ストライクウィッチーズ関連、ネウロイについて(再び)【SW設定妄想垂れ流し-040】

先日のWL4ペーパーです
3
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

古来より伝承の形で存在が確認できる「異形」「怪異」と呼称される存在は、しかし人類に対して決定的な優位を得ることなく時代の変遷の中、半ば忘れられつつあった。 その理由のひとつが「軍隊」と言う存在である。 #ス魔考

2012-11-15 06:10:02
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

従来、一度怪異が出現すれば、余程の努力なしにその排除は難しかった。それは時として地方有力者が糾合し得る能力を超えており、噂を聞きつけ・・或いは民衆の嘆願を受けた魔女が討伐に訪れるまで討伐はおろか、追い払うことすら困難な場合すら珍しくは無かった。 #ス魔考

2012-11-15 06:10:31
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

一方で前述の通り、極端に強力な個体でもなければ集団での討伐も不可能ではなく、高度な組織的戦闘行動は従来は対処が難しかった強力な個体を、いとも容易く「破壊」せしめたのである。 #ス魔考

2012-11-15 06:10:43
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

この様な背景を以って、近代化と共に「怪異」の恐怖は相対的に薄れ、害獣や自然災害と同様に「ある程度の対応が可能な災厄」と看做されるようになりつつあったのだ。 しかし、事態は近年になって急変した。 #ス魔考

2012-11-15 06:11:09
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

怪異は驚くべき変化:個体戦闘能力の大幅な伸長を見せ、従来の様な対応では活動を押さえ込むことが出来なくなりつつあった。その原因は一体何なのか? #ス魔考

2012-11-15 06:11:23
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

彼らは元々地球上の存在ではない。無論、地球上に根付いて、個体(この場合「巣」または「コア持ち」を計測上の最低単位と看做す)によっては数百年を経た彼らを完全な外来種と呼ぶには無理があるかもしれないが、基本構造のありようなどから現時点ではそうと推測されるべき要素が強い。 #ス魔考

2012-11-15 06:11:39
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

(近年の深海熱泉生命圏研究などが進んでなお、この推論を脅かすべき異論は生じていない) #ス魔考

2012-11-15 06:12:09
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

彼らの目的は依然として詳らかにならないが、行動方針は生命体のそれだと推測される。それは「生存圏の拡大」であり、結果として彼らが振り撒く瘴気や地盤の変化などは副次的な影響(又は過程)に過ぎない。 #ス魔考

2012-11-15 06:12:21
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

その過程で不可避に生じる原生生命である地球上の生物と彼らの個体が衝突した時、弱い側が敗退する。これはまったくの自然の摂理である。しかし彼らはその生存競争に個体レベルでのそれとは別に、形質獲得による戦闘能力(生存能力)の向上と言う特性を有する。 #ス魔考

2012-11-15 06:12:38
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

「怪異(ネウロイ)」は基本的に「強い個体」の模倣を行う。無論それは形だけのこともあれば構造を伴う場合もある。(相手が単純に大きく力が強い猛獣など、生命体であれば形状模倣だけで事足りたと推測するに困難はない) #ス魔考

2012-11-15 06:12:49
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

同時にその実行にあたって、いっそ怠惰だと言っても構わないほどの「有りものの流用」を行うため、最適化と憑依の境界があいまいになる場合もあるが、この2点が基本となっていることに概ね間違いは無い。 #ス魔考

2012-11-15 06:13:00
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

それ故に、当初の怪異は大型獣の姿を採る場合が多く、そこに複合要素や素材となった自然石/自然木の形状に伴う幻獣めいた外観を成す場合もあった。蛇の集団に敗退した場合は「集団」の蛇を「1つの個体」と認識したとも考えられる。 #ス魔考

2012-11-15 06:13:27
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

(伝承に登場する怪異の外観はこうした事実に基づくものであろうと推測される) #ス魔考

2012-11-15 06:13:43
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

とは言え、人類と怪異の生存領域が頻繁に衝突しない期間、怪異の側でも個体戦闘能力の向上は個体限りのものであり、繰り返しそれが現れる例は稀なもので、あったとしても巣ごと根絶されることで大事には至らなかった。 #ス魔考

2012-11-15 06:13:57
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

(当時としてはそれぞれが十分に大事であろうが、人類の種としての生存に関わるレベルのものでは無かった) #ス魔考

2012-11-15 06:14:10
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

「軍隊」は個の集団と言う枠を越えた、1つの生命体かの如き連携と高い戦闘能力を持ち、怪異を完全に圧倒。更に人類の軍隊が強力な火器を装備するに至りそれは圧倒的なものとなり、結果として民衆はネウロイを真の脅威とは看做さなくなったのだ。 #ス魔考

2012-11-15 06:14:49
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

だが怪異の側から見たとき、それは余りにも不可思議であり理解できない現象だったと言える。その存在「軍隊」は個として存在せず、継承性を持ちながら常に流動的であり、どこからとも無く構成因子(この場合は人間とその装備を指す)を統合して自らを脅かし遂には駆逐するに至る存在となる。 #ス魔考

2012-11-15 06:15:19
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

あくまでも「個」として存在する視点では、自らと拮抗しえる存在がどこからとも無く現れ、消滅する現象となるのである。 #ス魔考

2012-11-15 06:15:32
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

それが何かの集団ではありえなかった。怪異の常識で言えば、連動し共動できるのは1つのコアに制御された一群のみであり、1つの肉体かの様に別個の個体からなる集団が行動することはありえず、即ち軍にはコアがある筈だった。 #ス魔考

2012-11-15 06:15:57
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

しかしそれは恒常的存在ではなく、常に惑わせるものだった。 そして遂に怪異はその存在形式に変革を迎える。群体としての行動、そして金属の多用による素材レベルでの躍進だった。 #ス魔考

2012-11-15 06:16:14
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

これまで個として人類に偶発的に接触していた怪異は群れを成して人類生存圏への挑戦を開始したのだ。 #ス魔考

2012-11-15 06:16:25
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

これ以降、「怪異」を現在の呼称である「ネウロイ」と称する事とする。 #ス魔考

2012-11-15 06:16:36
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

ネウロイは群れを成し、攻め入り、そして幾度となく撃退された。 そしてそこで持ち帰ったある種の経験に反射反応して、より強い個体を形成する。 #ス魔考

2012-11-15 06:17:01
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

基本は戦場で出会った強力な個体の模倣だが、構造と言う物が意味を持つ機械文明の浸透は遺棄された兵器を取り込む行為をそのまま戦闘に有効(かも知れない)形質の獲得でもあった。 #ス魔考

2012-11-15 06:17:12
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

そうした行為は基本的に無作為であり、お笑いにしかならない様なちぐはぐな組み合わせをも含んだ様々姿のネウロイが出現した。 しかし、それは生命の進化そのものを模倣していたとも言える。偶発的に有効且つ強力な個体が出現すると、その個体は人類の兵器を相手に有効性を示した。 #ス魔考

2012-11-15 06:17:25