糖尿病の薬が神経難病の薬となるか?

糖尿病薬Exenatide(商品名:バイエッタ)を使ったパーキンソン病のヒト臨床研究(小規模)で症状の悪化を防止し若干の改善が見られたという論文が Journal of Clinical Investigation 誌に報告されました。 動物実験では以前から知られていた効果ですが、このように既に認可されている医薬品を他の難病の治療に使うという動物実験・臨床試験はいま盛んに行われています。 研究開発資源の有効活用という面もありますが、実際に患者さんに使用できるまでの期間が短いことが何よりの利点です。 後半に糖尿病治療薬としての位置づけについてのツイートがあります。
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(引用)
インクレチン関連薬剤は、登場してから歴史が浅いのに、あまりに普及しすぎているという懸念をもつ。
以下の報告をみると、この薬剤に関してやはり安全性は確立されてないのだと改めて確認する。
他方、メトホルミンなどは登場から歴史が有り副作用に対し一定の対応ができるというのに、日本の糖尿病ガイドラインなどは積極的に導入しようとさせない。日本では、関連学会に自浄・猛省を求めたい。

メトホルミンとの関連など

⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

来月からエクアとトラゼンタが他の糖尿病治療薬との併用が可能になるってんでDPP-Ⅳ阻害薬の各メーカーのMRさんが自社製品アピールに来る頻度が増えた.「ぜひ第一選択に」と言われても俺の第一選択はメトホルミンと決めている

2013-02-14 19:47:20
S.O @S_O_06

@DrMagicianEARL 経済的にも優しくて体重も下げるメトホルミン、確実に血糖値を下げるSU剤があるなかでDPP-4阻害薬が第一選択になる日は来るんでしょうかね?

2013-02-14 19:54:08
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

たぶん来ないと思います.食事運動療法でコントロール不十分だった患者に初期開始薬としてメトホルミン,SU,DPP-4の3剤を比較したらたいして変わらなかったという報告があります.これにコストと副作用を考慮すれば自動的にメトホルミンになるかと @S_O_06

2013-02-14 20:00:56
hidesan @waverider_hide

DPP-4に軍配ですか。より対象を多く、長期でイベントの変化も知りたいですね。 DPP-4阻害薬 vs. チアゾリジン薬,日本人対象RCT/メトホルミン,SU薬で血糖管理不良の2型糖尿病患者への効果を検証 http://t.co/y8vE84Gq

2012-12-12 16:33:22
hidesan @waverider_hide

今後はDMを合併しない症例での検証でしょうか。それにしてもメトホルミンは奥が深い。 メトホルミン使用の卵巣がん患者で5年生存率良好/多変量解析後も生存のハザード比2.7 http://t.co/LClh3EKg

2012-12-10 12:56:28
s_matashiro @glasscatfish

台湾の患者データベースを使って、パーキンソン病と糖尿病(および治療薬)の関係をみた論文。有意差の有無を議論するレベル。糖尿病でパーキンソン病のリスクは増加するが、メトホルミン治療でリスクは有意差なしにhttp://t.co/RFU8MLM5wl

2013-06-18 10:26:15
古川聡 Satoshi Furukawa @Astro_Satoshi

線虫の研究において、糖尿病治療薬のメトホルミンが、腸内細菌である大腸菌の葉酸とメチオニン代謝を抑えることにより、線虫の寿命を延ばした、という研究です。ちょうど、摂取カロリー制限したのと同じ形。ヒトでもあてはまるかは不明。http://t.co/lFODiozm1a

2013-04-02 12:57:55
古川聡 Satoshi Furukawa @Astro_Satoshi

糖尿病治療薬のメトホルミン炎症性サイトカインの産生を遺伝子レベルで抑制、との研究です。その結果、加齢や癌の進行が抑制される可能性あり。http://t.co/02Hc45sPbM

2013-03-31 08:48:30

GLP−1 製剤による実際の治療について

「あなたはどちら派? ビクトーザ vs. ジャヌビア」
GLP-1アナログペプチドとDPP−IV阻害薬の効果を比べた Lancet 論文の紹介記事。効力の差と言うよりも、適切な糖尿病の段階が違うことを強調。
http://allabout.co.jp/gm/gc/313785/

インスリンからの切り替え時に注意!ビクトーザの特徴
インスリンが分泌できない状態ではピクトーザ(GLP-1アナログ製剤)に置き換えるとインスリンの代替ができず、ケトアシドーシスが起こることも。
http://allabout.co.jp/gm/gc/324847/

杉本正毅 @DiabetesCafe

治療ナイーブ例に対するGLP-1製剤:治療ナイーブ例における有効性は本当に目を見張るほどです。まだ25例程度ですが、A1cがどんなに高くても改善しますね。1年から2年近く観察していますが、A1c<7%は100%ですし、半数近くが5%台。

2013-06-11 07:55:23

HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)とは
>正常値は、4.3~5.8%で、6.1%以上であればほぼ糖尿病型と判断して良いことになっています。
http://www.furano.ne.jp/utsumi/dm/hba1c.htm
注)日本糖尿病学会では、2012年4月1日よりHbA1cの表記を日常の診療において国際標準値(NGSP値)を使用することを決めました。したがって、これまで使用していた数値(JDS値)よりおよそ0.4%高くなります。
東京都医師会のパンフレット(PDF)
http://www.tokyo.med.or.jp/download/2403hba1c.pdf

杉本正毅 @DiabetesCafe

肥満者の体重は減って、痩せ型の患者さんの体重は少しだけ増えます。 なんと言っても「血糖改善作用」と「減量効果」を同時に達成し、肥満2型DMの将来のNatural courseを改変する可能性があるということは、多くの人々にとって、希望のメッセージになるはずです。

2013-06-11 07:55:37
杉本正毅 @DiabetesCafe

治療ナイーブ例へのGLP-1はほとんど完璧な血糖プロファイルを得られることが多いので中止すべきかどうか悩みます。以前A1c4.8%(JDS)と完璧な血糖プロファイルに入ったので、GLP-1を1週間休薬してOGTTを行った患者さんがいます。

2013-06-11 08:00:01

OGTT: ブドウ糖負荷試験
糖尿病の状態を把握する試験。ブドウ糖を飲んで、その後の血糖値変化を測定します。
http://ketsutouchiheikin.com/Entry/43/
正常100程度の空腹時血糖がブドウ糖負荷後上昇しますが、病的な状態でなければ2時間で血糖値が200未満に低下

杉本正毅 @DiabetesCafe

その結果は前164,1H 304,2H 330でした。しかしビクトーザを再開すると、すぐに元通りに回復し、2年近く経った今も、A1c5.1%(NGSP)です。GLP-1製剤を中止するべきかどうかを考えるとき、生物医学的な側面以外の要因にも目を向けるべきだと思います。

2013-06-11 08:01:30
杉本正毅 @DiabetesCafe

つまり、自分は自分の心と体を管理する能力をGLP-1製剤によって賦与された。そんな自分をとても誇らしく感じている人たちです。GLP-1製剤にはそんな効果もあるような気がします」

2013-06-11 08:02:05