「死亡フラグ」と物語を盛り上げるための「落差」@榊一郎

榊一郎先生による、突発的創作講座。 いわゆる「死亡フラグ」を例にとり、物語を盛り上げるための「落差」についての考察。 後半は自らの得意分野を、物語の主柱として取り込むという方法について。 榊先生は法学部出身のため、専攻だった法哲学をベースに物語を作る手順を解説します。 続きを読む
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shingo @cqkdq866

@ichiro_sakaki ハーレム系の漫画の主人公がたいていひどい扱いなのもこの逆の用法でしょうか?

2010-08-25 13:46:22
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@escape57 あ、そうでしょうね。最初がモテないからこそ、モテていく過程が最大限楽しめるというか。イケメンモテ男が改めてもてたって面白くもなんともねえw

2010-08-25 14:02:56
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

そういえばアニメ「天地無用」のエンディングテーマでしたっけ。「恋愛の才能」。あれの歌詞聞いていると「ああ、なるほどね」と思うんですが、恋愛モノのおいしさって、実は「相思相愛を確認するまで」だったりするので、その直前で止めると一番長く楽しめるとか何とか。

2010-08-25 14:04:20
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

その意味でよく考えると、恋愛モノって、最初にヒロインは「印象最悪の主人公。大嫌い!」となっているのがいつしか「大好き!」に変わっていくパターンが多いのも、この落差なのだろう、とか。

2010-08-25 14:05:19
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

まあ、最近は「ラブプラス」とかありますから、恋愛成立した後のいちゃいちゃラブラブも楽しめる、という考え方はあるんですけどねw あれは状況を楽しむのであって、物語を楽しむものではないと個人的に思ってるので、やっぱり小説にそのまま代入は難しいだろうなあ、と。

2010-08-25 14:06:42
たらマヨ@真紅かわいい勢 @oyamarat

@ichiro_sakaki 「雲のむこう、約束の場所」は当てはまりますか?戦争を回避するも、その代償にヒロインが主人公を好きだったということを忘れてしまう、という終わり方です。ただ、二人が結ばれなかったということはプロローグの時点で明示されてますが……

2010-08-25 14:03:44
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@oyamarat  まあ当てはまるかどうかといえば当てはまるでしょう。新海誠作品は、本当に物語り構造だけじゃなく、絵コンテレベルでこの手の演出が凄いので、色々参考になりますが――ごめん、この辺で勘弁して。そう親しい訳でもないけど、一応、知り合いなのでw

2010-08-25 14:10:27
火星人 @dispelmagic

@ichiro_sakaki キリスト教の世界観では『天に召される』は幸福なのではなかったでしょうか?『マッチ売りの少女』の解釈がそうだと聞いたのですが。

2010-08-25 14:05:55
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@dispelmagic あ、勿論原作や、脚本家としてはそういう解釈は在るでしょう。ただ、キリスト教においても、現世での幸せ、成功を否定するものでもないでしょう? それが奪われるという「死」という事実はやはり見る者には辛い訳で。

2010-08-25 14:11:46
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

まあ宗教の話になるとやべえというか、面倒ばかりであまり利が無い(ラノベジャンルの小説を書く上では)ので細かい事は避けますが、マッチ売りの少女にしても、フランダースの犬にしても、キリスト教徒向けに限定されている訳でもなし、あれを見て「可哀想」と涙する人は信者でなくても多い。

2010-08-25 14:14:09
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

なので、まあ、そういう「出来るだけ一般的な悲劇の演出」という意味ではアリじゃない? 位の理解です。ちなみに『天に召される』=『幸福』という解釈は、小説書きの視点から見れば、『読者を嫌な気分にさせたまま終わらせるのではなくて、救いを持たせる事で、物語を噛み締めて貰う』ものかと。

2010-08-25 14:15:49
DARL @DARL_Japan

@ichiro_sakaki 「憧れの女性と結ばれる→腹上死」ですね。わかります。

2010-08-25 14:10:01
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

@DARL_Japan 違う、本物の悲劇は「憧れの女性と結ばれそうになって興奮のあまり鼻血噴いて失血死」だ!w 一歩手前がキモ!w

2010-08-25 14:19:43
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

・・・あれ? ギャグになっている気がする。なぜだ。

2010-08-25 14:20:05
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

しかしざざっと三日ばかり新人賞対策ぽい話を適当に呟いてきたのだけれど。先にも呟きましたが、結局、これも最大公約数でしかないというか、「絶対そうすべき」ではないので、納得できないなら出来ないで「あ、なんか榊が言ってる。ふーん」位で流してください。

2010-08-25 22:39:27
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

「どうしていいのかわかんねえよ」という時に、まあ、選択肢の一つとして選んで貰えれば、ひょっとしたら道が開けるかも、程度。私は少なくともそう考えて「どうしようもない失敗」はしなかった、というだけです。ちなみに小さな失敗はプロになってからも山ほどやってますが。

2010-08-25 22:40:46
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

それでも一応、専業で食えてるので、「どうしようもない失敗」はしてないかな、位の緩く適当な認識。

2010-08-25 22:41:27
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

生徒さんとかを教えていて一番怖いというか、「ああ、これはまずい」と思うのは、大抵が思考停止というか「これやってりゃ後は考えなくてもいい」という思考。

2010-08-25 22:42:34
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

我々は思考を小説という媒体に出力して切り売りしてる訳ですから、考えなくなったらそりゃ売る価値ねえし、誰も買ってくれないよね、という。

2010-08-25 22:43:17
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

「最近は学園ラブコメが流行だぜ!」という事実認識については是非も無い訳ですが、「ではそれはなぜ流行っているのだろう?」「この学園ラブコメを求める読者の嗜好・思考はどういう形で成立しているのだろう?」みたいな処まで考えると

2010-08-25 22:44:45
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

その過程で新しいものが出来上がったりするし、考えないと、既に在る学園ラブコメの縮小再生産になる。ぶっちゃけ、プロだって何らかの理由からその縮小再生産をやる場合が在る訳ですが、投稿者は、プロと同じスタンスで応募作を仕上げると不利。

2010-08-25 22:46:21
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

当たり前ですよね。プロは仕事としてやっている以上、編集さんからの意見や統計データも貰えるし、ファンレターとかネットの反応とか見て、リサーチもかけられる。「こうすればより読者に喜んで貰える」「こうしたら喜ばれない」というデータを明らかに、実体験として持ってる。

2010-08-25 22:47:40
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

プロが偉いとか凄いとかではなくて。最初から条件が違うんですよ。勿論、その差は選考者達も考慮していますが――ちょちょっと考えた位で真似られるネタを書いても、同じやり方で送ってきた人と戦う場合、抜きんでる事が難しい。

2010-08-25 22:49:26
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

だから、新人賞の応募作で主張するべきことは、ものっっそい身も蓋もなく言えば

2010-08-25 22:50:27
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

「俺はあんたらに、新しい飯の種を提供できる位に、書き手として優秀だぜ」という事であり。その優秀さについては、実は何でもいい。絶対的な文章の美麗さでもいいし、キャラクター造りの妙でもいいし、会話のセンスでもいいし、世界観の緻密さでもいい。

2010-08-25 22:52:04
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