2012.12.2 日本学術会議主催学術フォーラム「高レベル放射性廃棄物の処分を巡って」

16
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

石橋:耐震審査指針を見直すところでは、私も随分がんばったつもりだが、これを長期間やるというのは、日本の研究者がおかれた現実~『業績を出さなきゃいけない』『論文を書かなきゃいけない』…ここで喋っているのは年寄りばかりで~

2013-07-07 20:57:47
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

石橋:これから若い中堅の方たちが熱心にやってくれるかは、よほど何か工夫しなくては。研究者の業績評価…こういうことに熱心にやってきたという、社会的評価を認められるような、仕組みというか風潮~文化的な水準というようなものをもっと高めていかないと、ものすごくしんどいと思う。

2013-07-07 21:01:16
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

石橋:これまでのところは『原子力推進』という国策があって、「国策を守るんだ」という人が、一生懸命熱心にやってきた。国策を守ることに美学を感じるような研究者が何人もいて、批判的なことにオープンマインドで、充分な時間をかけて自立的に取り組む(環境がない)ことに、現状では大変悲観的。

2013-07-07 22:11:44
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

[会場からの質問読み上げ]

2013-07-07 22:13:14
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

武田:科学と工学。地層処分においても、科学と工学の協力は、大きなポイントなのではないか。地層処分というのは、科学的な問題だけではなく、同時に工学的な問題だけでもない。両方合わせて考える必要があるのではないか。地層処分の安全性を確保するという考え方は、国際的な方法論の共通点がある。

2013-07-07 22:17:56
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

武田:ポイントとなるのは、「保守性」。不確実性があれば、最大危険に側で考える…目的は持っているというのが工学のひとつのポイント。かといって、保守的に考えれば、地下の構造を何も調べなくていいのか?というのはあまりに乱暴。

2013-07-07 22:23:03
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

武田:地下がどうなっているのか、現象を解明する。そこに理学的な要素をかなり加味しなくてはいけない。そう考えると、何も地層処分だけではなく、他の技術一般についても、技術を支えているのは科学だという言い方もあるので、両面なんだろうと。

2013-07-07 22:25:33
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

武田:地層処分の場合、地面の下を相手にするので、従来の技術に比べて科学的な現象を解明する~しかも長期的な貴下になるので、理学的な要素も取り込んだ形で対応していく必要があると考えている。

2013-07-07 22:27:21
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

山口:社会学からの立場から注文があったが、これは強烈なラブコールだと思う。科学者は、はっきりしたエビデンスに基づいて発言したいし、そういった訓練を受けてきている。エビデンスAの人が、これは明確なエビデンスを示し、Bの人が否定し意見が分かれた時、時間が限られた議論では済まなくなる。

2013-07-07 22:36:52
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

山口:しかし、差し迫って決めなくてはならないという事が原子力の世界ではあった。審議会の、主催者・座長・委員長の判断は重要で、今まで傍聴してきた会合等は、限られた時間内で決まらないと、委員長・座長が独断的な判断をしてしまう。これの連続だった。それは3.11以後も全然変わっていない。

2013-07-07 22:43:48
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

山口:《『科学(岩波書店)』10月号(2012年)原子炉圧力容器の脆化予測は破綻している ─小岩昌宏》実に情けない議論を、3.11後している。科学的に言えば、はっきり間違っていることを座長が引きとったり、間違った主張をそのまま引っ込めず議論したり。

2013-07-07 23:47:31
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

山口:高経年化の意見聴取会。委員の井野博満さんと、原子力推進側の学者。井野さんは正しい議論をしたと思うが、現実には間違った議論をしていた。今田さん、舩橋さんの言う事は理想だが、有るべき姿を言うだけではしょうがない。そこを打開する道をもたないと駄目なのではないか。

2013-07-07 23:55:18
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

参考:「玄海原発1号炉圧力容器の照射脆化および現行予測式についての考察」井野博満、小岩昌宏 九大応力研研究集会 2012.7.24 http://t.co/9qBjEWuqbg

2013-07-07 23:54:44
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

舩橋:パブリックコメントをもっと普遍化すべき。日本は高学歴社会で、あらゆる文化の書斎に対して、批判応力・評価能力を持っている非専門家が大勢いる。芸術の世界ではアマチュアが誰が一流のプロか判断できるので、

2013-07-08 00:23:04
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

舩橋:科学の世界でも、ちゃんとエビデンスに基づいた論争が続いている時は、高学歴の市民が見たとき、誰が説得力があるか分かる。素人だといわれるかもしれないが、市民がパブリックコメントをする~公共圏が科学的検討の場を取り巻いている。そういう場を公開していくのが解毒剤だと思っている。

2013-07-08 00:23:58
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

今田:今回、検討委員会の委員長をやってきて、今おっしゃった「いつ決断するか」ということ、「問題を先送りしないようにする」ということ、研究業績にならないのに何故やるのか…すべて悩んだ。はじめてから半年して3.11が起きて、その後の対応を考えてということで、1年延びて2年になった。

2013-07-08 00:35:48
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

今田:最後、決断の事に関して言えば、まだ問題があるから議論して考えたほうがいいんじゃないか?と委員の方から意見も出たが、これ以上やっても本筋は変わらないと決断して回答を出した。「横暴な…」とか、陰で言われているらしいが、限度だと思ったのと、その責任は自分がとればいいというのと、

2013-07-08 00:38:14
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

今田:もうひとつ、学術業績にならないのに、ということで結構なやんだ。けれど、学者人生において2度くらいは懸けてやって没頭するのもいいんじゃないかと、途中から思うようになった。でないと、こういう仕事はやれない。

2013-07-08 00:51:41
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

今田:学者である以上、ずっとはやれないが、ここぞという時、とても大事だと思ったら、2年くらい全力投球してもいいんじゃないかという気持ちでやってきた。

2013-07-08 00:52:51
Miya____ Toy___ @Miya_Toy

今田:それと委員会で報告書の素案が出来た頃に、まわりから脱原発派か原発推進派か聞かれた。観点を入れずにエビデンスを積み上げて作った報告書で、私がいう事ではないと。それが科学者の自立性ではないか。

2013-07-08 00:53:02

第4部 総括及び閉会挨拶
 山地憲治(日本学術会議会員)

らいあ @Sucha_Para

山地:原子力委員会からの依頼は、高レベル放射性廃棄物処分に関する、国民に対する説明するしかたや情報提供のあり方、施設立地選定に関わるプロセス、合意形成のあり方。日本学術会議として6つの提案をした。高レベル放射性廃棄物処分を根本的に見直す。(121202学術フォーラム)

2013-05-04 02:57:05
らいあ @Sucha_Para

…科学的自立性。ある意味科学的知見の限界がある中でこの問題を進めなくてはいけない。今まで審議会に出ていた科学者は、行政に協調的な科学者。批判的な科学者が出ていない。そういう面は確かにある。そういう所で頑張っても、科学者として業績にカウントされない。(121202学術フォーラム)

2013-05-04 02:59:27
らいあ @Sucha_Para

…これは本当に深刻な問題。それをどうするか?かなり本音の議論。科学者としての自立的な意見を言う組織・機関が必要。学術会議の役目であるかもしれない、学術会議は機関ではであるが、それほど強力な機関ではない。(121202学術フォーラム)

2013-05-04 03:05:55