ガイデッド・バイ・マサシ
「なに。俺の手にかかれば、この手の宝探しは実に単純作業めいておる!欠伸がでるわ」「それゆえ、つまらぬ欲が出てしまうか」「……何と?」クイックシルヴァーが訊き返した。ダークニンジャは無感情に言った。「それゆえ今回は私が同行したのだ、クイックシルヴァー=サン」「話が見えぬが?」 73
2012-11-30 22:11:59「マサシのレリックは『円盤の鍵』の破片と共に秘されている」ダークニンジャは言った。「完全な形の『円盤の鍵』は、ある秘跡の暗号を解く」「……」クイックシルヴァーの視線が険しくなる。ダークニンジャは問う。「当然、ご存知だな」「さて」「答えは出ている」ダークニンジャは笑った。74
2012-11-30 22:19:35彼は己の懐から紫色の包みを取り出した。クイックシルヴァーは目を見開いた。「バカな!貴様どこからそれを」「当然、貴公の隠し金庫だ」とダークニンジャ、「主君の命とあらば、不本意な行いもせざるを得ないのが心苦しき事」彼は包みを開いた。真鍮の古代円盤!実に8分の6が完成している! 75
2012-11-30 22:23:25「たった今懐に隠したそれを合わせれば、かけらはあと一つだ」「ヤメローッ!」クイックシルヴァーがダークニンジャに飛びかかった。「イヤーッ!」「イヤーッ!」クイックシルヴァーは投擲されたダークニンジャのクナイをしゃがみ前進で回避!タックルをかけようとする!「ヤメローッ!」 76
2012-11-30 22:26:14「ア、アイエエエエ!?」モガタが悲鳴を上げた。クイックシルヴァーが地面にうつ伏せに倒され、その背をダークニンジャが踏みつけていたのだ。非ニンジャのモガタには手品めいた一瞬である!「グワーッ!」クイックシルヴァーがもがいた。「貴公はやりすぎた、クイックシルヴァー=サン」 77
2012-11-30 22:28:03ダークニンジャは無感情に言った。「主君ラオモト=サンは貴公のやり方を多少苦々しく思われていたようだ。……貴公とは、幾度か共に死線をくぐり抜けもした。おれは何の恨みも無い」「グワーッ!」「だが、興味も無いのだ」「グワーッ!」ダークニンジャはかがみ込み、円盤の破片を奪い取った。78
2012-11-30 22:30:58「俺をどうするつもりだ!」クイックシルヴァーがもがいた。「セプクか!」「……」「斬首か!?」「……」ダークニンジャは見下ろした。彼は答えようとした。その時、エレベーターの扉が開いた。彼は顔を上げ、中から現れ、広間に新たにエントリーした赤黒のニンジャを見た。「ほう」 79
2012-11-30 22:34:24「……ドーモ。ダークニンジャ=サン。ニンジャスレイヤーです」赤黒のニンジャはアイサツした。「ドーモ。ダークニンジャです」ダークニンジャはアイサツを返す。「取り込み中でな」彼は呟き、懐から鋭い物体を取り出した。それをクイックシルヴァーの延髄に素早く撃ち込んだ。「イヤーッ!」80
2012-11-30 22:38:01「グワーッ!」クイックシルヴァーが悲鳴を上げて仰け反る。ナムサン!延髄に撃ち込まれるや、サイバネ異物は先端部を無数の鈎棘と化し、決して剥がせぬ状態に変化!異物の表面のLEDがチカチカと点滅を開始する。「グワーッ!」クイックシルヴァーが悶える。「これは爆弾だ」とダークニンジャ。81
2012-11-30 22:41:39「ニンジャスレイヤー=サン。おれは別のミッションの途上だ。クイックシルヴァー=サンが相手をしよう。……クイックシルヴァー=サン。爆弾の起爆装置はラオモト=サンが管理している。忠義を見せれば生き残れるやも知れん」「グワーッ!」ダークニンジャは身を翻し、カタナ二本を手中にした。82
2012-11-30 22:46:12「おめおめ逃がすと思うか」ニンジャスレイヤーがジュー・ジツを構える……だが、跳ね起きたクイックシルヴァーが遮るように立つと、ニンジャスレイヤーへオジギしたのである!「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。ヌウーッ……クイックシルヴァーです。俺が、相手だ!」「何……?」83
2012-11-30 22:49:53ニンジャスレイヤーは眉根を寄せた。「正気か、貴様?」「ダークニンジャ=サン!IRCで俺の忠義を主君と共にモニタリングせよ!」クイックシルヴァーの怒声に迷いは無かった。ヤバレカバレめいていた。そして残念ながら、彼の生存可能性は、このヤバレカバレ以外に存在しないのも確かなのだ! 84
2012-11-30 22:53:08「イヤーッ!」クイックシルヴァーがニンジャスレイヤーに向かう!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはクイックシルヴァーめがけスリケンを投擲!当たらない!クイックシルヴァーは滑るようにしゃがみ前進しこれを回避してしまうのだ!「イヤーッ!」しゃがみ前進からのヤリめいたサイドキック! 85
2012-11-30 22:57:13「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはバック転でこれを回避!しかしクイックシルヴァーはしゃがみ前進で間合いを詰める!「イヤーッ!」しゃがみ前進からのヤリめいたサイドキック!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはバック転でこれを回避! 86
2012-11-30 22:58:19KABOOOM!ダークニンジャが壁の一地点に仕掛けたC4爆弾を爆発させた。壁に穴が穿たれ、風が吹き込んでくる!「サラバ!」ダークニンジャは跳んだ!メンポの奥で歯を食いしばり、ニンジャスレイヤーは更なるクイックシルヴァーの蹴りをバック転回避した。「イヤーッ!」スリケン投擲! 87
2012-11-30 23:00:35「イヤーッ!」クイックシルヴァーは恐るべき速度でしゃがみ前進!スリケンが当たらない!両脚を広く開くと、恐るべき踏み込み間合いのしゃがみパンチを繰り出す!「グワーッ!」着地際のニンジャスレイヤーは拳を受けて吹き飛ぶ! 88
2012-11-30 23:03:29「イヤーッ!」吹き飛びながらニンジャスレイヤーはスリケン投擲!だがクイックシルヴァーには当たらない!しゃがみ前進速度が非常に速く、間合いが狂わされてしまうのである。クイックシルヴァーが肉迫する!「イヤーッ!」なかば背を向けながらの後ろ足の蹴りだ! 89
2012-11-30 23:07:08「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはすんでのところでこの蹴りをガードし、反動で後ろへ吹き飛んだ。「ヌウッ!?」クイックシルヴァーが訝しんだ。ニンジャスレイヤーが壁を後ろ脚で蹴った!「イヤーッ!」「バカめ!」クイックシルヴァーはしゃがみ前進!そしてサマーソルトキックを繰り出す! 90
2012-11-30 23:08:47ナムサン!カラテ奥義サマーソルトキックは空中からの突撃を迎え撃つのに極めて最適な攻撃手段である!「イヤーッ!」「グワーッ!?」「アイエエエエエ!?」モガタが悲鳴を上げた。赤黒と鈍色の二色が空中で風車めいて混じり合うと、回転しながら床に激突したのだ! 91
2012-11-30 23:10:58「アイエエエ!」モガタが悲鳴を上げた。背中から地面に叩きつけられたのはクイックシルヴァーである!「イヤーッ!」一瞬後、ニンジャスレイヤーはイナズマめいた勢いでクイックシルヴァーのマウントを取った!「イヤーッ!」右パウンド!「グワーッ!」「イヤーッ!」左パウンド!「グワーッ!」92
2012-11-30 23:12:48「イヤーッ!」右パウンド!「グワーッ!」「イヤーッ!」左パウンド!「グワーッ!」クイックシルヴァーが殴り返す!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはガードし、「イヤーッ!」右パウンド!「グワーッ!」「イヤーッ!」左パウンド!「グワーッ!」 93
2012-11-30 23:13:50「イヤーッ!」右パウンド!「イヤーッ!」クイックシルヴァーはその腕を抱え、瞬間的なブリッジでニンジャスレイヤーを裏返した。「グワーッ!」「イヤーッ!」腕ひしぎだ!「グワーッ!」「イヤーッ!」「……イヤーッ!」「グワーッ!?」クイックシルヴァーの身体が浮き上がった! 94
2012-11-30 23:17:22ゴウランガ!なんたるニンジャ腕力か!ニンジャスレイヤーはクイックシルヴァーごとその腕を振り上げたのだ!そして、叩き付ける!「イヤーッ!」SLAM!「グワーッ!」さらに振り上げ、「イヤーッ!」SLAM!「グワーッ!」「イヤーッ!」SLAM!「グワーッ!」 95
2012-11-30 23:19:44「ラ、ラオモト=サン」クイックシルヴァーの後頭部から血が流れ出す!ニンジャスレイヤーは起き上がり、踵を振り上げた。「終わりだ」「アバッ……」クイックシルヴァーは頭を上げようとしたが、かなわなかった。「ラオモト=サン!忠義!我が忠義ーッ!」 96
2012-11-30 23:21:57「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは無慈悲に踵を振り下ろそうとした!カイシャク!「サヨナラ!」「……!」ニンジャスレイヤーの非凡なニンジャ第六感が危険を察知、彼はカイシャクを中断し、全力でバック転を打った。……KABOOOOOM!クイックシルヴァーは手榴弾めいて大規模爆発四散!97
2012-11-30 23:24:14