経営学たんのリーダーシップ講義①
- Yakugakutan
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では、注入すべき価値を、皆さん考えてみてください。 その時、あなたというリーダーは何をすればいいか。どんな目的?・どんな役割をつくる?・どんな対立が起こりうる?またどう対策する? こんな超簡潔な制度を作って遊んでみてください。本当は、もっと複雑ですが...。
2013-03-09 18:12:34第一次大戦時のドイツ参謀本部は、まさにトップの有能さが国を左右してしまうバロメーターとして見ることが可能です。自分の力量では通常手に入らない役職は魅力かもしれませんが、手に入れば結果的に組織にも本人にも不幸をもたらしてしまいます。
2013-03-09 18:12:48『③ハウスのパス・ゴール理論』 The Unthinking Majority〜♪ ...Serj Tankianという歌手が、こんな歌を歌っていますが、人の中には、何をどう目標とすべきかわからない、もしくは考えることを怠慢している者もいます。自分を指導してくれるのを待っています
2013-03-09 18:27:26この経営学たんの話は社会学的な話をすれば人間関係の結びつきとも深いかかわりを持っています。 人間は、世間の縛りが強かった時代は自由を求め、いざそれがなくなると今度は繋がりを求めるものです。 フロムの『自由からの逃走』とも通じる部分があるかもしれません。
2013-03-09 18:33:05この「パス・ゴール理論」での、リーダーの役割は、集団が達成すべき目標(ゴール)への道すじ(パス)を決定してあげることです。つまり、「集団のメンバーの目標達成のために、彼らに方向性と支援与えてあげること」です。 じゃあ、どんなやり方で?四つほどあります。
2013-03-09 18:34:56全員が全員自律的な思考能力と行動能力を持っているわけではありませんから、頭を使わず責任も持たずに上からの指令を従うことはある意味楽なんですよね。支配とは上からの影響力だけによるものではないのです。
2013-03-09 18:39:45「ハウス」がくくったリーダーシップは、『指示型リーダシップ』『参加型リーダーシップ』『支援型リーダーシップ』『達成思考型リーダーシップ』の四つになります。では、それぞれを見ていきましょう。
2013-03-09 18:41:21『指示型リーダーシップ』・・・四つの中で、最もリーダーが主体となるのが、この『指示型』です。まず、リーダーはメンバーに対して「期待してること(タスク)」を指示します。さらに、そのタスクのスケジュールまで整え、達成の方法まで具体的に指示してあげるリーダーシップです。
2013-03-09 18:51:18「君はあれをやってくれ。これをこうしてこう、こうすればできるから。期限は〜日まで。期待してる」 よく漫画や小説やライトノベルで登場するカリスマ生徒会長みたいですね。『指示型』です。
2013-03-09 18:57:20タスクの指示が的確だと合理的ですよね。これを全部文書で行い、上下の立場を明確にするなど合理化を進めていった姿が官僚制ですが、マックス・ウェーバーは逆に不合理を生み出すとも指摘し、よく詳しくはマートンが官僚制の逆機能として指摘しました。
2013-03-09 19:02:20ウェーバーの官僚制は、経営学の範囲に限定すればテーラー、ファヨール、バーナード、サイモンなどに受け継がれて組織論としても発展していて行政学にも応用されています。 ・・・詳しくは経営学たんに聞いてみてください。
2013-03-09 19:05:27『参加型リーダーシップ』・・・こちらもリーダーが主体となりますが、『指示型』よりもメンバーとの関わり合いが少ないです。ある物事を決定する前に、メンバーに相談を行う程度のものです。重要な業務を決定する際は、活用されます。
2013-03-09 19:08:04『支援型リーダーシップ』・・・この『支援型』には、メンバーとの信頼関係が強いことが条件とされています。そして、比較的メンバー主体のリーダーシップです。リーダーは、彼らの意見や感情を尊重しながら、メンバーが「何を求めているのか」を考慮した上で、タスクをこなしていきます。
2013-03-09 19:18:12権力者、既存の勢力、というだけで何か自分たちよりも得をしている人たちのように見えて攻撃したくなる心情、ニーチェのいうルサンチマンそのものです。民主主義のシステムと人々のルサンチマンを背景にして、権力への反対を唱える人が権力を握ったとき社会はどうなるのでしょうか。
2013-03-09 19:20:17『支援型』は、信頼関係を基礎とする性質上、それを築くまでに手間がかかりますが、一度完成すれば、『指示型』よりも安定性があり、内部の衝突が起きづらい組織になります。
2013-03-09 19:24:41『達成志向型リーダーシップ』・・・皆さんは受験の時、学校の先生や親に「どうせ目指すなら高いところを目指しなさい」と言われたことはありませんか?でも、それだけ言ってあとはあまり干渉してこない。 『達成志向型』は、リーダーがメンバーに困難な目標を掲げることで高い意識を持たせるものです
2013-03-09 19:31:59リーダーシップが実際の政治とどう結び付くかについて経営学的な視点から見た名著として、野中郁次郎先生や戸部良一先生他著の『戦略の本質』があります。戦時に、逆境に打ち勝つときほど、リーダーシップが問われるものです。
2013-03-09 19:38:18『達成型』は四つの中で最もメンバーを主体としているリーダーシップです。先ほどの例のように、基本的に行動をしているのはメンバーです。対してリーダーは高い目標を掲げ続けるだけです。
2013-03-09 19:39:10さて、『指示型』『参加型』『支援型』『達成志向型』の四つを説明しましたが、じゃあどうゆう時にどの型を行使すればいいの? という疑問があるでしょう。 とりあえずこれらの型を決定するための要因は二つあります。 ①仕事や環境の特徴 ②メンバーの特徴 です
2013-03-09 19:44:59①仕事や環境の特徴を例に挙げると、「業務の難易度」「デッドライン(締め切り)までの時間」「仕事場の男女比」etc があります。 ②部下の特徴に関しましては、「やる気の高さ」「スキルの高さ」etc などが挙がりますね。皆さんもどうぞ他にどんなものがあるか考えてみて下さい。
2013-03-09 19:50:38さらにいえば、例えば「あるメンバーは、やる気がありスキルも高い。デッドラインもまだ遠い状況」にあるならば、彼に対しては『達成志向型』を振る舞いましょう。そうすれば、リーダーは彼に対しては最低限の指示だけを行う一方で、その分だけ自身は他の仕事に着手できますね。
2013-03-09 19:56:42この『パス・ゴール理論』に関連して、「部下はどのようにしてタスクへのモチベーションを高めるのかの過程」を示した、『モチベーション理論』、そしてそのコンテンツの一つである『期待理論』も確認してみてください。図説じゃないとまた長くなるので、ここでは名前だけあげておきます。
2013-03-09 20:04:05以上にて今回の講義を終わりにします。時間に遅れてしまったことを反省するとともに、長ったらしいツイート群に目を通してくれた方々に、感謝の意を表します。ありがとうございました。
2013-03-09 20:07:16