ni_ka氏と梅ラボ氏の震災後のアートの類似点とスタンスの相違点

ni_kaさんのWeb個展ニッポニアニッポン展を巡ってのクロストークと感想の中の議論の1トピック 詳しくは⇒http://togetter.com/li/383168 【参考】梅ラボ震災後のまとめ集 http://togetter.com/t/%E6%A2%85%E3%83%A9%E3%83%9C Web個展前 ni_kaさんの作品を巡ってアートや表現の可能性の反応 http://t.co/IgFqD28w 続きを読む
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bwnit @tanakall0

@YohsukeT ni_ka氏は梅ラボ氏と異なりキュビズムの要素が強い点など、複雑であると考察しております。また『ヒロシマ・モナムール』ですが、、ヒロシマという〈都市=男〉を通じて鑑賞者に理解をたやすくさせておりますが、重層性という意味ではni_ka氏に通じると考察しております

2012-10-31 12:47:23
bwnit @tanakall0

ni_ka氏の作品雑記続き。喪が主題がポスト・ヒューマンに成り立たなくなったという仮説が出てくるというのは、喪という概念が日本以外では通用しにくい、即ち日本現代アートでうけないという点とアートの様式がE・スーリオの指摘のように独創と規範の相反する両面を含んだからではないだろうか。

2012-10-31 12:56:54
bwnit @tanakall0

@ayaka1023 氏曰く喪の表現ということですが、そもそも死や災害や戦火や虐殺について主題にした美術作家は歴史的に多数おりますが、ni_ka氏の言葉を拝借し、「喪の限界」という主題にそもそもアプローチした美術家を知らないので考えさせられております。

2012-10-31 13:29:47
bwnit @tanakall0

服喪期間は諸外国でもあるわけですな。基調は黒。なぜ宗教習慣が異なるのに、黒と白でなければならないと美術で思うのか。「喪中」の期間は「忌」と「服」に分けられ、両方を合わせて「服忌」または「忌服」と言うわけだが、死の穢れなども含まれとても重く複雑なものである。

2012-10-31 13:35:42
四谷真菜 @mn428

ni_kaさんの作品に対して表象不可能性を持ち出すのは見当外れじゃないかな。ni_kaさんは震災に対して「震災を近く、そしてどうしようもなく遠くの出来事として体験したひとりの女の子」としてコミットしているのだもの。震災そのものを象徴化、陳腐化してしまっている梅ラボさんとは違う

2012-10-31 20:56:13
四谷真菜 @mn428

ランズマンの主張は「語りえぬことについては語ってはならない、ただ語れることを語れ」ではないかと理解しています。

2012-10-31 20:57:16
樗木香衣 @kaioteki

ショア(映画) http://t.co/byZNx4NV 『クロード・ランズマン監督はこれまでのホロコーストをテーマとした映画にきわめて批判的である。特に『シンドラーのリスト』に対しては、出来事を伝説化するものであるとして舌鋒鋭く批判している。』

2012-10-31 20:59:39
四谷真菜 @mn428

わたしは語らねばならない。10年後も、20年後も。近く、そしてどうしようもなく遠く離れた東京で震災を経験し、ちゃんと明かりの灯った部屋でひとりクッションを抱きながら、電気ポットで淹れた温かいコーヒーを片手に、画面の右側に表示される数字がどんどん増えていくのをただ見ていたことを

2012-10-31 21:01:50
四谷真菜 @mn428

祈りは届かない。願いもまるで無力だ。なにもできない。ただ見ているしかない。それでも、祈らずにはおれない、願わずにはおれない焦燥を。ただテレビを見ているしかなかったひとりの女の子として語らねばならない。そして、語りえぬことについては黙さねばならない

2012-10-31 21:03:47
四谷真菜 @mn428

むしろ、ランズマンが挑戦した「語りえぬことを語りえぬままに伝えること」を実践しようとしているのがni_kaさんのAR詩であるように思う

2012-10-31 21:07:27
四谷真菜 @mn428

キャラクター引用、ポップな色彩、震災がテーマ。多くの共通項を持った梅ラボさんとni_kaさん。両者のスタンスの決定的な違いは興味深い

2012-10-31 21:12:55
dajyuu @doniakatu

ni_kaさんと梅ラボ氏とは違うよなあ。まず梅ラボ氏は基本的にはネットの他人の創作物をコラしてるだろ。多少塗ったりしてるし最終的にむろんデザインはしているが。色も形も他人のネットの創作物ありき

2012-11-01 11:08:38
樗木香衣 @kaioteki

アニメのキャラクターを引っ張り出して神様と呼んでも、それは違うでしょう、となるだけ。

2012-10-31 22:24:12
高橋洋介YohsukeTAKAHASHI @YohsukeT

@ayaka1023 中嶋さんが戦争画をどういう文脈でどんな作品を取り上げるのか。期待してます。福島観光地化計画のお話は伺っていました。僕もいずれ何らかの形で協力できれば良いなと思います。

2012-10-31 22:45:13
高橋洋介YohsukeTAKAHASHI @YohsukeT

なるほど。いわれてみれば、バリのヒンドゥーの葬儀はきらびやかに着飾り祭りのように派手に行いますよね。美的でカラフルな「喪」もありえる。@naoya_fujita

2012-10-31 23:09:48
高橋洋介YohsukeTAKAHASHI @YohsukeT

ただ「ショアー」のような作品や「ホロコースト記念碑」のようなモニュメントが重々しい表現なのもよくわかります。戦争による大虐殺を祭のように馬鹿騒ぎして弔う気持ちには僕はとてもなれない。そこには心情的、美術的必然性があるように思います。@naoya_fujita

2012-10-31 23:10:56
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@YohsukeT なるほど。ぼくはドイツの戦後美術作品は学部生のときに授業を受けたきりなので詳しくはないのですが、その両作は重要な作品ですよね。その上で、ドイツの戦後が、あまりにも倫理主義的であったが故に反動的に過激な政治思想を産んでいるという指摘も考慮してみたいです。

2012-11-01 11:36:28
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@YohsukeT ni_kaさんの今回の作品は、このエントリ(http://t.co/HZc2RvhU)によると公的な葬儀との対峙の意図があると思いますし、銀座西欧ギャラリーで現地の土葬を映写する展示(現地の葬儀)をしたことから考えるに、色や華やかさは意図だと思うんですよね

2012-11-01 11:40:55
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@YohsukeT ただ、どういう作家的必然性に導かれると、「喪」や「葬儀」がああいう形”でなければならない”と感じたのか、その内面的・感情的・論理的軌跡は、正直なところぼくもわからない、不思議で特異なものかと思います。

2012-11-01 11:41:49
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

それがどうしてなのかは、繰り返しになるけれども、ぼくにもわからない。しかし、作家的に切実な内面的衝迫によってそうなったということは疑い得ない。だから、非常に興味深い。(※この作品の話をしてます http://t.co/ARGWnv6B

2012-11-01 11:55:57
dajyuu @doniakatu

ギャラリーの展示は見ていないが、梅ラボ氏とni_kaさんの震災や死へのアプローチは明らかに違うでしょ。

2012-11-01 13:14:54
dajyuu @doniakatu

震災直後のni_kaさんのブログ(http://t.co/vQX9PCKD)より引用1 「幼い子供も含めた親戚たちが東北の海で亡くなっていた。親戚以外の方もたくさん、たくさん亡くなっている。誰かも分からずに土葬されてゆく人、永遠にからだ/空だ/遺体さえ見つからない人。(…続く)

2012-11-01 13:16:00
dajyuu @doniakatu

震災直後のni_kaさんのブログ(http://t.co/vQX9PCKD)より引用2 「それを待つ家族や知人。 待つ人がいない人たち。 わた詩の網膜にはイマージュさえも色々写らなくて申し訳ないと思うばかりだけれど、 遺体を探して命を救ってくれてる方々へ感謝が尽きない。にか。」

2012-11-01 13:17:20
dajyuu @doniakatu

http://t.co/0229xk3a)より一部引用。「鎮魂やキボウのために浮遊したかったけれど、お父さんの形を無くした故郷の瓦礫の町や、遺体の土葬場所となった今の東北では浮遊しないと決めた詩失格のわた詩に代わって、(…続)

2012-11-01 13:21:28
dajyuu @doniakatu

http://t.co/0229xk3a)より一部引用。 「恐怖の中で、土に身体を覆われて口の中にたくさん土を含んで死ななければならなかった従姉妹たちや叔母たちや伯父や従姉妹の子供たちや数万人の他の人たちのこともわた詩は弔わなければならない……」

2012-11-01 13:24:42