出版広報センター主催「出版物に関する権利(著作隣接権)」公開シンポジウム-デジタル時代に出版文化をどう発展させるか?-(2012/11/26) #知財ネタ #著作権

★こちらもあわせてご覧ください(前日開催の法学者、弁護士らによるセミナー)★ 明治大学知的財産法政策研究所(IPLPI)セミナー「出版者の権利とその役割」(2012/11/25) http://togetter.com/li/412708 ----- シンポジウム概要( http://shuppankoho.jp/event/index.html により作成) 続きを読む
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江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

野間:出版社の人間なので権利を主張する立場になるが、弘兼さん、林さんの応援をいただいて心強い。海賊版、訴訟対応、企業には法務部門もあり対応できる。著作者を守るために。

2012-11-26 14:50:55
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

野間:林さんのお嫌いなIT関係、いろいろなIT業者が新たなサービス提案を持ってくるが、そこには不安な物もある。それらを検討してよいサービスにするためにも権利をもって関与したい。

2012-11-26 14:52:26
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

石橋:今日の登壇者では一番無名だろう。「中川勉強会」のメンバーとして議論に参加。今日は、中川勉強会の一員としての立場と、立法府である国会議員としてユーザーである国民の代表の立場、の双方で参加したい。

2012-11-26 14:54:36
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

石橋:自分自身も子どものころから親に本を与えられ、近所の本屋で本、漫画などを読んで育ってきた。この出版文化をどう守り育てていくか。立法府の立場から言うと、新しい時代、デジタル化、インターネット、国際化、グローバルが出版の世界にも来ている。

2012-11-26 14:57:23
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

石橋:そのような流れの中で、著作者、出版社、読者がかかわる出版文化をどう守り育てていくか。「出版物に関する権利(著作隣接権)」については先ほど言及もあったが、勉強会で種々の検討を重ねてきたもの。これからも議論を進めていきたい。

2012-11-26 14:58:56
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

植村:弘兼さんも林さんも「自炊」訴訟の原告になられたが、その経験も踏まえてどうか。

2012-11-26 14:59:40
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

弘兼:「自炊」代行は法律違反だからやめてくれ、と業者にお願いしたところ、ほとんどはやめたが、どうしてもやめない業者に対して、作家等有志が訴訟の原告となった。一応決着したが、まだ営業を続けているところもある。

2012-11-26 15:01:14
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

弘兼:私は締め切りに追われている身で寝る時間も少ない状況。そのような中での訴訟対応はつらかった。それでもなんとかできたのは出版者の助けがあってこそ。

2012-11-26 15:02:21
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

林:「自炊」訴訟に関して、私たちは正当なことを言っているつもりであったが、世間では必ずしもそうは思われていない。一番身近な夫にも作家や出版社がきちんと電子書籍をやらないから「自炊」が流行るんだろ、と言われた。

2012-11-26 15:03:51
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

林:うちの夫を見ていて思ったのは、ITに詳しい人はITで安く手に入れるのが権利、と思っているのかなと。ユーザー、読者の目線で考えていくことも必要なのかな、と。

2012-11-26 15:05:21
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

弘兼:早く無料で手に入るという点では確かに読者は喜ぶだろう。だが、還元がないと、文化の発信、多様な発信というのは続けて行うことができない。

2012-11-26 15:07:02
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

大渕:(司会植村氏から法律論ではなく、法律専門書の著者としての立場からのコメントをと)。出版社は利益を上げなければいけないが、それ以前に文化を発信したい、よい本を出したい、があるのだろう。学術書以外の分野でも、文化、公益の点も考えるべき。

2012-11-26 15:09:03
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

野間:(司会植村氏の出版社へのエールが続いているが、それを受けてと)。出版社のサイクルは、新人を育成→売れる→利益を新たな新人に投下、の繰り返し、知の再生産の担い手。

2012-11-26 15:11:04
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

野間:媒体、電子という新しいものが出てきて、紙と同じように発表の場として考えるのか、まったく新しいものとして考えるのか?。「本屋はもうなくなるよ」にはしたくない、知識や文化の担い手として重要な役割を果たしてきた。

2012-11-26 15:11:59
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

野間:紙と電子の双方でトータルに読者を増やしていこう、だから両方売るというパターン。一方、電子だけで売る、価格一つとってもすぐにかえることができる。新しいことにどんどんチャレンジしていく、著者の利益を守りつつ、読者に新しいスタイルを提供したい。

2012-11-26 15:13:26
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

植村:これはある程度コンセンサスがあると思うが、既存の出版社だけではなく、新たなプレーヤーの参入等も見ていく必要がある。

2012-11-26 15:14:33
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

大渕:作品を創り出す著作者と、それを世に送り出す出版者。その両社は契約で結ばれる。。。今までも紙にはないせよ、慣行で来た部分も含めて契約と考えるとして、出版権設定、契約がスタートと言う点。著者がノーと言っているにもかかわらず権利が付与されるのは好ましくない。

2012-11-26 15:16:25
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

大渕:(今回提案の)隣接権は対象があいまい、版面ということになると、著作者と言えども自身の書いたものを自身のブログにあげるとういこともできなくなる。また、版面、レイアウトは電子書籍でユーザーが設定となると意味がないような。。。。つかみどころがなくて。。。

2012-11-26 15:19:09
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

大渕:海賊版対策の点。主役は著者の方、先ほど「自炊」訴訟に関して「出版者の助けがあった」と言われたが、助けがあればできるのであれば十分ではないか?また弁護士を立てるという手もある。

2012-11-26 15:20:44
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

植村:弘兼先生、林先生に質問だが、著作権を出版者に譲渡、信託、契約で対応するとか、は考えられないか?

2012-11-26 15:22:02
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

弘兼:個別契約と言う考えもあると思うが、法律で最初からあるとした方がすっきりするし、対応もスピーディーになるのではないか?嫌ならば断われるならそれでよいのではないか?

2012-11-26 15:23:11
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

林:私たちは、細かいところまでわからない、電子書籍(の海賊版)では私たちの想像もつかない方法がとられたりもする。(*法律での手当てがよいという趣旨の発言)

2012-11-26 15:24:29
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

*ここで会場から質問用紙が司会の植村さんに。植村さんが漫画家の赤松さんを見つけて質問お待ちしておりますとw

2012-11-26 15:25:10
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

石橋:電子書籍と言う新しい可能性を生かしつつ、海賊版対策をどうすすめるか?を議論してきた。さきほど大渕先生から「著作隣接権」以外の選択肢が列挙されたが、それらはもちろん「中川勉強会」でも検討して、その結果「著作隣接権」にたどり着いた。

2012-11-26 15:26:37
江口秀治 Hideharu Eguchi @hideharus

石橋:裁判等の問題。弘兼先生や林先生のお話を聞いて、へぇーと思われた方も多いと思う。出版社に権利を付与するのと合わせて、義務も果たしてもらう、ということを前提に取り組んでほしい。著作権譲渡は著作者側にも懸念が多いとのことで、著作者に影響しない「隣接権」を方向性にした。

2012-11-26 15:29:13