ヘイトスピーチ規制に関する金明秀先生のつぶやき

時系列で読みたいので、自分用にまとめました。 (まだ、じぶんでも読んでいません。)
6
たり tari @tari_GT

@han_org なので「公人によるヘイトスピーチ禁止」にしても、特にこの第③点をクリアできるかが、やはり問題になると思います。さらに公人という身分を、表現規制の根拠にすることなど本当にできるのかという点についても、個人的には難しいように感じています。

2013-06-23 22:02:51
たり tari @tari_GT

@han_org 公人性と名誉・プライバシーの制約というのは、規制として馴染みやすいですが、公人性と表現の規制となると、特に政治的表現が中心論点となると思うので、これは逆に非常に馴染みにくいものだと思いますから。

2013-06-23 22:05:13
たり tari @tari_GT

@han_org 細かい検討などにも接していないので個人的にも詰め切れていないところが多いですが、ハードルはかなり高いのではないかと感じます。

2013-06-23 22:05:55
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

簡単に言うと、例えば「朝鮮人」の社会的評価を著しく低下させる言動を法に問うことには反対ということですね、ステキです。 RT @tari_gt: @han_org 社会的法益を根拠にした人権規制というのは、近代立憲主義の根幹にかかわる問題なので、そこはよくよく考えてなされなければ

2013-06-23 22:06:35
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

ずっと出典を探しているのだけど専門外だからなかなか見つけらないものがある。たぶん、子どもの権利条約だったと思うのだけど、ノルウェーかどこかから提出された原案には、民族集団としての権利という概念が含まれていた。それに、社会的法益がどうとか言って強硬に反対したのが日本、みたいな記述。

2013-06-23 22:10:38
たり tari @tari_GT

しかし、『「日本人」の社会的評価を著しく低下させる言動』を法の俎上に載せることが可能になれば、どんな恐ろしい事になるかは、容易に想像できるわけです。 RT @han_org 例えば「朝鮮人」の社会的評価を著しく低下させる言動を法に問うこと

2013-06-23 22:12:02
たり tari @tari_GT

@han_org 近未来まで考えても、日本で『「日本人」の社会的評価を著しく低下させる言動』と『「朝鮮人」の社会的評価を著しく低下させる言動』のどちらを政府が本気で規制したがるかは、本当に自明だと思うのですね。

2013-06-23 22:22:19
たり tari @tari_GT

@han_org 私としては、そんなリスクとはとてもおかせないと思います。 社会的法益による表現規制が極めてハイリスクなのは、憲法論的には自明というしかないと思います。

2013-06-23 22:23:15
たり tari @tari_GT

@han_org やはり原理的な問題として、条件付きであれ一歩踏み出すことを許すと、その一線を越えたことの影響の方が計り知れないと、私などは思います。

2013-06-23 22:25:07
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@tari_gt たぶんお分かりかと思いますが、その「憲法論的には自明」というパラダイムこそが、ぼくにはイライラするところなのだと思います。50年代ぐらいのグローバル化のグの字もなかった時代の学説が今でもそのまま生き残ってたりするようなところを含めて。

2013-06-23 22:27:38
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@tari_gt じつをいうと、結論としてはぼくの主張もそうは変わらないのですが、それを誰がどういう前提で語るのかという点で、ぼくは法律屋さんをあまり信用していない(信用できる実績がほとんどない)ということだと思います。

2013-06-23 22:30:21
たり tari @tari_GT

@han_org これもよく言われることですが、特に日本の法風土が、執行機関の法適用において、欧米と比べて非常に融通無碍なことは、その危惧をさらに強めます。どんな条件であって、いわば言い訳か気休め程度にしかならない可能性も十分あると思います。

2013-06-23 22:31:41
たり tari @tari_GT

よく分かります。RT @han_org:たぶんお分かりかと思いますが、その「憲法論的には自明」というパラダイムこそが、ぼくにはイライラするところなのだと思います。

2013-06-23 22:39:50
たり tari @tari_GT

@han_org ただ、少し大げさに言えば、そこは日本の良心的な憲法学法律学にとっての生命線のようなもので、数百年の蓄積の上に、さらに特に戦前戦後の悲惨な経験の上にあるので、簡単に揺るがせにできないところではあるのですね。

2013-06-23 22:40:29
たり tari @tari_GT

@han_org 逆に言えば、社会学(に限りませんが)の楽天的な融通無碍さに、ハラハラさせられるときもある訳のです。

2013-06-23 22:41:06
たり tari @tari_GT

そこはまぁ一番辛いところではありますよね。日本には誇るべき実績が非常に少ない訳ですから。憲法だって下されもので未だに全く血肉化していませんし。RT @han_org:それを誰がどういう前提で語るのかという点で、ぼくは法律屋さんをあまり信用していない(信用できる実績がほとんどない)

2013-06-23 22:49:21
たり tari @tari_GT

@han_org ただそれは人文社会科学全般としても多かれ少なかれ妥当してしまいますよね。悲しいことに。

2013-06-23 22:50:25
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@tari_gt その通りですね。ぼくが90年代前半までに書いた論文にはだいたいそういう事態に対する皮肉や批判が含まれていました。ただ、《いま・ここ》をないがしろにしない学問は、その後ちゃんとキャッチアップしたと理解しています。

2013-06-23 22:54:19
たり tari @tari_GT

ああなるほど。趣旨了解です。RT @han_org:ただ、《いま・ここ》をないがしろにしない学問は、その後ちゃんとキャッチアップしたと理解しています。

2013-06-23 23:07:17
たり tari @tari_GT

@han_org:それを踏まえ、「(良心的な)法律学も保守的である」という批判も分かります。といっても私自身については「キャッチアップできている」とは全く言えないので、そこは留保付きですが。

2013-06-23 23:08:23
たり tari @tari_GT

@han_org ただ(最近特に)法の成立運用があまりにプレモダン的状況の中で、やはりまず残っているモダンをなんとしても崩されないことを最優先にせざるをえない傾向があるからだとも思います。

2013-06-23 23:11:08
金明秀 Ꮶɨʍ, ʍʏʊռɢֆօօ @han_org

.@tari_gt その論点はわかります。最後の砦のようになっていますので。と同時に、世界では90年代にグローバル化に対応する形で法理論や法律が修正されていった(おかげでいまそれがレイシズムへの歯止めになっている)のに対して、日本ではそれがなかったということへの恨みもありまして。

2013-06-23 23:16:05
たり tari @tari_GT

@han_org 確かに日本は移民を徹底して抑圧排除していることとも相まって、国際人権的にも、ある意味世界の孤島になっている感じは強いです。 いつからか、政府だけでなくマスコミレベルでも、国連などでの人権不備の指摘なども完全に馬耳東風になってしまいました。

2013-06-23 23:29:06
たり tari @tari_GT

@han_org かといって、欧米の「進んだ」システムをそのまま取り入れる土壌にもない訳で。危なすぎて、モダンがないところに、ポストモダンはそのままではもって来れない。 やっぱりどうしても、モダンをちゃんと築かないといけないのですが、それがこんなにも道が遠いとは。

2013-06-23 23:30:20