音楽教師は生徒の身体に触って指導できるのか? (イギリスの音楽学校のスキャンダル)
- SteFoyLesLyonFr
- 5377
- 0
- 0
- 0
今日もコンセルバトワールジュニア部門のコンサートへ。世界から選ばれた11−17歳の子どもたちの演奏の質は驚くほど高い。悲しいと感じるかどうかは人次第だが、指揮者(指導者)とソリストが満場の拍手喝采のなかで演奏後に抱擁を交わすというかつて見慣れた光景は消滅している。簡単な握手のみ。
2013-06-23 11:57:07イギリスのコンセルバトワール/ジュニア部門の学生による新曲ワールドプレミア。 ステージ上は指揮者を除いて15−18歳。 https://t.co/ddOSM9Vz9Q
2013-07-08 08:18:57この新曲を発表したのは18歳(ジュニア部門は18歳まで)のスペイン人の学生。数年前だったら演奏後に指揮者と軽く頬でキスを交わすというのはよくある光景だったと記憶している。
さて何故そうなってしまっているかの本題に以下入る。
先に軽くまとめておけば、子どもに対する性的虐待への法制度がどんどん整備されると同時に人々の意識も変化。加えてインターネットの普及などで個人的な情報が公になるきっかけが増大している。
そしてBBCの人気司会者だった故ジミーサベルのBBC内での未成年者に対するはるか過去の数多くの性的虐待が昨年になって、そのサベルの死をきっかけに大々的に告発された。
それが1つの契機となってクラシック音楽界にもそれら過去の性的虐待への疑惑が広がった。
そのような状況で明らかになったのが、Royal Norhten College of MusicやChetham Schoolでの事件。
http://t.co/dCKRpvCh クラシック音楽の世界とカトリック世界は似た部分があるのは必然なのだが、この学校の率直すぎるコメントは教皇の退位発表ほどには institutionalism に対する危機感が感じられない。
2013-02-12 01:42:16この学校のスキャンダルはガーディアンの記事が判りやすい。http://t.co/GDQvzlZ9
2013-02-12 01:45:21http://t.co/QOQgAhdg Chethams 音楽専門小中高学校のニュースページが更新されていた。学校としてはなす術もなく警察の全面介入。屈辱的な教育現場。
2013-02-15 01:52:24体罰はだめという認識がほぼ浸透していると見えるのがイギリスだが、音楽教育に関しては指導時に子どもの身体に触ることは可能かどうかというグレーゾーンが残っている。身体への接触も需要のされ方によっては暴力やハラスメント、アビュース、体罰的なものなりうるというのが、
2013-02-17 08:23:17Musicians' Union の方針。http://t.co/qCKI6AP5 これに関しては、
2013-02-17 08:24:092年前にイギリスの音楽教師たちを恐怖におとしいれた映像がこれ: https://t.co/EC0ZgxbR
2013-02-17 08:25:38子どもに触って器楽指導をすることはさけなければならない。代替手段を考えろということ。それに対してゴーブ教育大臣はデイリーメールで反対を表明している: http://t.co/XTuNzDgX
2013-02-17 08:27:31曰く、常識的な範囲で適切に子どもの身体に触れて指導することは可能であり、そのように変えていくつもりである、と。
2013-02-17 08:28:37ゴーブ大臣の考えを常識的と捉えた人も多かったが、最近の音楽学校での生徒へのレイプなどの事件を機に Musicians' Union は自らのホームページやガーディアンを通して批判への逆批判を表明している: http://t.co/kSW3v1Rz
2013-02-17 08:31:56この辺りのことはセンシティブな問題。というのも Musicians' Union が言っているように、指導において身体接触があることに対する子どもや保護者の受け止め方は様々であるということ。端的に言うと「それだけのこと」で触らないのが安全となるが、
2013-02-17 08:35:14音楽教師たちや保護者の多くが気づいていることは、器楽指導においては身体に触ったほうが遥かに効率的な指導が出来るという点。とくに、
2013-02-17 08:36:35身体接触にあまり抵抗のないイギリス以外の文化圏をオリジンをする人々にとっての音楽教師たちへの不満の多くは指導の物足りなさだったりすること。それが、
2013-02-17 08:38:10音楽教育を一部の『特権』階級の人々のなかに閉じ込める一因とまでなっているという認識の人々もいるということにもなっている。
2013-02-17 08:40:03多大な費用と時間をかけてていねいに『西洋』のクラシック音楽を学習できるのは未だに一部の層のみであることも事実。そのような人々は完全に『保護された』環境でアビュースもなく器楽指導を受けられるが、
2013-02-17 08:41:57