原子力PA(パブリックアクセプタンス)に関する解説
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基本的な解説
『原子力PA方策の考え方』 (一九九一年三月、科学技術庁委託/日本原子力文化振興財団作成) 原子力PA方策委員会 http://t.co/4rR66euaz9 ⇦原子力業界人士のPAによる自家中毒は、この文書を読めば理解できる。この文書を読んで、PAを除去すればよい。
2013-02-21 22:19:33良心、善意からの発言であっても、それがPAにより汚染されていれば、国家的プロパガンダへ加わることになる。これが、放置、深刻化して来たことが、原子力業界を徹底的に堕落させてしまった。もはや、堕落というより、墜落というべきだろう。
2013-02-21 22:22:38科学に寄生する、PAというドグマを排除しないと、何をやっても科学は信用されないんだよな。ところが、PAはお金を出すので科学は共生してしまった過去があって、絶縁してもPAは勝手にやって来るから始末が悪い。PAとの関係の清算をどうすべきかは深刻な問題なのだけど、方策がわからない。
2013-03-01 03:00:54注釈:「このフォーラム」とは↑のことを指しています。
@ueharams @morecleanenergy 私の記憶では、このフォーラムが現れたのは、フランスからパブリック・アクセプタンス(PA)という思想が入った直後、 おおよそ昭和50年代後半だったはずです。TMIで科学的・計画的宣伝が必要になったことが切っ掛けです。
2013-03-12 19:17:18
歴史的背景 むつ事故(1974)からPAの必要性が特に意識される
パブリック・アクセプタンス : 原子力立地の課題と方策 電気新聞事業開発室編 日本電気協会新聞部, 1977.6 http://t.co/BiHcicuQtH
2013-03-26 22:05:28総合エネルギー調査会原子力部会基本政策小委員会中間報告 昭和52年8月25日(原子力委員会月報)http://t.co/sXaSgO4GHY このため、PA活動を進めている国、地方公共団体、電気事業者等のそれぞれの役割を明確化し、体系的なPA活動の展開を図ることが望まれる
2013-03-26 22:08:19パブリック・アクセプタンスの政治社会論(清水修二 PDF)http://t.co/7Sqqlg3R1L むつ事故を機に、原子力業界が危機意識を高めてパブリック・アクセプタンスの必要性を感じた/「受容」という言葉のように、両者の合意ではなく一方的に与えるという意味合いが強い など
2013-03-26 22:13:262014年8月11日追加 コロラドさんの見てきたPAの歴史
僕がPAという言葉に接したのは、80年代後半、チェルノブイル事故とヒロセタカシ騒動の間だったと記憶。 当初は、単なる知識普及活動と、好意的に考えていたのだが、そのプロパガンダ性が露骨に目立ってきたのは、90年代初頭だったと思う。 実際には、PAは、70年代後半には輸入されていた。
2014-08-11 09:38:10原文振はPAの為にある訳で、僕が高校生の頃、原子力の工学的知識の基礎教本とした原子力の基礎講座は、まさにPAの為のもの。 この本は、何度も改訂されているが、資料集としては使いやすい。また、本文はPAのパッチワークと言ってよく、PA屋の技法、論法がてんこ盛りなので、一見の価値あり。
2014-08-11 09:42:28PAというのは、自家撞着性が極めて強く、業界と周辺領域全体がPAというプロパガンダに汚染され、PA屋が無意識にPAに思考を支配される。 私は、これを”核の奴隷”と言っている。 これは、高名な学者や経営者から、現場の労働者まで普遍的に言える事。
2014-08-11 09:48:30PAというのは日本の原子力・電力業界に根深く蔓延しているので、このPAの影響から大なり小なり影響を受けているのは仕方が無いとも言える。 ただ、疑問を持つという習慣を捨てなければ、影響は抑制できるよ。 ドグマやプロパガンダというものは疑問を持つという当たり前の習慣で威力を減殺される
2014-08-11 09:53:08まぁ、僕にとって決定的だったのは、炭酸ガス人為温暖化仮設をPAとして全面に押し出した事で、これでコロリコロリとイチコロにされる市民や環境屋さんや、良識ある方々を傍目に、”嘘つくでねぇ”と不快で不快で仕方なかった。 これが90年代初頭。
2014-08-11 09:58:48PAというのはヒノマルゲンパツPAだけでなく、医療PAや環境PA、防災PAだの、いろんな場で蔓延しているよ。 ちょっと注意してみると面白いぜ。
2014-08-11 10:02:06原文振が、PAをいつ導入したのか、逆にPAの為に原文振を作ったのかはよくわからない。
2014-08-11 11:52:4279年にNHKで久米三四郎さんとエネ研のおっさんが討論していたが、エネ研のおっさんが持ち出していた論拠かPAそのもので、その中に炭酸ガス人為温暖化仮説があって、中学生でも幻滅させられたものだった。
2014-08-11 11:56:25PAを端的に言い表すと
@tigercatver2 @HironobuSUZUKI PAなんて、"文化"ではなく、"プロパガンダ技術と実践"だよな。こん棒と札束付きの。
2013-06-07 21:58:42資料:『原子力PA方策の考え方』
(一九九一年三月、科学技術庁委託/日本原子力文化振興財団作成)
Ⅰ 全体論
A.広報の具体的手法
1 対象■
①対象を明確に定めて、対象毎に効果的な手法をとる。
(1)父親層がオピニオンリーダーとなった時、効果は大きい。父親層を重要ターゲットと位置付ける。子供が立派に育つかどうかには、やはり父親の責任が大きい。母親の常識形成にも影響が大きい。父親は社会の働き手の最大集団であり、彼らに原子力の理解者となっていただくことが、まず、何より必要ではないか。真正面から原子力の必要性、安全性を訴える。
(2)女性(主婦)層には、訴求点を絞り、信頼ある学者や文化人等が連呼方式で訴える方式をとる。「原子力はいらないが、停電は困る」という虫のいい人たちに、正面から原子力の安全性を説いて聞いてもらうのは難しい。ややオブラートに包んだ話し方なら聞きやすいのではないか。
(3)不安感の薄い子供向けには、マンガを使うなどして必要性に重点を置いた広報がよい。タレントの顔は人々の注意を引きつける能力はあるが、人気タレントが「原子力は必要だ」、「私は安心しています」といえば、人々が納得すると思うのは甘い。やはり専門家の発言の方が信頼性がある。タレントを使うくらいなら、マンガの方がよい。
タレントさえ使えば、こと足れりとする今の広報のやり方ではだめだ。
②対象は父親、主婦、子供(教育も含む)、訴える内容は原子力発電所の必要性と安全性、食品の安全性、原子力を中心とした科学的知識の普及などだろう。テレビ広報は、経費の割に効果がうすいのでやめた方がよい。
③中年男性層がきちんとした知識を持ったら影響力は大きいだろう。どの媒体が最適か、調査の価値はある。原子力の広報を担当してきた歴史の長い代理店、調査担当の人を集めて、費用対効果を一度よく検討する必要がある。その時のターゲットを中年男性に絞ってみてはどうか。
④対象を一つに絞って、期間を区切って、その期間中頻繁に広告を流す、ということを広告の基本としたらよい。
⑤今年はこの職業と、ターゲットを決めて一年間地道な広報をやってみる。結果を見て来年のターゲットを決める。
⑥事実を知らせることが必要である。サラリーマン向けには事故時など関心が高まった時に、簡単な原子炉のしくみなどを、わかりやすい資料にして提供する。次には、その家族向けに作った簡単な資料を父親が家に持って帰るようにする。主婦層は反対派の影響を受け易い、と同時に父親からの影響も受け易い。対象別にやるときは、具体的に「今年の対象はこれだ」と対象を一つに決めてやる、科学技術庁の広報は、医師、教師などの公共的な信頼性のある人々に向けて行うとよい。専門的雑誌は多数あるだろうし、広告料も手頃なのではないか。医療専門誌などターゲットを明確にしたら反応もとらえやすい。派手なものより地道な広報が効果的だと思う。
⑦極論すれば、対象を特定した広告は、対象外の人には通じなくてもよい。