渡邊芳之先生@ynabe39の「このようにみんな「ほんとうに言いたいこと」なんかまったく言わないのである。」

私はたいていの場合「誰かが言ったことをダシにしてもっと一般的なことがらをdisっている」のだが,それがその誰かから「自分のことを悪く言っている」ととられるのはしかたがないし,「あなたのことはダシにしているだけなんです」と言ったらもっと怒らせてしまうだろう by 渡邊芳之
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渡邊芳之 @ynabe39

ツイッターの面白いのは「こういう人がいるよね」とか「こういう言い方する人がいるよね」とか書くとまさに「そういう人がそういう言い方でコメントしてくる」ことである。

2013-01-09 19:33:10
渡邊芳之 @ynabe39

「委員長,トイレ行かせてください」。

2013-01-09 19:33:36
渡邊芳之 @ynabe39

三男が最近お気に入りのマインクラフトの紙細工の難しいところを手伝ってくれというが私がトイレに行きたかったので「トイレに行ってからね」と言ったら「ぼくがトイレに行くの?」と聞く。文脈がわかる/わからないとはこういうことである。

2013-01-09 19:52:34
渡邊芳之 @ynabe39

さっきの文脈の話だけど,相手がうちの三男であれば「トイレに行ってからね」でなく「パパがトイレに行ってからね」と言えば間違えない。そうすると「ほんとうに言いたいこと」に一歩近づく。前提となる文脈も言語化するということ。

2013-01-09 20:14:13
渡邊芳之 @ynabe39

「みんなが共有している文脈が存在するから」そうなります。 RT @toshibe: 「これが日本の現状です」というのが同じような感じでした。表向きは何も悪く言っていないのに、みんなの反応は...

2013-01-09 20:16:01
渡邊芳之 @ynabe39

「まったく同じこと」をやっていても文脈によって「いじめ」にもなり「しつけ」にもなり「教育」にもなり「正当な批判」にもなり「社会秩序を守るために必要な制裁」にもなりというのが攻撃や暴力について考えるうえでいちばん難しいことだ。

2013-01-09 20:25:05
渡邊芳之 @ynabe39

人文学が描き出すべきいちばん重要なものがこの「文脈」なんだよね。文脈は写真に撮ったり測定したりできないんだから。

2013-01-09 20:27:47
渡邊芳之 @ynabe39

文脈と言わずに「コンテクスト」と言えば「あっそのことか」とわかってくれる人はもっと増えるかもしれない。

2013-01-09 20:30:21
渡邊芳之 @ynabe39

「客観的にはまったく同じことの意味が文脈によって大きく変わるようなこと」こそが人文学の取り扱うべきこと。

2013-01-09 20:34:29