現在の規制委員会のミッションはあくまで政治的正統性の獲得にある

関連して、こちらのまとめも作っています。 『「科学vs工学vs社会」という三項のせめぎ合い、その扱い方 』 http://togetter.com/li/445190
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リンク t.co せめぎ合う理学と工学 原発が問う活断層の定義 :日本経済新聞 原子力規制委員会は11月2日に関西電力・大飯原子力発電所(福井県)に現地調査団を派遣し敷地内の地層を調べる。敷地内にある「F―6断層」が活断層であるかどうかを確かめるのが目的だ。仮に活断層だと判定さ
no1hasgone @no1hasgone

.。oO(社会的主体としての「自然科学」「工学」があるわけではない…「せめぎ合い」の主語にはなりようがない)

2013-01-26 11:31:21
no1hasgone @no1hasgone

「科学vs工学vs社会」…うーむ。「規制委がサイエンスに忠実であろうとする」(日経記事)という意味がよくわからない。 http://t.co/WVIF1VW7

2013-01-26 12:30:24
no1hasgone @no1hasgone

例えば…ある原発の活断層問題について研究者による調査検討を行い、結論に達したとしても、それは学会や論文誌による検証を経ていないわけで、「科学的に」正しいかどうかは不明、という(コリクツ)形式論、例えば電事連の主張は成り立ちうる。

2013-01-26 12:30:34
no1hasgone @no1hasgone

結局、規制委のミッションはあくまで「学界で標準、主流とされるアプローチに基づく調査検討と、これを踏まえた判断」であって、前段を誠実に行うことそのものは科学ではないし、また別段科学に忠実ということでもない。それはまさしく(彼らは否定するが)政治判断の一部なのであって。

2013-01-26 12:30:49
no1hasgone @no1hasgone

現在の規制委員会のアプローチは、従前に比べればよりプロセスの透明性を担保することで、政治的正統性を獲得しようとするもので、それはそれで評価されるとは思う。だが、その評価を「サイエンスに忠実」に結びつけることは、「科学的だから正しい」に駅近3分、ではないか。

2013-01-26 12:31:22
no1hasgone @no1hasgone

例えば。規制委員会が活断層問題と全く同様に甲状腺被曝の問題に取り組むとする。そのとき当然、座長級に据えられるのは権威であるあの人とこの人であり、活断層問題と同じプロセスでトンデモな意見を具申、「サイエンスに忠実に」これが通る可能性は、多分高い。それは「正しい」話だろうか?

2013-01-26 12:31:56
no1hasgone @no1hasgone

.。oO(理学と工学とか何とか…トラ猫と三毛猫のせめぎ合いについて森のふれ役コウモリの高説に聞き入っている間に、ライオンがやってきてパックリ、のような気がする)

2013-01-26 12:47:40

以下、補足的に

no1hasgone @no1hasgone

.。oO(「朝三暮四」の猿に、実は共感する人間の含羞を正当化するロジックが「現在価値」ではないか。精々その程度の知恵しか持ち合わせぬ私たちに、40万年間の原発の利益の価値は勿論、数百年先まで環境汚染を続ける過酷事故のコストの価値ですら定量評価に基づく合意なぞできるはずがない)

2013-01-27 01:28:21
no1hasgone @no1hasgone

.。oO(結局、確率的な危害…リスクの問題を考えなくても、将来のリスク・ベネフィットを今私たちが評価し意思決定する、ということは本質的に価値観、倫理の問題にならざるを得ない。勿論、オープンな定量データは議論の出発点だろうが、そこから先も計算結果で共有可能、とはとても思えない)

2013-01-27 01:35:59
no1hasgone @no1hasgone

.。oO(ああ…私は少々、「国民的熟議」「個々人の判断を尊重」に食傷している。判断し意思決定する権利が国民や個々人のものですから…と美しいセリフの裏には、「共有可能な「正解」のない問題だから、ワタシタチ統治者には決められないし責任も負いたくない」という本音が見え隠れしないか)

2013-01-27 01:48:06
添田孝史 @sayawudon

1月25日開催 日本エネルギー会議シンポ「活断層とは何か?その原発プラントへの影響は?」。岡本孝司・東大教授「今の規制委員会の議論は、非科学的。どちらかというと幻想にとりつかれている。なぜリスクの議論を避けて通るのか」。岡本教授こそ「リスクは数値で表せる」という幻想に執着。

2013-01-26 15:17:15
添田孝史 @sayawudon

続)確率論的リスク評価(PRA)で、プラントの安全性を総合的に評価すべきだ、というのが岡本教授の主張。確率論もうまく使えば安全性向上に役立つ。しかしこれまで電力業界は「対策を取らない言い訳」にしか使ってこなかった。電力業界の実施したPRAは、科学的な装いをしているが中身はクズ。

2013-01-26 15:21:15
no1hasgone @no1hasgone

.。oO(PRAは安全のためではなく、経済合理性のためのツール。かつ想定外のカタストロフィックなリスクには無力なわけで)

2013-01-27 03:10:17
no1hasgone @no1hasgone

.。oO(地質学の専門家チームの知見評価と、PRAによるプラントリスク評価。「どちらが科学的か否か」で選ぶ問題ではないのだが、日経記事といいこれといい…)

2013-01-27 03:17:32