門家支配を確立しよう」みたいな主張は完全な寝言だということになるな。

2012-09-17 15:01:57
エミコヤマ @emigrl

インフォームドコンセントについては、インターセックスの子どもに対する治療においてインフォームドコンセントが実施されていない現実を謎解くために、各州の法律とかさんざん調べた。てか、法学生のインターンまで取って調べてもらったし。

2012-09-17 14:26:05
エミコヤマ @emigrl

これ、表に出していい資料かどうか迷うところだけど、もう10年前のものだからいいかな、と勝手に判断してみる。ある弁護士が作った、インターセックスの子どもに対する性器形成手術のための、4ページに及ぶインフォームドコンセントのフォーム。 http://t.co/NbFEIQoZ

2012-09-17 14:50:31
エミコヤマ @emigrl

→ このフォームを作ったのは、医療瑕疵訴訟などで医者側の弁護を専門とする弁護士。インターセックスの子どもに対する性器形成手術に対する当事者団体などの批判をうけて、将来的に訴えられないためにはこれくらいやっておかないとやばいですよ、と、とある医者向けのセミナーで発表されたもの。

2012-09-17 14:53:20
エミコヤマ @emigrl

Bioethics Forumで発表した文章 http://t.co/d9M9EJfX でも書いたけれど、医療倫理というフィールドは、医療における倫理問題を論議するのではなく、どうやって訴訟リスクを軽減しつつ倫理的に問題とされた医療行為を提供し続けるのか考える分野になっている。

2012-09-17 14:57:24
エミコヤマ @emigrl

インターセックス手術のインフォームドコンセントフォームを作った弁護士も、「自分は医者が何をするべきか指図はしない、ただどうやれば訴訟リスクを回避できるか教えるだけだ」というスタンス。まあ逆に、医者側の弁護士の発表だからこそ、当事者団体側にとっても強力な資料になったけど。

2012-09-17 14:58:54
エミコヤマ @emigrl

そして全然普及しなかった「リバタリアン・パターナリズム」w

2012-09-17 15:00:03
エミコヤマ @emigrl

てか、インターセックス手術はともかく、未成年に対する「不妊手術」については、過去の優生学への反省から、すべての州でかなり厳しい制限が設けられているんだけど、それすら全然守られていない。アシュリー事件も同じ。

2012-09-17 15:04:15
エミコヤマ @emigrl

ま、ここ数年のうちに、インターセックス手術をめぐって、インフォームドコンセントの不在を理由とした訴訟は起きるから、それに期待。お金がありあまっている某財団が弁護士雇って準備しているから、確実。

2012-09-17 15:08:12