clear_wtさんの計測の話 郡山勉強会
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資料:緊急被ばく医療研修 2. 空間線量率の測定
http://www.remnet.jp/lecture/forum/sh05_02.html
1㎝線量当量値を表示した場合の機器のエネルギー特性
(エネルギー特性とは、あるエネルギーの放射線を検出器に照射し、照射した線量に対する検出器の指示値の比を求め各エネルギー毎にグラフ上に表した特性です。)
γ線とX線のエネルギーに対して、破線で示す1cm線量当量曲線が人体に対する被ばく 線量を正確に測定するエネルギー特性です。したがって、この破線と同じレスポンス(感度)を持つ測定器が1cm線量当量率対応型サーベイメータです。サーベイメータのエネルギー特性が1cm線量当量曲線より上側であれば過大評価となり、下側であれば過小評価となります。市販されているサーベイメータは、この1cm線量当量率を直接測定できるようになっています。
(私見)
(Cs137で校正が行われているので、Cs137で1になっているのがわかります。 ーーーNaiシンチレーション式は低エネルギー領域の感度がいい→低エネルギー帯で1㎝線量当量の過大評価が起きやすい、、)
機器によっては0.2MeV近辺の応答が問題になる、、、、(高い数字がでてしまう)
放射線防護に用いられる線量概念 より
(PDF)http://ccdb5fs.kek.jp/tiff/2012/1227/1227044.pdf
1.9cm x 1.9cm 面に1cm2当たり1個の光子が入射した時に、CsI中に0.125MeV以上のエネルギー付与を生じる計数を光子のエネルギーの関数として表示。
グラフの0.2MeV~1.6MeVまで、入射光子エネルギーの減少に伴い計数は増大する傾向となっていて、周辺線量当量のエネルギー依存性とは逆の傾向。 (このエネルギー帯では、エネルギーが少ないほどカウントしやすい。)
フィルター効果
(参照資料は同上)
Cs-137の0.662MeVγ線を用いて計数値から周辺線量当量への換算係数を決定した場合に対応するサーベイメータの応答の計算値。
飯本等による「DX-300型のはかるくん」の応答の実測値3)も併せて表示。錫のフィルター付きのサーベイメータの応答の計算値は、放射性同位元素を使って測定した応答と良く一致していることが判ります。(錫のフィルターにより、低エネルギーの感度増大が抑制されている)
資料より引用
検出器中でのエネルギー付与の情報を得ることができる検出器では、その情報を使って補正(エネルギー補償)を行うことにより、ここで示した例よりも周辺線量当量に近い値を得ることが可能であり、線量マップの測定では、この様なエネルギー補償機能を持つサーベイメータが多く使用されている。しかしながら、エネルギー補償機能を持つサーベイメータでも、エネルギー応答のデータを公開している例は少ない。エネルギー補償を行っていないサーベイメータでは、エネルギー応答の情報はより重要である。周辺線量当量の値付けをしているCs-137に対する応答を正しく表示できないサーベイメータは論外として、サーベイメータを販売する場合には、どのようなエネルギー特性を持っているかということを情報としてマニュアル等に示すことが重要である。
はかる君のエネルギー特性
(PDF)http://hakarukun.go.jp/files/isotopenews201109.pdf
(私見)
エネルギー補償型サーベイメータはエライ!
ありがとうございました。。