【コラム】世界に愛が溢れるバレンタインの日に、なぜか「死生観」について熱く語ってみた
- tkatsumi06j
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@ryutchy 続き。彼らはみな、実は同時に死んだ人たちでした。白人夫婦は自爆テロの犠牲者であり、アラブ人の青年は自爆テロの犯人でした。死んだらみんな一緒、罪人も悪人もない。この観念が見事に描写された作品でした。しかし、当の死んだ彼らは納得がいきません。続く
2013-02-14 10:29:41@ryutchy 続き。アラブ人の自爆テロ犯の青年は、死んだら自分が信じる神の世界に行けると思っていました。しかし、自分は自分が殺した白人たちと同じ死後の世界にいる。ひじょうに裏切られた気持ちでいます。一方で白人夫婦は、夫婦で意見が分かれます。続き、聞きたいですか?
2013-02-14 10:31:27一応、ここで止めておきます。とりあえずキリスト教の死生観もまるで聖書どおりというわけではないということで。Heaven や Hell が存在しない。生前の行いなど関係ないという考え方もあると。
2013-02-14 10:38:36@ryutchy ちょうどよかった。徹夜作業だったので仮眠とっていました。作業再開前に、続き終わらせますね。
2013-02-14 19:47:26@ryutchy 続き。白人の夫婦は、夫のほうが、アラブ人の青年が自爆テロ犯と知って怒り狂います。そして、「ヤツこそが地獄にいくべきだろう。なぜ私たちが”裁きの場”にいるんだ!私たちは無辜の市民だぞ!」と、正論を主張します。ところが妻のほうは”理由”を知りたがりました。
2013-02-14 19:54:36@ryutchy 続き。自爆テロ犯は、白人たちの支援する部隊(「イスラエル」とは言いません)により自分の親家族が吹き飛ばされたしまったことを話し、すべてを失った彼には自爆テロしか手段がなかったことを憎々しげに話し始めます。これに対し、夫のほうはまた“正論”で応酬します。続く
2013-02-14 19:57:25@ryutchy 続き。二人の男の間に割って入ったのが、白人夫婦の妻の方です。「あなた、もっと冷静になって。私たちはもう死んでいるのよ。そして、彼も死んでいるのよ。彼の家族とともに。ここで正論をぶつけ合っても何も意味がないわ」と激昂する夫を諭し、宥めます。続く
2013-02-14 20:00:06@ryutchy 続き。妻は青年に話し続けます。「あなたにはあなたの理由があった。それはわかるわ。でも、私たちも、子どもたちに会いに行くところだったのよ。その子どもたちは、親を失ったのよ。その悲しみは、わかるわよね?」。青年は再び反論しますが、最後に「すまなかった」と謝ります。
2013-02-14 20:02:52@ryutchy 続き。謝られてバツが悪いのは常に責める姿勢でいた夫の方でした。あんまり素直に謝られたので、怒りの持っていき場がなくなったんです。三人の間に、気まずい沈黙が流れました。でもその沈黙を破って、妻が驚くべき行動にでます。続く
2013-02-14 20:09:26@ryutchy 続き。妻は「あなたも辛かったのね」と、アラブの青年を抱きしめたのです。青年もこれには感極まって泣きながら「ごめんなさい。ごめんなさい」と繰り返します。そんな青年を妻は優しく抱き寄せ「うんうん、私たちも悪いのよ」と繰り返します。浄化の瞬間でした。続く
2013-02-14 20:12:38@ryutchy 続き。審判役の男は、この一部始終をただ見つめ、時間がくるのを待っています。そして、時間が来ました。”裁定”が下されます。それぞれ順番に、二つある扉の前に立ちます。誰がどの扉を選んだかは、見た目ではわかりません。決意はそれぞれの顔に表れています。続く
2013-02-14 20:15:17@ryutchy 続き。審判役の男は、「それぞれの世界にお行きなさい」と、三人に扉をくぐることを促します。そして、三人ともそれぞれ、死後の世界へと旅立っていきました。安らかな笑みとともに。(終わり)|さて、三人の行き先はどこだと思いますか?
2013-02-14 20:17:34あった、これだ!|主演の審判役はジェームズ・クロムウェルでした。そして白人夫婦はイスラエル人。アラブの青年はパレスチナ人でした。やっと記憶が繋がった!(^_^)v|Admissions (2011) - Plot Summary http://t.co/iv9UsW5A
2013-02-14 20:35:59このAdmissionsというタイトルは秀逸です。二つの意味を包含しているからです。Admitとは認めることを意味し、また登竜門のような意味もあります。大学の入学受付も同じ名前で呼びます。|Admissions (2011) http://t.co/iv9UsW5A
2013-02-14 20:38:41この映画でいわれるAdmissions Roomをどう日本語で表現するか。乱暴にいえば「懺悔の部屋」かもしれません。しかし審判役(ガイド)は何の部屋であるかを明確に説明しません。難しい所です。|Admissions (2011) http://t.co/iv9UsW5A
2013-02-14 20:40:2721分間のショートフィルム "Admissions (2011)" 日本語では伝えきれないものが多々ある深い作品。でも、その死生観は従来のキリスト教のものとも違い、日本人が共感できるものとなっています。 http://t.co/X4ACwb6D
2013-02-14 21:01:29オフィシャルトレーラーありました!(ただし、英語のみ。でも、雰囲気は伝わると思います)。Admissions trailer - Admissions film trailer, starring James Cromwell http://t.co/UxFJXD8O
2013-02-14 21:04:18