「換骨奪胎」のための構造分解とプロットの「発想転換」＠榊一郎

榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

そーいや「セーラー服反逆同盟」なんつーのが昔ありましたな。確か漫画版が家にまだあったような。いや、そんなこた、どうでもいい。

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普通の学園だと遊撃手だの漫遊だの言ってもたかがしれてるしつまらん。ならここは便利な設定「学園都市」でいきますか。蓬莱学園みたいなアレ。

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むしろ個人的には漫画家・中津賢也氏の「徳川生徒会」のイメージの方がやりやすいんですがね＜巨大学園都市

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まあそれはさておき。巨大学園都市。学園の運営を統括している機関がちゃんとあるんだけども、学園が巨大すぎて、なおかつ絡む利権も膨大なんで、あちこちで腐敗が生じていて、目が届かない。＜これはある意味、江戸時代の状態と同じですわな

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なので、あちこちで虐げられる生徒とか教師とかがいる訳ですが、これを是正しようにも、何処まで腐敗が進んでるか分からない。迂闊に「上から」粛正をしていく訳にいかない。

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なので、ＩＱやたら高くて、でも育ちが良いお嬢様（ご隠居）と、スポーツ万能系の護衛役二人（助さん角さん）と、その他何名かのチームが送り込まれ、問題のある連中を粛正していく・・・・・

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間違い＜ＩＱやたら高くて、でも育ちが良いのでおっとり天然系のお嬢様

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ちなみに弥七はニート（笑）。いつも学生寮からハッキングだけしてるとかｗ　

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いや、学生だからニートじゃないのか。引きこもりですね。なんでこういう考え方をするかというと、「いつも一緒に居る訳じゃない」＝「影から見守っている」＝「じゃあ間接支援か？」＝「だったらいっそ、ハッカーにしちまえ」こんな感じ。

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表向き、彼等粛正チームの存在は非合法（？）かつ機密なので、学園都市の悪人達は彼等を「反逆者」「ゲリラ」として追い立てようとする。しかし、実際には、理事長だか何だかのお墨付きを持っている為、最後の一線で、彼等は追求されない。

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どうしても彼等を潰したければ、理事長の裏側の権力が及ばない、「現行犯」でぶっつぶすしかない。そして戦いは激化していく・・・・こんな感じ？

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まあ意外とオーソドックスな構成になってしまいましたが。ここで使っているテクニックは、とりあえず「要素に分解」「連想で言葉を出す」「それらを並べて俯瞰して見る」

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その結果として脳裏に思い描いた「最も遠いイメージ」を使う。 ここでいうところの「水戸黄門」と「ゲリラ」

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まあ元々水戸黄門と学園ものって時点でかなり遠い言葉なんですがｗ

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思ったほど、突飛な発想にならなかったのはすんません。ライブでやってるもんでｗ　とにかく、やり方としては、「何かを構成する要素の内の一つだけを、ひっくり返す（もしくは極端に寄せる）」という事です。

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ああ、ちなみに「禁書」の学園都市との類似が指摘されてますが、いやまあ、基本的に学園都市というのは、「学生を主人公で活躍させながら、一般社会と同じゴタゴタの事件を起こして、学生を当事者にする為」の装置ですから、そういう意味では似てくるの当たり前です。

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つかごめん、「禁書」まだ一巻しか読んでないの・・・・・

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さておき。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、発想の飛躍というか、ちょっとネタをひねる、というのはこういう作業でシステマティックに可能、という話。勿論、先の水戸黄門をゲリラに見立てるってのも、一定の知識が無いと成立せんでしょうから、「技術だけ」ではないですが。

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つっても大した知識でもないしね。

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また学園ものってくくりで別の考え方してみましょうか。

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学園。学校。勉強するところ。生徒。成績。試験。通信簿。職員室。むむむむむ。

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――試験。試験ってなに？　先生が生徒の成績を測る為のシステム。ふむ。これはもうどうしようもない位に、当たり前の、大前提。

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じゃあこれをひっくり返しましょうか。

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生徒が先生の成績をつける学校。

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なんでそんな学校が？　そりゃ先生の質に不安があるからですよね。つまりその学校の先生ってのは、もう、どの学校でもまともに先生が務まらなかった、ダメ先生ばっかりと。