いま、審査員の一人の岡崎乾二郎@kenjirookazaki氏が登場されました。しかし内藤先生の檄文を最後まで流しておきましょう。
2010-07-31 23:32:15何故なら、前者の何れも現実に力を発揮する時は必ず空間を占拠せずには不可能だからである。このためには新しい道具がほしいのである」 吉阪は著書「住居学」の最後段で有形学の必要性をこのように訴えている。
2010-07-31 23:32:42状況は何も変わっていない。それどころか日に日に人間は追いつめられているようにさえ見える。われわれは未だに人間を賛歌するに足る「新しい道具」を手にしていない。 言語を越えた言語である物や建物の形は、人間社会の不和を解き、相互理解へと道を開く「新しい道具」となることが出来るのか。
2010-07-31 23:33:06形を在らしめようとする人間の営為に対する本源的な問いかけが、吉阪が発した数々の言葉の根底にある。 この問いかけに適うもの、答えようとするもの、時代を越えてこの精神を引き継ごうとするものに、吉阪隆正賞を贈り顕彰したい。 吉阪隆正賞選考委員会委員長 内藤廣 以上
2010-07-31 23:33:34「それはこういうことだとわかった。おれたちは太陽の動きを、太陽の動きを眺めて、左手から右手に行くなと知るのだ。東や西はそのときは抽象概念みたいな存在である。太陽が左手から右手に動けば、木陰はその反対の動きをするのは当然と計算したのが、そもそもの誤りであった。私は南半球にいたからだ
2010-07-31 23:35:38http://twitpic.com/2ad8be 日本地図をさかさまに見るのは吉阪先生がはじめ。当然のごとく、網野さんに先行しております
2010-07-31 23:36:30@kenjirookazaki 乾燥ナメクジには5本の脚がある。一本目はまかしとけやで政治システム、二本目はおんどりゃでそれを支える暴力、三本目はたらしこみやで派生的に生じた経済、4本目はあらいだせやでイデオロギーという幻想
2010-07-31 23:38:13@kenjirookazaki 「一番肝心なことを忘れているのさ。五本目の脚さ。相互信頼さ。お互いが自己の分身であることを忘れているのさ。」
2010-07-31 23:38:26吉阪隆正先生のこれは大変な考え。です。まずはじめにぼくはこのゲーテの生まれ変わりのような男について。ナメクジ (重力に従わない男)。こういう写真家をまず例にしたい。
2010-07-31 23:39:49ルド不スキーのホメオスタシスを凌駕する写真。「有形学はまさにそこに脚がかりと見通しを与えるために、人間対環境の相互環境の中に生じる現象簿法則を求め、その表現における文法を確立しようとするものだ。しかし考えてみるとこの学問の存在には出発点に矛盾があるかもしれない。」
2010-07-31 23:44:09吉阪隆正は 1917年生まれ(ちなみに山下菊二は19年生まれ)、スイスに生まれたが、当然、徴兵され、満州に行っている。
2010-07-31 23:44:54戦後の建築理論の流れで見落としてはいけないのは、人工/自然の区別が無効になったことを多くの理論家が感じたこと。ブルータリズムはもちろん、その一例。
2010-07-31 23:46:23人工であれ、自然であれ、無数の異なる時間サイクル、空間枠をもったシステムがあり、そのシステムの間には葛藤、抗争、つまり戦争があり、これは避けられない、吉阪隆正はもっとも明確にそれを自覚した人。だからエコロジーという単純な図式を嫌った。それで有形学を創始した。
2010-07-31 23:48:43