非公式RTの法的正当性について考えてみた
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elderalliance
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非公式RT(Retweet with Comnent, Quoted Tweet)は著作権法第48条に触れる可能性がある。
2010-08-21 16:39:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
この可能性は、 http://j.mp/14Vyp3 wikipediaの「引用」から、「48条(出所の明示)」を読むと納得がいくだろう。
2010-08-21 16:41:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
これを避けるためのRT方法としては、RTのReply化、または、ツイートURLへのリンクが必要。
2010-08-21 16:45:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
RTのReply化、いわゆる「TweenのQT」は、Reply機能によって元発言を明示するため、リンクURL張らなくていい代わりに、発言の開示範囲が狭められる。
2010-08-21 16:49:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ツイートURLにリンクを張る場合(RepostLink, ましろ式RT, 次世代RTなど)は、RT元発言をURLで指し示すため、本文に引用元が明示される。ただし、見るのがめんどい上、iPhoneのクライアントではこの形式のツイートが大変(or不可能)。
2010-08-21 16:52:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
すなわち、「TweenのQT」または「RepostLink」は、引用元発言の出所を明示できるRTということ。
2010-08-21 16:53:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ここまでが、非公式RTにおける「引用の出所不明」問題の解消方法。次に、「引用の出所不明」が現実の問題になるケースだが、これは何らかの理由で「RT元発言者の怒りを買った場合」を指す(著作権法は親告罪)
2010-08-21 16:57:15![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
引用者にとって何が困るかと言えば、引用元発言者から来る差し止め請求と損害賠償請求。なので、有名人の発言趣旨をぶったぎらない限りは、本人の気分を害するだけで済むだろう。
2010-08-21 16:59:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
蛇足になるが、改変RTは引用の問題以外に、著作者人格権(同一性保持権)の違反も含む。やっちゃダメ、ゼッタイ。
2010-08-21 17:03:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
話を戻して、次に「Twitterクライアントが非公式RTをサポートすべきか」という問題を考える。
2010-08-21 17:04:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
つまり、法的にグレーあるいはブラックのゾーンに踏み込む機能を、「アプリケーションの機能として」サポートしていいのか。
2010-08-21 17:07:25![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
結論だけ言えば、「開発者のポリシーに任せろ」となる。つまり、非公式RTを「違法性を承知で使う」利便性と、「違法性を知らずにやってしまう」危険性の、どちらを優先すべきかという問題。
2010-08-21 17:10:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
個人の見解としては危険性を優先、すなわち「死んでもサポートしたくない」となる。地雷を作る技術者にはなりたくないんで。 もちろん、利便性を優先する開発者がいてもいい。ただしマニュアルで警告しといたほうが無難だと思う。
2010-08-21 17:13:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
もう一歩踏み込んで、今度は「ユーザーが、Twitterクライアントに非公式RTサポートを要求できるか」を考える。
2010-08-21 17:15:03![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ここまで来ると論理が追いつかないので感情論になるが、「要求仕様としてはあり。ただし、通らなかったらあきらめろ」が結論。
2010-08-21 17:17:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ただし、「バグ・不具合」扱いは禁止。要求ユーザの正義のために、開発者のポリシーを曲げさせることになる要求だからだ。もちろん、要求者の正義が社会的正義である保証はどこにもない。
2010-08-21 17:19:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
最後に、すべてのソフトが非公式RTをサポートしなくなった後に、非公式RTを使いたくなったらどうすればいいか。
2010-08-21 17:21:58![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
私の結論は、「自分で作れ」。Twitterクライアントの作成は、(自分向けの最小機能であれば)それほど難しいものではないからだ。Twitter API資料を始め、Twitter のクライアントやBOTの作成環境は非常に恵まれている。
2010-08-21 17:25:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
こういう議論は昔からあったが、今回は法的な話に踏み込んで考えてみた。法的解釈が誤ってたらごめんなさい。
2010-08-21 17:30:36![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ツイートの追加にあたって、@lastline と議論を深めながら調査した結果、本考察における前提条件であるところの「ツイートが著作物か否か」の判定がグレーゾーンであることが判明しましたので、本稿の内容はあくまで「可能性」にとどまっていることをご承知置きください。
2010-08-24 00:52:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
以下、本筋とは外れますが、非公式RT関連の考察・トラブル事例などについてTogetterリンクを紹介しますので、ご参考まで。ただし、これらの事例がすべてではなく、また視点も網羅し切れているとは言い切れませんのでご注意ください。
2010-08-24 00:55:31![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
非公式RTの目的について、一番まとまってると思った記事。(1)は公式RT、(2)はRepostLink、(3)はTweenのQT、でそれぞれ代用したいところ。: @otsuneさんのRT論 http://togetter.com/li/3835
2010-08-23 23:56:31