メモ：日本の英語教育に関する考察～ #人をつくる 国際化教育とは?～

一（いち）尊厳 @ichi_fan

“一、自由、平等、博愛は人生世に在る所以の三大要義也。 一、吾人は人類の自由を完からしめんが為めに平民主義を奉持す、故に門閥の高下、財産の多寡、男女の差別より生ずる階級を打破し、一切の圧制束縛を除去せんことを欲す” #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

“一、吾人は人類をして平等の福利を享けしめんが為めに社会主義を主張す、故に社会をして生産、分配、交通の機関を共有せしめ、其の経営処理一に社会全体の為めにせんことを要す” #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

“一、吾人は人類をして博愛の道を尽さしめんが為めに平和主義を唱道す、故に人種の区別、政体の異同を問はず、世界を挙げて軍備を撤去し、戦争を禁絶せんことを期す” #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

“一、吾人既に多数人類の完全なる自由、平等、博愛を以て理想とす、故に之を実現するの手段も、亦た国法の許す範囲に於て多数人類の与論を喚起し、多数人類の一致協同を得るに在らざる可らず、夫の暴力に訴へて快を一時に取るが如きは、吾人絶対に之を非認す” #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

「社会主義」「無政府主義」という言葉に抵抗感をもたれる方もおられるでしょうが、この時代のそれらは、言わば全て「帝国主義」に対しての「自分たちによる社会のあり様」への模索の中でのそれです。宣言文からもまだ30歳前後である秋水らの初々しい思いに溢れているように思います。 #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

その思いに多くの心ある若者が共感し、広がる訳ですが、明治政府はそれを看過しません。日露戦争は勃発し、やがて『平民新聞』http://t.co/RYhjlkoijG は廃刊に追い込まれ、それでも秋水らは活動を継続し続け、やがて大逆事件が起きる訳です。 #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

大逆事件の話から伺えるのは、1.都市や地方に住む様々な階層の人たちが、目前の現実をどうにかしようと考え、取り組み、その為の処方の柱として「思想」を深めていた 2.その中での急進的な考え（テロ行為への希求）が仇となり、フレームアップに利用された。 #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

3.事件が発生してもマスコミや著名知識人のほとんどは秋水らの味方をしなかった 4.この事件を契機に社会運動は低迷し、国家神道による国体護持に拍車がかかっていったの 5.秋水らの被害者たちに名誉回復の民間による動きは事件後50年が過ぎてから活発となった #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

6.しかし国による事件の見直しや、被害者らへの正式な謝罪と名誉回復は現在に至るまでなされていないこと 7.この事件の持つ日本社会への意味や認知度は極めて低く、それを訴える方たちはみな高齢であること #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

もし事件が起きていなければ秋水たちの運動はどうなっていたのか、それはわかりません。しかし言えるのは、当時の秋水たちはかなり高いスキルを持って活動し、そして「人をつくって」いたということです。そしてその中心にいた多くの人たちが大逆事件によって失われてしまいました。 #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

その衝撃は、社会に大きな影響を与えました。被害者の身内は世間から指を差され続けるため身を潜めることを余儀なくされ、生き残った仲間達も活動を停滞せざるを得なくなり、そして「お国に逆らう“思想”を持つこと」は、「過激で特殊でよくないこと」という“風潮”がより強くなり… #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

大逆事件と同年に日本は朝鮮半島を「併合」し、やがて中国では辛亥革命が起き、年号が大正となり、第一次世界大戦が勃発し、ロシア革命が起き、いわゆる「大正デモクラシー」を迎えるなか治安維持法が作られ、関東大震災が発生し、昭和となり、世界恐慌となり、そして満州事変へ向かい… #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

日本は国家神道による国体一色に染まり、日中戦争太平洋戦争に驀進し、「日本人」だけで300万人の犠牲を生んで敗戦を迎えました。そしてそれから68年が経過しての現在、「自分で考えられる人がつくれない」社会と言われるなか、「愛国」精神や「道徳」精神の必要が謳われています。 #人をつくる

一（いち）尊厳 @ichi_fan

…とそんな訳で、大逆事件とは、本当の意味での「愛国」や「道徳」を考える上でも、そして「人をつくる」ということを考える上でも、“近代日本の地続き”を知る上でも、重要な意味を持つ出来事だと思い、ズラズラと書いてみました。 #人をつくる