リスボン地震(+ポスト福島の哲学)

リスボンの大地震に関するツイートのメモ置き場。災厄をめぐるライプニッツ、ヴォルテール、ルソー、ゲーテ、カント、ベンヤミン等について、また国際哲学研究センターにおける「ポスト福島の哲学」やデュピュイについても。※以前組み込んでいたまとめ(http://togetter.com/li/302204) から独立。
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リスボン地震について

ウィキペディアBOT日本語版 @wikipediabot_ja

Wikipedia - リスボン地震 http://bit.ly/6UxEQW > リスボン地震(リスボンじしん)は、1531年と1755年に発生した、ポルトガルのリスボン付近を震源とする...

2010-01-23 14:00:06
白潟(入渠中) @_imaki

“カントは崇高の概念を、リスボン地震と津波の甚大さを理解しようとする試みの中から発展させた。”

2011-03-12 22:24:21
オザンファン @maerchendiver

「当時のヨーロッパの知識人にとり、リスボン地震の衝撃による文化的・哲学的転換は、20世紀後半におけるホロコーストの衝撃に比べられるほど大きかった」。http://bit.ly/dKW61G

2011-03-22 14:09:14
yusuke miyazaki @parages

Wikiの記述、充実してて驚いた。ハーマッハーまで出てくる。RT @maerchendiver:「当時のヨーロッパの知識人にとり、リスボン地震の衝撃による文化的・哲学的転換は20世紀後半におけるホロコーストの衝撃に比べられるほど大きかった」http://bit.ly/dKW61G

2011-03-23 09:52:08
奥村大介 @okumura_d

ヴォルテールが『カンディード』でリスボン地震の場面を描いていることはよく知られているが、他に次のような作品がある。「リスボン災厄の詩」(Voltaire, Poème sur le désastre de Lisbonne)http://bit.ly/hjYlZL

2011-03-27 08:47:28
pouvoirmagique(三人目) @pouvoirmagique

ハーマッハーもリスボン地震やチリ地震を、一種のエポケーとして捉えてるな、デリダ的には、脱臼とか撒種、ハイデガー的にはaccident=開けといえる。

2011-05-10 19:51:47

2012年5月

SATO Keisuke @ks_sato

「人間は自然に順応することを学ばねばならないのに、自然が人間に順応してくれるように望んでいる」(カント「地震の歴史と博物誌」A456) それはそうだんだけど、そうした「自然に対する人間の謙譲」だけで済まないところに、自然に対する人間の感情の重要な側面があるんじゃないかな、と思う。

2012-05-03 00:29:47
SATO Keisuke @ks_sato

6歳の頃、ゲーテはリスボン地震の報道を耳にした。彼の当時の印象は以下の通り(邦訳からの引用ですが、尊敬語が読みにくいので改訳)。「天地の創造者で維持者たる神……非常に賢明で慈しみ深い存在として少年〔ゲーテ〕の心に描かれていたその神が、正しい人も不正な人と変わるところなく(続く)

2012-05-04 02:08:23
SATO Keisuke @ks_sato

(続き)等しく破滅させ、それは、万有の父たる者のすべきことではなかった。こうした印象から立ち直ろうとして、いたいけな心は空しくあがいたが、賢者や神学者でさえ、こういう現象をどう見たらよいかについて一致した見解が取れなかったのだから、幼い心にはなおのこと無理はなかったわけである。」

2012-05-04 02:10:07
SATO Keisuke @ks_sato

以上、ゲーテ『詩と真実』第一部より。(邦訳:ゲーテ全集9、人文書院、1960、p.26 一部改訳)

2012-05-04 02:11:31
SATO Keisuke @ks_sato

「正しい人が不正な人と同様に、災禍の犠牲となる」ことに、当時の知識人も、同様の印象を抱いていたようである。カントも「地震の歴史と博物誌」のなかで、そうしたことに触れている。

2012-05-04 02:21:02
SATO Keisuke @ks_sato

もちろん、リスボン地震をめぐっては、「すべては善である」という楽天主義を批判するヴォルテールと、「全体は善である」といってヴォルテールを批判するルソーとのやり取りがあるのですが。

2012-05-04 02:52:17
Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

①ベンヤミン『子どものための文化史』に「リスボンの地震」という章があった。1755年のリスボン大震災をめぐる事象について誰よりも熱心に取り組んだのがカントだったという。アドルノによれば、リスボン地震は「ライプニッツの弁神論からヴォルテールを救いだした」とのこと。#リスボン地震

2012-05-04 12:24:06
Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

②リスボン地震が当時の思想家に与えた影響は大きかったようだ。ヴォルテールは『カンディード』のほか、「リスボンの大震災に関する詩篇」を書いてライプニッツを批判。それに対してルソーが反論。そしてカント。※永田英一氏に論文あり。http://t.co/C5Kpz2o8 #リスボン地震

2012-05-04 12:42:12
Hitoshi Tanaka @tanaka_hitoshi

日本18世紀学会大会は6月23・24日名古屋大学経済研究科で。2日目の共通論題「18世紀と自然災害-リスボン・ナポリ・日本」、報告は冨永茂樹、奥田敬、磯田道史の各氏。1日目のレクチャー・コンサートは「リスボン地震ゆかりの音楽家たち-スカルラッティとモーツァルト」。水田文庫見学会も

2012-05-04 19:38:16
内村直之 @Historyoflife

1755年のリスボン震災後、ヴォルテールはそういう神のオプティミズムをカンディードで批判したんですね。ポルトガルではその後、イエズス会が追い出される。RT @fukuwhitecat: (この場合、「神」とは一体誰なのか。「ノーリスク神」…)

2012-05-04 13:24:29
内村直之 @Historyoflife

1755年のリスボン震災/津波の文献を読んでいる。あまり日本語はないが、スマトラ地震の直後に250年記念の会議があったようだ。そこで、科学者の倫理とかも議論されたようだ。そういう資料を探しています。

2012-05-04 23:11:01
内村直之 @Historyoflife

リスボン震災・津波250年記念シンポのHP http://t.co/ojpFeGKM 日本人の名前は……招待講演者に地震研・津波シミュレーションのの古村先生発見。それ以外にはいないかなあ。こういうところに日本の学界での国際性の未熟を感じるな。

2012-05-04 23:22:16
朝日出版社 第二編集部 @asahipress_2hen

カントも「地震論文」と呼ばれる三本を書いた由。以下所収「『小さきもの』の定言命法」で教わりました。http://t.co/JO7y9BYB RT @Historyoflife: 1755年のリスボン震災後、ヴォルテールはそういう神のオプティミズムをカンディードで批判したんですね…

2012-05-05 01:25:11
Shigeo Hayashi @HAYASHI_twit

#リスボン地震 に関するヴォルテールとルソーの違いを単純化すれば、「原因と結果の連鎖は知り得ない」というヴォルテール的態度と「文明が災厄をもたらしたのだ」というルソー的態度になるだろう。おそらくヴォルテールの延長線にカントがいる。日本での石原都知事の「天罰」発言もルソー的言説。①

2012-05-05 17:24:00