江戸時代の刑罰と盗賊対策

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1399［刑罰］（再）今回より江戸時代の刑罰の続きをします。「御定書百箇条」を元にしています。／寺持ちの僧侶が女犯した場合＝　遠島

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1400［刑罰］所化僧が女犯した場合＝　晒しの上、所属の寺へ引き渡して寺法に任せる　※所化僧は僧侶の弟子で見習い僧。寺法はそれぞれの寺の掟。

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1401［刑罰］不倫をした僧侶は＝　寺持ち・所化僧の別なく、獄門　※獄門は斬罪の上、首を獄門台に置いて晒すこと。

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1402［刑罰］三鳥派および不受不施派の教えを勧めた信者は　＝遠島。但し、信者でない場合は、改宗をすると宣言した場合は子どもも含めて所払い。妻は構いなし。　※三鳥・不受不施派＝幕府が邪宗として禁じた日蓮宗の一派。極めて排他的なのが理由。

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1403［刑罰］同じく両派の教えを受け、他人を勧誘した者は＝　遠島。／改宗を誓った場合は＝　重追放。

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1404［刑罰］同じく信者の住まいを世話した場合＝　重追放　／但し、改宗を誓った場合は、田畑を取上げて所払い

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1405［刑罰］同じく、伝法を受けた者（信者）＝　改宗し、今後は二度と信仰しない旨の証文を提出した場合は、構いなし。改宗を拒否した場合は、遠島。

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1406［刑罰］新規の神事仏事を致した者＝　信者で位の高い者は所払い、軽い者は逼塞。俗人は過料。人集めをした者は江戸払い。　※新興宗教のこと。

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1407［刑罰］奇怪な異説を触れ回って人を集めた者＝　触れまわった本人は江戸払い、世話をした者は所払い。本人の住まいの名主は重過料、組頭・五人組は過料。30日以上それを知りながら届け出なかった場合は名主の役を取上げ。

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1408［刑罰］変死の者を届け出ずに葬った寺院は＝　50日間逼塞

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1409［刑罰］三笠附の点者・金元ならびに場所を提供した者＝　遠島　※三笠附（みかさづけ）は賭け俳諧。俳句の最初の五文字（冠）を３種類提示し、続く七・五を互いに続け、点者（採点する者）が評価して、その結果を賭けた。知的な賭博だが、いかさまがやりやすい。

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1410［刑罰］博奕打（ばくえきうち）・筒取（つつとり）および場所を提供した者＝　遠島　※博奕打はサイコロ賭博。筒取はサイコロを振る者。博打（ばくち）とはもともとサイコロ賭博のこと。賭博については後日、項目を立てて紹介します。

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1411［刑罰］取退無尽の頭および場を提供した者＝　遠島　※取退無尽は無尽講のこと。仲間を募集して金を出し合い、クジ引きで勝った者が得る。得た者は次回からの権利を失い、全員が得た所で解散。無尽そのものは明治以降相互銀行として発展する。

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1412［刑罰］三笠附、句を取りまとめた者＝　家財取上げ、非人手下

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1413［刑罰］取退無尽、札を売った者＝　家財取上げ、非人手下

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1414［刑罰］取退無尽、くじ振り世話役＝　家財取上げ、江戸払い

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1415［刑罰］三笠附を行った者＝　家財家蔵に相当する額の過料。家蔵が無い者は５ないし３貫文の過料

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1416［刑罰］博打を行った者＝　家財家蔵相当額の過料、家蔵が無い場合は５ないし３貫文の過料。

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1417［刑罰］取退無尽を行った者＝　家財家蔵相当額の過料、家蔵が無い場合は５ないし３貫文の過料。

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1418［刑罰］武士屋敷にて博奕をした召使いら＝　遠島

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1419［刑罰］当りにくいくじを作った者＝　入墨の上、重敲き

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1420［刑罰］手目博奕を打った者＝　遠島　※手目博奕＝筒にサイコロを入れて振る博打

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1421［刑罰］三笠附の点者、金元および場所の提供者＝　身代に応じて過料の上、手鎖百日

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1422［刑罰］博奕の場所提供者並びに筒取の家主＝　身代に応じ過料の上、手鎖百日

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1423［刑罰］取退無尽の場所提供者並びに頭取の家主＝　身代に応じ過料の上、手鎖百日